今この記事を読んでくれている人たちは、「英会話スクールへ通ってみよう!」と思ってみたものの、「どのスクールを選んだら良いかわからない!」と思ってこのページに辿り着いたのでしょう。一口に「英会話スクール」と言っても色々なタイプのスクールがあります。通う人の目的によって、「ハマるタイプのスクール」と「全く噛み合わないタイプのスクール」があります。今回は「目的別」に「英会話スクールの選び方」を考えてみましょう。
ここで紹介する「英会話スクール比較」は同じような題材を扱った他のサイトと大きく異なります。私自身が35年以上の講師経験を持ち、日本最大手と言えるAEONで講師トレーナー、教務責任者として10年以上勤務し、その後、5つの別ブランドで事業責任者として、数千人以上の外国人講師と数千人以上の日本人講師を採用・教育し、直接間接的に数万人以上の受講生の学習状況を見て来ました。詳細は他のカテゴリーの記事に書いてあります。
英会話スクールを選ぶ上での基本的な考え方はこちらの記事に書いてありますので参考にしてください。ここでは、そのうちの「英語を話せるようになりたいから」タイプ向けのスクールを紹介します。
b わたしの英会話
私がまだAEONで講師やトレーナー、教務責任者として勤務していた1990年代から2000年初頭にはなかったスクールで、2006年設立のスクールです。Linguageを拡大していた時期と少し重なっていたので名前は耳にした事がありました。とは言え、MeRiseやフライト英会話同様に、直接関わったこともないし、元「b わたしの英会話」の講師やスタッフを採用したこともありません。
その名の通り、完全に女性と初心者をターゲットにしています。所謂英会話スクールは、その顧客層の70%程度が初心者の女性です。なので、当たり前と言えば当たり前なのですが、ここまで明確に女性と初心者をターゲットとして打ち出すと、非常に潔いと思います。
このスクールのセールスポイントは、「女性限定」「マンツーマンレッスン」「マンツーマンレッスンとしては比較的低価格」でしょうか。そこに「初心者」を意識したマーケティングが特徴です。全部で7校あるようなので通学の利便性も悪くないと思います。
- 女性限定
- マンツーマンレッスン
- 初心者向け
- 面倒見が良さそう
所謂「英会話スクールに通ってみたい」と思う顧客層のマジョリティに良さそうなスクールです。HPの印象からすると面倒見が良さそうな感じはしますが、マンツーマンレッスンの弱点は免れないかなとは思います。
前置きはこのくらいにして、「英語を話せるようになりたいから」タイプにとってのポイントを説明します。
「英語を話せるようになりたいから」タイプ向き
「英語を話せるようになりたいから」タイプにとって、大切なポイントは以下になります。
- 立地やスクールシステム的に通いやすい
- クラスメートがいる
- 予習・復習に過度な負担がかからない
- 安すぎず、高過ぎない料金設定
- カリキュラムがしっかりしている
- テキストがしっかりしている
- レベル分けがしっかりしている
AEON、ECC、SHANE、NOVA、GABA、Berlitz、MeRise、フライト英会話と同様にこのポイントで見ていきます。
- ① 立地やスクールシステム的に通いやすい
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英語は1-2週間で身に付くようなものではありません。多少なりとも「上達実感」が感じられるようになるまでには数ヶ月かかります。そこまで続けられないと、本当に英語を勉強したいのか」「話せるようなるために努力できるのか」「継続的に学習できるのか」など、どちらかと言うと、今後の方向性を確かめるための「お試し期間」として成立しませんので、続けれれることが最優先です。
HPによると、「b わたしの英会話」の場合は、銀座校、渋谷校、新宿校、横浜校、自由が丘校、二子玉川校、吉祥寺校の7校です。都内〜横浜勤務の方には通いやすい人には便利なスクールです。銀座校、渋谷校、新宿校、横浜校と言うのは、王道中の王道ですが、その次に自由が丘校、二子玉川校、吉祥寺校と続くのは、いかにも女性ターゲットという感じがします。とは言え、大手スクールに比べると利便性は限定されてきます。
- ② クラスメートがいる
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レッスンのメインは1対一のプライベートレッスンです。GABAやBerlitz、MeRiseやフライト英会話のようにプライベートレッスンの弱点が出てしまいます。
- ③ 予習・復習に過度な負担がかからない
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基本がプライベートレッスンなので、予習も復習も個人の取り組み次第です。「わたしのプログラム」と謳っているくらいオーダーメイドを打ち出しているので、目的やスケジュールに合わせて調整してくれると思います。ただし、スクールスタッフや講師の英語に関する知識や実力がどの程度なのかは不明です。
英会話スクールによっては、かなりの量の宿題が課せられたり、予習の段階でしっかりと準備してくることが前提になっている場合があります。「絶対に英語をマスターしたい!」と言う明確な目標設定ができている場合は問題ないのですが、本当に英語を勉強したいのか」「話せるようなるために努力できるのか」「継続的に学習できるのか」など、どちらかと言うと、今後の方向性を確かめるための「お試し期間」の場合は、嫌になってしまって挫折可能性が高くなります。
「b わたしの英会話」の場合、スクールシステムの特徴からして、うまく折り合いがつける気がします。ただし受講生が自分の意思をはっきりと伝えられた場合です。
- ④ 安すぎず、高過ぎない料金設定
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料金体系などは、「b わたしの英会話」や他の比較サイトを参考にしてください。ここでは詳細は割愛しますが、「b わたしの英会話」の大きな売りの一つは、コスパの良さにあります。とは言え、いわゆるNOVAのように「安さ」を最大の売りにしているスクールではありません。プライベートレッスンのスクールとしてはコスパが良いと言う意味です。料金設定に関しては、「英会話スクール|比較の仕方」で書いてありますので、興味のある方は参考にしてください。
「本当に英語を勉強したいのか」「話せるようなるために努力できるのか」「継続的に学習できるのか」など、どちらかと言うと、今後の方向性を確かめるための「お試し期間」なのであれば、「出来るだけ費用をかけず」に試してみた方が良いと考えるかもしれませんが、なかなかそう上手くはいきません。
料金設定には必ず理由があります。賃貸マンションなどと同じです。「安い物件にはそれ相当の理由」があります。やみくもに「安さだけ」を追い求めて、結局続けられず中途半端に終わってしまったら、かえって高くつきます。反対にこのタイプの人は「あまりに高いスクール」も無理があります。
英会話スクールに限らず、何かを学ぶとか身につけると言う場合、そのために費やした時間や労力と正比例します。そしてかなりの確率で、要した費用にも正比例します。人間の心理として、掛かった費用に対して「元を取ろう」と言う意識が自然と働き、努力をするようになるのだと思います。反対に、安い物は雑に扱う傾向があるようです。
- ⑤ カリキュラムがしっかりしている
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カリキュラムに関しては明確な情報を得ていないのでわかりません。「わたしのプログラム」と謳っているくらいオーダーメイドを打ち出しているので、個人個人にあった内容を提供してくれる印象です。
- ⑥ テキストがしっかりしている
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テキストに関する情報もはっきりしませんので、明言は避けますが、HPから判断すると、素人の手作り感は否めません。ただし、それが悪いという意味ではありません。
- ⑦ レベル分けがしっかりしている
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基本はプライベートレッスンなので、レベル分けは問題ありません。
「わたしのプログラム」に向いていないタイプ
「b わたしの英会話」は、「女性限定」「マンツーマンレッスン」「マンツーマンレッスンとしては比較的低価格」が売りのスクールです。「とにかく安いスクールが良い」「ネイティブ(欧米人)じゃないと駄目」と言うな人には向いていません。
- 1. とにかくコストをかけたくない。
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「b わたしの英会話」は、「マンツーマンレッスンとしては比較的低価格」が売りのスクールです。所謂プライベートレッスン専門校やコーチング専門校に比べるとコストは下がりますが、グループレッスンメインの一般的な英会話スクールよりは高い料金設定になります。料金の安さだけを追求する人には向いていません。
- 2. なんとなく英語を勉強してみたい
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「女性限定」「マンツーマンレッスン」「初心者向け」なので、軽い気持ちで「なんとなく英語を勉強してみたい」と言う人に向いていると思うかもしれませんが、やはりマンツーマンレッスンは意志の強い人向けのシステムです。
強い意志を持って「英語をマスターするために絶対継続する」と言うタイプじゃないと続けることは難しい可能性があります。
- 3. 友達を作りたい
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バランスが良いスクールシステムとは言え、プライベートレッスン中心と言うことで、レベルはともかくとして、どちらかというと英語力を高めたいと言う方がターゲットのスクールです。英語よりも友達探し、と言う方には向いていません。
体験レッスンについて
気になったら体験レッスンを受けてみると良いと思います。体験レッスンを受ける場合の注意点を何点か書きます。
- 1. 体験レッスンは通常のレッスンとは違う
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体験レッスンの目的はセールスです。私自身が自分で直接体験レッスンをした場合も、スクール勤務の講師に担当させた場合も、あくまでも「入会してもらうためのレッスン」をします。当然ながら、出来るだけ良い講師を担当させます。入会後に、その講師のレッスンを受けられるとは限りません。
また、レッスンの進め方も体験レッスンと通常レッスンでは異なります。何も特別な理由がある訳ではありません。通常レッスンは、レベル分けをした生徒が毎週使っているテキストを予習してレッスンを受けます。体験レッスンはレベル設定ができていない来訪者に対して、初めて見せるテキストを使います。
その条件の中で、短時間でできる限り良いレッスンを提供しようとします。また、良い印象を持ってもらえるように努力します。あくまでも参考程度に考えた方が良いでしょう。
- 2. 口コミを参考にしない
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英会話スクール比較の記事を書いておきながら、こんな事を書くのはどうかと思いますが、このような比較サイトや口コミはあまり参考にしない方が良いでしょう。趣味でこのような記事を書いている人はほとんどいないと思います。
私自身、このサイトはアフィリエイト収入を目的で投稿しています。他の比較サイトも多くの場合、ある特定の英会話スクールなどに誘導し、成功報酬を貰うために書いています。
今後このサイトで、アフィリエイトの記事を投稿する予定ですが、無条件で良い点だけを褒めて誘導するような記事を書くことはありませんので、メリット・デメリットも参考にしてもらえると良いと思います。
- 3. 直感を信じる
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口コミなどを信じずに、直感を信じましょう。英会話のレッスンは毎週1回か2回、継続的に何ヶ月も何年も受講します。そのスクールのある立地、ビルの雰囲気、スクールの設備や内装、スタッフや講師の印象、生徒層など、居心地の良い空間か、毎週顔を合わせたい人達なのか、体験レッスンよりも口コミよりも、この第一印象が一番大切です。
恐らく、体験レッスンが終わる頃には、ご自身の中で印象が固まっていると思います。自分の直感を信じ、自分の判断で決めるのが一番です。
最後に
気になったら、体験レッスンに行ってみてください。まずは自分で体験してみて、直感を信じるのが一番です!