海外旅行や国際的なビジネスの場で避けて通れないのが、レストランでの食事。「英語メニューがあれば何とかなる」と思っていても、予約、注文、特別リクエスト、会計など様々な場面で英語でのコミュニケーションが必要になります。実際、多くの日本人英語学習者が「レストランでの会話」に不安を感じているというデータもあります。この記事では、レストラン利用のあらゆる場面で使える実践的な英語フレーズをご紹介します。
予約時に使える英語フレーズ

電話予約の基本フレーズ
レストランの予約は、特に人気店ではとても重要です。電話での予約時に使える基本フレーズを見ていきましょう。
1. 予約の申し込み
- “I’d like to book a table for [人数] this [曜日] at [時間], please.”
([曜日]の[時間]に[人数]名でテーブルを予約したいのですが。) - “I’d like to make a reservation for two this Friday at 7pm.”
(金曜の夜7時に2名で予約したいのですが。)
2. 予約者名の伝え方
- “It’s under the name [苗字].”
(予約名は[苗字]です。) - “It’s under the name Tanaka.”
(予約名はタナカです。)
3. 特別な要望を伝える
- “I’m on a [食事制限]. Do you have any [対応]options?”
([食事制限]中なのですが、[対応]メニューはありますか?) - “I’m on a low-carb diet. Do you have any keto-friendly options?”
(低糖質ダイエット中なのですが、ケト対応のメニューはありますか?)
オンライン予約のポイント
最近は特にQRコードやアプリでの予約が主流です。オンライン予約システムでよく見かける英語表現を確認しておきましょう。
- Party Size:人数
- Date & Time:日時
- Special Requests:特別な要望
- Confirmation:確認
- Modify Reservation:予約の変更
- Cancel Reservation:予約のキャンセル
入店から注文までの英語表現

レストラン到着時のフレーズ
レストランに到着したら、まず予約の確認や席の希望を伝えましょう。
1. 予約の確認
- “Hi, I have a reservation under the name [苗字].”
(予約している[苗字]です。) - “Hi, I have a reservation under the name Mirai.”
(予約しているミライです。)
2. 席の希望を伝える
- “Could we sit by the window?”
(窓際の席でもいいですか?) - “Could we get a quiet table?”
(静かなテーブルをいただけますか?)
3. 予約なしで来店した場合
- “Do you have any tables available for [人数]?”
([人数]名の席は空いていますか?) - “How long is the wait for a table for two?”
(2名用のテーブルの待ち時間はどのくらいですか?)
メニュー注文のフレーズ
メニューを見て注文する際のフレーズをマスターしましょう。
1. メニューをもらう
- “Could we get the menus, please?”
(メニューをいただけますか?) - “Do you have an English menu?”
(英語のメニューはありますか?)
2. おすすめを聞く
- “What do you recommend?”
(おすすめは何ですか?) - “What’s your specialty?”
(このお店の特別料理は何ですか?)
3. 注文する
- “I’ll have the [料理名], please.”
([料理名]をお願いします。) - “I’ll have the chicken salad, please.”
(チキンサラダをお願いします。)
4. 調理方法や好みを伝える
- “How would you like your steak?” (店員の質問)
(ステーキの焼き加減はいかがなさいますか?) - “Medium rare, please.”
(ミディアムレアでお願いします。)
💡 会話のヒント:料理選びに迷ったら “What’s popular here?” (このお店で人気なのは何ですか?) と聞くのもおすすめです。現地の人気メニューを知ることができます。
食事中の会話と特別リクエスト

追加注文や特別リクエスト
食事中に追加で何かを頼みたい場合や、特別なリクエストがある場合のフレーズです。
1. 店員を呼ぶ
- “Excuse me.”
(すみません。)
2. 追加注文
- “Can I add a side of fries?”
(フライドポテトを追加できますか?) - “Could we order some more bread?”
(パンをもう少し注文できますか?)
3. 特別なリクエスト
- “Could I get this with no onions?”
(これを玉ねぎ抜きでお願いできますか?) - “Is it possible to substitute the rice for vegetables?”
(ライスを野菜に変更することは可能ですか?)
4. 飲み物の追加
- “Could I get another coffee, please?”
(コーヒーをもう一杯いただけますか?)
スタッフからのよくある質問と応答
レストランスタッフからよく聞かれる質問と、その応答方法を学びましょう。
1. 料理の確認
- “Is everything all right?” (スタッフ)
(お料理にお変わりありませんか?) - “Everything is delicious, thank you.”
(すべて美味しいです、ありがとう。) - “Actually, my soup is a bit cold.”
(実は、スープが少し冷たいです。)
2. 追加オーダーの提案
- “Can I get you any more drinks?” (スタッフ)
(お飲み物のおかわりはいかがですか?) - “Yes, I’d like another glass of water.”
(はい、水をもう一杯お願いします。)
3. デザートの提案
- “Would you like to see the dessert menu?” (スタッフ)
(デザートメニューをご覧になりますか?) - “Yes, please. / No, thank you.”
(はい、お願いします。/ いいえ、結構です。)
会計時の英語フレーズ

会計を求める表現
食事が終わり、会計をしたい時のフレーズです。
1. 会計をお願いする
- “Could we have the check, please?”
(お会計をお願いします。) - “Could we have the bill when you have a moment?”
(お手すきの時にお会計をお願いします。)
2. 支払い方法を伝える
- “Are you paying by cash or card?” (スタッフ)
(お支払いは現金ですか、それともカードですか?) - “I’ll pay with my card.”
(カードで支払います。)
3. 割り勘にする
- “Can we pay separately?”
(別々に支払えますか?) - “Could you split the bill evenly?”
(会計を均等に分けていただけますか?)
チップと感謝の表現
北米では特にチップの文化が根付いています。適切な対応を知っておきましょう。
1. チップの相場
- 北米では通常、請求額の18~22%が一般的
- 特に良いサービスには25%以上も
2. 感謝の言葉
- “Everything was great, thank you!”
(すべて美味しかったです、ありがとうございました!) - “Thank you for your excellent service.”
(素晴らしいサービスをありがとうございました。)
💡 文化の違い:日本ではチップの文化がほとんどありませんが、北米では「サービス料」という概念ではなく、「良いサービスへの感謝」としてチップを渡す文化があります。
トラブル対応のための表現

料理やサービスに不満がある場合
残念ながら、料理やサービスに問題がある場合もあります。そんな時に使えるフレーズです。
1. 料理が期待と違う場合
- “Excuse me, sorry to bother you. I ordered my steak rare, but this looks well-done.”
(すみません、お手数ですが。ステーキをレアで頼んだのですが、これはウェルダンに見えます。)
2. 料理の問題を指摘する
- “I think this chicken isn’t fully cooked.”
(このチキンは十分に火が通っていないと思います。) - “This soup is cold. Could you heat it up, please?”
(このスープが冷たいです。温めていただけますか?)
3. マネージャーを呼ぶ
- “Could I speak to the manager, please?”
(マネージャーとお話しできますか?)
丁寧に問題を解決する表現
問題が発生した場合も、丁寧に対応することが大切です。
1. 解決策を提案する
- “Would it be possible to exchange this for something else?”
(これを別のものと交換することは可能ですか?)
2. 感謝の気持ちを表す
- “I appreciate your help with this issue.”
(この問題に対応していただきありがとうございます。)
最近のレストラン最新事情(2025年)

ロサンゼルスは世界的な食の都です。2025年現在のトレンドと注意点を押さえておきましょう。あくまでも一般的な例です。
予約システムの特徴
1. デジタル予約の主流化
- Resy、Tock、OpenTableなどのアプリを使った予約が一般的
- 人気店は1週間〜2ヶ月前から予約開始
- 予約開始は深夜や早朝が多い
2. 柔軟な対応策
- バーエリアは予約不要のウォークイン制が多い
- 平日や遅い時間帯なら予約が取りやすい
最新のオーダー・支払いシステム
1. QRコードメニューの普及
- テーブルに置かれたQRコードをスキャンして表示・注文
- リアルタイムで更新されるメニュー
2. キャッシュレス化
- Apple PayなどのモバイルペイメントがほぼすべてのレストランでOK
- スマホからの分割会計も可能に
現地のエチケットと文化
1. スタッフとのコミュニケーション
- フレンドリーな対応が基本
- 目を見て挨拶し、please/thank youを忘れずに
2. 食事制限への対応
- ビーガン、グルテンフリー、ケトなど様々な食事制限に対応可能
- アレルギーは必ず事前に伝えるのがマナー
間違えやすい英語表現

日本人英語学習者がレストランでよくやってしまう間違いとその修正方法をご紹介します。
よくある間違い①:メニューの読み方
✖️ 間違い: “I will eat hamburger.” ⭕️ 正しい: “I’ll have the hamburger, please.”
レストランでは「食べる」(eat)ではなく、「注文する」というニュアンスで “I’ll have…” を使うのが自然です。
よくある間違い②:水の注文
✖️ 間違い: “Give me water.” ⭕️ 正しい: “Could I have some water, please?”
命令形よりも、”Could I have…” のような丁寧な依頼形を使いましょう。
よくある間違い③:料理の感想
✖️ 間違い: “It’s very delicious!” ⭕️ 正しい: “This is delicious!” または “Everything was great!”
「very delicious」より、シンプルに「delicious」や「great」だけで十分伝わります。
よくある間違い④:会計の頼み方
✖️ 間違い: “Check, please.” ⭕️ 正しい: “Could we have the check, please?”
単語だけでなく、丁寧な文で依頼するのがポイントです。あまり深く考える必要ありません。このまま表現として覚えてしまいましょう。
まとめ:レストランで自信を持って英語を話すために

レストランでの英語コミュニケーションは、基本的なフレーズをいくつか覚えるだけでグッと楽になります。予約から会計まで、場面ごとに適切な表現を使い分けることで、スムーズに会話を進めることができます。特に重要なのは「丁寧さ」です。“Could you…” や “I’d like to…” などの丁寧な表現を心がけましょう。また、最近のレストラン事情を知っておくと、最新のシステムにも戸惑うことなく対応できます。この記事で紹介したフレーズをぜひ実際の会話で試してみてください。練習あるのみです!次回の海外旅行や外国人との食事会で、自信を持って英語を話せるようになりましょう。
今すぐ行動しよう!
この記事で学んだフレーズを実際に声に出して練習してみませんか?正しい発音を意識しながら練習することで、実践での自信につながります。また、お気に入りのフレーズをメモアプリに保存しておくと、いざというときにすぐに確認できて便利です。
レストラン英語マスターへの第一歩を踏み出しましょう!




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