【英会話講師向け】中級レベルの教え方徹底解説！レッスンを劇的に改善

「初級レベルの指導には慣れてきたけど、中級レベルの生徒を教えるとなると、どうすればいいのか分からない…」そう悩んでいる英会話講師の方はいませんか？中級レベルの生徒は、ある程度英語を話せるものの、なかなか上級レベルに到達できないという課題を抱えています。この記事では、中級レベルの生徒を効果的に指導するための、具体的なアプローチ方法やレッスン構成、アクティビティのポイントを徹底解説します。この記事を読むことで、あなたのレッスンは劇的に改善し、生徒の英語力は飛躍的に向上するはずです。

1.　まずは確認！中級レベルとはどんなレベル？

中級レベルの英語力とは、具体的にどの程度なのでしょうか？ 一般的な学校教育の進度で考えると、中学校3年生から高校1年生レベルの文法項目を理解し、基本的な語彙を持っている状態と言えるでしょう。つまり、現在完了形、受動態、不定詞、関係代名詞など、ある程度の文法項目を使いこなし、自分の言葉で簡単な文章を作ることができるレベルです。ただし、完璧に使いこなせるわけではなく、「なんとなく理解している」状態であることが多いでしょう。

コミュニケーションにおいては、以下のような特徴が見られます。

中級レベルの学習者は、「何となく」コミュニケーションを楽しむことができる段階です。しかし、「細部」まで理解することは苦手で、曖昧な理解や誤解をしてしまうこともあります。

2. 中級レベルを教える場合のポイント

中級レベルの生徒を教える際には、初級レベルの生徒を教える場合とは異なるアプローチが必要になります。

基本は初級者向けのアプローチ:

初心者に対するアプローチ方法が「英会話の教え方」の基本になりますので、まず基本的なアプローチ法を理解し、習得する事を最優先してください。

中級レベル以上は別のアプローチ: 

中級レベル以上の生徒を教える場合は、アプローチ方法を変える必要があります。最初から、初級レベルと中級レベル以上を同時に教え始めると混乱してしまう可能性があります。

語彙力強化: 

中級レベルの生徒は、語彙力が不足していることが多いので、語彙力強化を最優先しましょう。

• 単語や表現の意味を勘違いしている場合や、使い方が間違っている場合があるので、その都度訂正しましょう。

文法力強化: 

文法力が不足していると、リスニングやリーディングの精度が落ちるので、テキストに出てくる文法事項や文型をしっかり復習しましょう。

リスニング力強化:

中級レベルの生徒は、聞き取りが曖昧な場合が多いので、きちんと理解できているか確認するようにしましょう。

• 聞き取った内容を要約させたり、質問をすることで理解度を確認しましょう。

アウトプットの練習: 

中級レベルの生徒は、話す練習だけでなく、書く練習も重要です。

• 日記やメールなど、生徒が普段から使える表現を練習させましょう。

「誤魔化し方」を指摘する: 

中級レベルの生徒は、ある程度英語でコミュニケーションを取れるようになっているので、「誤魔化し方」を身につけています。曖昧な点、誤魔化している点、勘違いしている点などを指摘し、潰していく必要があります。

レベルに合わせた指導:

生徒のモチベーションを把握し、「少し難しい」と感じるくらいのレベルでレッスンを構成しましょう。

上級レベルを意識させる: 

中級レベルで満足せず、上級レベルを目指すモチベーションを維持させましょう。

• 中級レベルの生徒は「何が何でもレベルアップしたい！」というタイプの生徒は多くありません。
  *「楽しく会話できれば十分」と思っている生徒が多いことを意識しましょう。
• レッスンを始める前に、生徒の目標設定をよく確認しましょう。

レッスン前後で日本語でのアドバイス:

レッスン中に説明できないことや、誤解を招きやすいことなどを、レッスン後に日本語で説明しましょう。

語彙力強化を最優先: 

中級レベルの生徒は、語彙力不足のケースがほとんどです。

• テキストに出てくる単語の意味を教えるだけでなく、語彙を増やす方法もアドバイスしましょう。

3. アクティビティ毎のポイント

レッスンで使う各アクティビティで、中級レベルの生徒にはどのような点に注意すれば良いのでしょうか？それぞれのアクティビティで、初級レベルの生徒を教える場合とは異なるポイントを説明します。

1. Classroom English と Listening

S(Short)とS(Simple)を削除: 

初級レベルで使っていた、短く簡単な英語は使用しないようにしましょう。

テキストレベルに合わせる: 

• 講師が話す英語は、テキストに出てくるレベルに合わせましょう。
  • 仮定法や関係詞などを積極的に使っても良いでしょう。

理解度を確認: 

生徒の表情をよく見ながら、自分が話している英語が理解できているか、確認する癖をつけましょう。

仮定法には注意:

仮定法、特に仮定法過去完了は、生徒のレベルをよく確認した上で使うようにしましょう。

「分かったふり」に注意:

中級レベルの生徒は「分かったふり」をすることが多いので、時々確認するようにしましょう。

質問を投げかける:

「Did you understand what I said?」「Can you tell me what you heard?」のように、質問を投げかけ、理解度を確認しましょう。

勘違いを放置しない: 

気になる勘違いがあった場合には、レッスン後に日本語で説明するようにしましょう。

リーディング教材を勧める: 

読解力を鍛えるためにも、自宅学習用にリーディング教材を勧めるのも良いでしょう。

2. ドリルとダイアログ

中級レベルの生徒にも、ドリルは必要です。

文型を理解しているか確認:

ドリルを通して、生徒が文型を理解し、正確な英文を作れるようにしましょう。

リピート練習も必要:

スムーズに話せるようにリピート練習もさせましょう。

ナチュラルスピードを意識:

リピート練習はナチュラルスピードで行いましょう。

理解度を確認:

ドリルは、ある程度出来るようになったら、意味を考えさせるドリルも行いましょう。

テキストに頼らない:

Dialogueに出てくる文章をすべて覚える必要はありません。

難しいセンテンスをピックアップ: 

Dialogueに出てくる難しいセンテンスをピックアップしてリピートさせましょう。

ナチュラルスピードを意識:

ナチュラルスピードで、自然なイントネーションでリピートさせましょう。

フィードバックは全体に:

フリートークの練習中に、細かい間違いを指摘するのではなく、会話がひと通り終わったあとに、まとめてフィードバックをしましょう。

テキストを読んで満足しない:

Dialogueの教え方は英会話講師の基礎です。よく理解していない場合は、基礎から学び直しましょう。

3. スピーチ／ディスカッションなど

中級レベルの生徒は、簡単なディスカッション/スピーチ/プレゼンテーション系のアクティビティでも、講師がサポートをしなければ、全く話せないことがあります。

Brainstorming: 

• まず、生徒が話すためのアイデアを一緒に考えていきましょう。
  • トピックを細分化したり、過去の例を参考にしたり、色々な角度から考えられるように促しましょう。

Vocabulary: 

• ブレインストーミングで出てきた単語や表現をホワイトボードに残しておきましょう。
  • 生徒が語彙を覚えるための手助けをしましょう。

Outline: 

• 生徒が話す内容を整理するためのアウトラインを作りましょう。
  • 意見→理由1→理由2→理由3→結論のようなシンプルな構成で問題ありません。

練習:

アウトラインができたら、ペアワークやグループワークで話す練習をさせましょう。

サポート: 

生徒がスムーズに話せるようにサポートしましょう。

フィードバック:

練習後には全体的なフィードバックをしましょう。

1回のレッスンで完成させようとしない:

• 時間をかけて練習することが大切です。
  • できれば2回に分けて、1回目はブレインストーミングとアウトライン、2回目で練習とフィードバックをするのも良いでしょう。

4. 注意点

1. アドバイス

• レッスン前後で日本語でのアドバイス:中級レベルの生徒は、英語の面で全て中途半端な状態です。
  • 聞き間違えや誤解、文法のミスなどをしっかり指摘し、レッスン後に日本語で説明しましょう。

5. 動機づけ

• 上達を実感しにくい: 中級レベルの生徒は、初級レベルの生徒と比べて、上達を実感しにくいと感じるでしょう。
• ストレスを抱えやすい: 上達を実感しにくいため、努力が必要になりストレスも抱えやすいので、こまめにサポートしてあげましょう。
• 目標設定を明確に: 生徒がどこまで上達したいのか、目標設定を理解した上で、レッスンをしましょう。

5. まとめ

中級レベルの生徒を指導するためには、初級レベルとは異なるアプローチが必要です。この記事を参考に、生徒のレベルに合わせた適切な指導を行い、生徒の英語力向上をサポートしてください。

この記事が、あなたの英会話レッスンをより効果的なものにするためのヒントとなれば幸いです。もしこの記事が役に立ったと思われたら、ぜひ他の講師の方にもシェアしてください。また、ご自身の指導経験や質問などがあれば、ぜひコメント欄で共有してください。

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