音楽は言語の壁を超えて人々をつなぐ万国共通の言語です。あなたも英語の歌詞を理解したい、音楽について英語で話したいと思ったことはありませんか?実は、英語には音楽にまつわる表現がたくさんあり、日常会話でよく使われています。これらの表現を知ることで、あなたの英会話はより自然で豊かなものになるでしょう。
この記事では、ネイティブスピーカーがよく使う音楽由来のイディオムやスラングを紹介します。これらの表現を身につければ、英語での会話がより楽しく、より表現豊かになること間違いなしです!
音楽由来の人気イディオム10選

英語の日常会話では、音楽にまつわる表現が驚くほど多く使われています。ここでは、特によく使われる10個のイディオムを紹介します。意味を理解し、例文とともに使い方をマスターしましょう。
1. It’s music to my ears.(うれしい知らせ、耳に心地よい話)
自分にとってとても良いニュースや話を聞いたときに使う表現です。
例文: When I heard that I passed the exam, it was music to my ears.
和訳: 試験に合格したと聞いたとき、本当にうれしかったです。
2. Face the music(現実を受け入れる、責任を取る)
自分のしたことの結果や責任をきちんと受け止めることを意味します。
例文: He made a mistake at work and had to face the music.
和訳: 彼は仕事でミスをして、現実に向き合わなければなりませんでした。
3. Strike a chord (with someone)((人の)心に響く、共感を呼ぶ)
話や出来事、曲などが誰かの感情や記憶に強く訴えるときに使います。
例文: Her story really struck a chord with me.
和訳: 彼女の話は本当に私の心に響きました。
4. Off-key(音程が外れている、場違いな)
歌や演奏が正しい音程から外れているときに使います。比喩的に「場違い」や「調子外れ」という意味でも使われます。
例文: He was so nervous that he sang completely off-key.
和訳: 彼はとても緊張して、完全に音程を外して歌ってしまいました。
5. Play it by ear(臨機応変にやる、その場の状況で判断する)
計画を立てずに、流れや状況に合わせて行動することを意味します。
例文: Let’s just play it by ear and decide what to do when we get there.
和訳: とりあえず行ってから、その場で決めよう。
6. Change your tune(態度や意見を変える)
考え方や態度を急に変えるときに使う表現です。
例文: He said he didn’t like sushi, but after trying it, he changed his tune.
和訳: 彼は寿司が嫌いだと言っていたけど、食べてみたら考えが変わりました。
7. Blow your own trumpet/horn(自慢する)
自分のことを誇らしげに話す、アピールすることを意味します。イギリス英語では「trumpet」、アメリカ英語では「horn」を使います。
例文: He’s always blowing his own trumpet about his achievements.
和訳: 彼はいつも自分の実績を自慢しています。
8. For a song(とても安く)
何かを非常に安い値段で手に入れることを表します。
例文: I bought this jacket for a song at the flea market.
和訳: このジャケットはフリーマーケットでとても安く買いました。
9. March to the beat of your own drum(自分のやり方で行動する、他人に流されない)
周囲に合わせず、自分の価値観やペースで行動する人に使います。
例文: She always marches to the beat of her own drum.
和訳: 彼女はいつも自分のやり方で行動します。
10. Pull out all the stops(全力を尽くす)
できる限りの努力をする、最大限に頑張ることを意味します。
例文: They pulled out all the stops for their wedding party.
和訳: 彼らは結婚パーティーのために全力を尽くしました。
音楽にまつわる便利な名詞フレーズ

イディオムだけでなく、音楽に関連した名詞フレーズも英会話では頻繁に使われます。これらの表現を知っておくと、音楽について話すときはもちろん、日常会話でも役立ちます。
1. a one-hit wonder(一発屋)
一曲だけ大ヒットしたが、その後ヒットが続かなかったアーティストやバンドを指します。
例文: Many people thought the band would be a one-hit wonder, but they proved everyone wrong.
和訳: 多くの人がそのバンドは一発屋だと思っていたが、彼らはそれを覆した。
2. a jam session(即興演奏会、ジャムセッション)
ミュージシャンが集まって自由に即興で演奏することを指します。
例文: We had a fun jam session with friends last night.
和訳: 昨夜は友達と楽しいジャムセッションをしました。
3. a cover version(カバー曲)
他のアーティストの曲を別の人が演奏・録音したバージョンを指します。
例文: I really like her cover version of that old classic.
和訳: 私は彼女のあの昔の名曲のカバーがとても好きです。
4. a chart-topper(チャート1位の曲)
音楽チャートで1位を獲得したヒット曲を指します。
例文: “Shape of You” was a chart-topper for weeks.
和訳: 「Shape of You」は何週間もチャート1位の曲でした。
5. a crowd-pleaser(観客を喜ばせるもの/盛り上がる曲)
ライブやイベントで観客の反応がとても良い曲やパフォーマンスを指します。
例文: Their new single is a real crowd-pleaser at concerts.
和訳: 彼らの新曲はコンサートで本当に盛り上がる曲です。
6. a showstopper(圧巻のパフォーマンス/場をさらう曲)
ショーやコンサートで特に印象的で観客の心をつかむ演目を指します。
例文: Her solo was the showstopper of the night.
和訳: 彼女のソロがその夜の圧巻のパフォーマンスでした。
7. a standing ovation(スタンディングオベーション)
素晴らしいパフォーマンスやスピーチの後に観客が立ち上がって拍手すること。
例文: The singer received a standing ovation after her performance.
和訳: その歌手はパフォーマンスの後、スタンディングオベーションを受けました。
実践!日常会話での使い方

これらの表現は実際の会話ではどのように使われるのでしょうか?以下の会話例を参考にして、実践的な使い方をマスターしましょう。
友人同士の会話例①(イディオム編)
A: Guess what? I finally passed my driving test!
B: Really? That’s awesome! It’s music to my ears. You’ve been trying so hard.
A: Thanks! By the way, are you coming to karaoke night on Friday?
B: Of course! But you know, I always end up singing off-key.
A: Don’t worry, everyone just sings along and has fun. No one cares if you’re a little off-key.
B: True. Last time, your song choice really struck a chord with me. I love that old Beatles tune.
A: Thanks! Oh, and did you hear that Tom has to face the music about his missed homework?
B: Yeah, the teacher finally noticed. Well, he’ll have to deal with it.
A: Anyway, let’s just enjoy ourselves on Friday and sing along to our favorite songs!
B: Sounds perfect. I can’t wait!
A:聞いて!ついに運転免許の試験に合格したんだ!
B:本当?それはすごい!まさにうれしい知らせだよ。ずっと頑張ってたもんね。
A:ありがとう!ところで、金曜日のカラオケナイト来る?
B:もちろん!でも、いつも音程外して歌っちゃうんだよね。
A:大丈夫、みんなで一緒に歌って楽しむだけだから。ちょっと音程外しても誰も気にしないよ。
B:そうだね。前回、君の選んだ曲は本当に心に響いたよ。あのビートルズの古い曲大好きなんだ。
A:ありがとう!そういえば、トムが宿題忘れたことで現実に向き合わなきゃいけなくなったって聞いた?
B:うん、先生がついに気づいたみたいだね。まあ、彼も自分でなんとかしないと。
A:とにかく、金曜日は楽しんで、お気に入りの曲をみんなで歌おう!
B:完璧だね。楽しみ!
友人同士の会話例②(名詞フレーズ編)
A: Did you go to the live house last night?
B: Yeah, I did! There was an amazing jam session. The musicians were just improvising and having fun.
A: Sounds awesome! I heard the band that played after was a one-hit wonder from the 2000s.
B: That’s right! They played their old chart-topper, and the crowd went wild.
A: Nice! Did they do any cover versions?
B: Yeah, they did a great cover version of “Let It Be.” It was a real crowd-pleaser.
A: I wish I could have been there. I heard the singer’s solo was the showstopper of the night.
B: Absolutely! She got a standing ovation. It was an unforgettable night.
A:昨日ライブハウスに行った?
B:うん、行ったよ!すごいジャムセッションがあったんだ。ミュージシャンたちが即興で演奏して楽しんでたよ。
A:いいね!その後に出たバンドは2000年代の一発屋だったって聞いたけど。
B:そうそう!昔のチャート1位の曲を演奏して、観客は大盛り上がりだったよ。
A:いいなあ。カバー曲もやったの?
B:うん、「Let It Be」のカバーがすごく良くて、みんな大喜びだったよ。
A:その場にいたかったなあ。ボーカルのソロがその夜の圧巻だったって聞いたよ。
B:本当に!スタンディングオベーションだったよ。忘れられない夜だった。
自己紹介や会話で使えるフレーズ集

音楽関連のイディオムや表現は、自己紹介や日常会話の中に取り入れることで、より自然でネイティブらしい英語表現になります。以下の例文を参考にしてみましょう。
音楽が好きな人の自己紹介文例
Hi, my name is Mika. I’m a huge music lover, and music has always been a big part of my life. Whenever I hear good news, it’s music to my ears. I enjoy all kinds of music, from chart-toppers to hidden gems, and I love going to live concerts.
I play the guitar and sometimes join jam sessions with my friends. I’m not afraid to face the music when I make mistakes on stage-it’s all part of the experience! I also like to play it by ear, both in music and in life, because I think it’s fun to be spontaneous.
Songs with meaningful lyrics always strike a chord with me, and I enjoy discovering new cover versions of my favorite classics. I try to march to the beat of my own drum and not just follow the crowd. If you love music too, let’s sing along together or share our favorite songs!
Nice to meet you!
こんにちは、ミカです。私は大の音楽好きで、音楽はいつも私の人生の大きな一部です。良いニュースを聞くと、まさに「music to my ears(うれしい知らせ)」です。チャート1位のヒットから隠れた名曲まで、いろんな音楽を楽しんでいて、ライブコンサートに行くのも大好きです。
ギターを弾いていて、友達とジャムセッションに参加することもあります。ステージでミスしても「face the music(現実に向き合う)」のは怖くありません―それも経験のうちだと思っています!音楽でも人生でも「play it by ear(臨機応変にやる)」のが好きで、その場の流れを楽しむタイプです。
意味のある歌詞の曲はいつも「strike a chord(心に響く)」し、お気に入りのクラシックのカバーを見つけるのも楽しみです。「march to the beat of my own drum(自分のやり方で進む)」ことを大切にしていて、ただ人に合わせるだけではありません。もしあなたも音楽が好きなら、一緒に歌ったり、お気に入りの曲をシェアしたりしましょう!
よろしくお願いします!
YouTubeチャンネルのオープニング例
今回紹介した表現をYouTubeで紹介するとこんな感じでスタートします。YouTubeのオープニングは一定のパターンがあるので、一つ覚えておくと楽しみやすくなります。
Hey everyone! Welcome back to my channel, where English and music come together!
Do you want to sound more natural when you speak English? Today, I’ll share some fun idioms and slang from the world of music that you can use in your daily conversations.
Have you ever heard someone say, “It’s music to my ears,” or “Let’s play it by ear”? These expressions make your English more colorful and help you connect with native speakers.
We’ll also talk about phrases like “face the music” when you have to deal with a tough situation, or “strike a chord” when something really touches your heart.
And if you love singing, don’t be afraid to sing along-even if you’re a little off-key!
So, if you want to march to the beat of your own drum and learn English in a fun way, you’re in the right place.
Don’t forget to subscribe, and let’s dive into today’s lesson together!
みなさん、こんにちは!英語と音楽が一緒に学べるチャンネルへようこそ!
もっと自然な英語を話したいですか?今日は、日常会話で使える音楽由来のイディオムやスラングを紹介します。
「It’s music to my ears(うれしい知らせ)」や「Let’s play it by ear(臨機応変にやろう)」という表現を聞いたことはありますか?こうしたフレーズを使えば、英語がもっと生き生きとして、ネイティブともつながりやすくなります。
「face the music(現実に向き合う)」や「strike a chord(心に響く)」など、さまざまな場面で使える表現も紹介します。
歌うのが好きな人は、たとえちょっと音程が外れても(off-key)、ぜひ一緒に歌いましょう!
自分らしく(march to the beat of your own drum)楽しく英語を学びたいなら、このチャンネルがぴったりです。
チャンネル登録もお忘れなく!それでは今日のレッスン、始めましょう!
音楽イディオムを使った英語学習法

音楽由来の表現を覚えるだけでなく、実際に使いこなせるようになるためのコツをいくつか紹介します。
1. 英語の歌詞を分析してみよう
好きな英語の曲の歌詞を分析してみましょう。意味を理解するだけでなく、歌詞の中にイディオムが使われていないか探してみてください。実際の使われ方を知ることで、理解が深まります。
2. 音楽関連の英語番組やポッドキャストを聴こう
音楽関連の英語番組やポッドキャストを聴くことで、実際にどのような表現が使われているのか学べます。特にインタビューでは、ミュージシャンや業界人が多くのイディオムを使っています。
3. ロールプレイで練習しよう
友人と一緒に、音楽について話す場面を想定してロールプレイをしてみましょう。今回紹介した表現を意識的に使うことで、自然と身につきます。
4. 例文を作成して声に出してみよう
自分で例文を作成し、声に出して練習することで、実際の会話での使い方が身につきます。自分の好きな音楽や経験に関連づけると覚えやすくなります。
5. 音楽イディオム日記をつけよう
毎日の出来事を、今回学んだイディオムを使って英語で書き記してみましょう。継続することで、表現力が豊かになります。
まとめ

音楽由来の英語表現は、日常会話でとても頻繁に使われています。「It’s music to my ears」(うれしい知らせ)や「Face the music」(現実を受け入れる)などのイディオムから、「one-hit wonder」(一発屋)や「jam session」(即興演奏会)などの名詞フレーズまで、様々な表現を身につけることで、あなたの英語はより自然で豊かなものになるでしょう。
実際の会話例で見たように、これらの表現は友人との会話や自己紹介など、様々な場面で活用できます。音楽が好きな英語学習者にとって、これらの表現を学ぶことは、言語学習と音楽の両方を楽しむ素晴らしい方法です。
さあ、今日からこれらの表現を実際に使ってみましょう。自分の言葉で表現し、英語の世界をもっと楽しんでください!
今すぐ実践してみよう!
この記事で学んだ音楽由来の英語表現を使って、あなたも英会話にチャレンジしてみませんか?
- あなたの好きな音楽や音楽活動について、今回紹介したイディオムを使って短い文章を書いてみる
- 最近のうれしい出来事を「It’s music to my ears」を使って表現してみる
- 自分がどのように「march to the beat of your own drum」(自分らしく行動する)しているか、例を挙げて説明してみる
自分の書いた英語、話した英語が正しいかどうかは、あまり気にしなくても大丈夫です。続けているうちに自然と間違いが少なくなっていきます。




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