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英会話の教え方|導入編

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英語が好きで大学で専攻したり、留学に行ったり、あるいは海外生活を送って英語を身につけて、今度は「英語を教えてみたい」「英会話を教えてみたい」と思ってみたものの、いざ教えてみようとすると、「どうやって教えたらいいのか」「どんなテキストを使ったらいいのか」迷ってしまっているかもしれません。

また、実際に自分の経験を基に英語・英会話を教えてみたものの、「この方法であっているのか不安だ」「生徒とうまくかみ合わない」などと不安に感じている方もいると思います。

私は留学も長期間の海外生活を送ったこともありませんが、20代前半から英語・英会話を教え始め、その後英会話スクールで、講師トレーナー教務課責任者事業部長などを務めながら35年以上にわたり、英語教育に関わってきました。その間に直接教えた生徒は数千人以上、「英会話の教え方」を研修・指導した日本人講師数千人以上、同様に研修・指導した外国人講師数千人以上になります。

これまで私が実際に指導してきた、「英語・英会話の教え方」を簡単にまとめてあります。読んでいただければ分かると思いますが、「英語・英会話の教え方」に関しては、ある「一つだけの正解」はありません。あくまでも、一つの例として参考にしてください。

まず、最初に基本的な前提条件を説明していきます。これを読んでいただいた方が良く理解できると思いますが、お急ぎの方は、この記事を飛ばして、次の「英会話の教え方」へ進んでください。

目次

1. 学習・教授環境

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「英語・英会話の教え方」と言っても、その学習・教授環境によって、大きく変わってきます。当然ながら、「中学校や高校での英語の授業」「英会話スクールの少人数制レッスン」とでは全く環境が異なります。この学習・教授環境の違いを良く理解し、目的に合った教え方を選ばないと、「生徒とうまくかみ合わない」というような結果に陥る可能性があります。全ての学習・教授環境を説明する事は難しいので、一般的な「中学校や高校での英語の授業」「英会話スクールの少人数制レッスン」を比較してみましょう。

①「中学校や高校での英語の授業」
人数(生徒数)

大教室30人以上(学校により異なる)

レベル設定

学年別、英語力によってレベルを分けていない

目的

教養、入試、Reading > Writing > Listening > Speaking

特徴

新しい事(これまで知らなかったこと)を理解させるのが第一優先

効果測定

筆記テスト

教え方

間接教授法(日本語で教える)

②「英会話スクールの少人数制レッスン」
人数(生徒数)

少人数制、3-5人程度

レベル設定

レベル別、5-10段階程度

目的

英語コミュニケーション力、Listening > Speaking > Reading > Writing

特徴

学校で学んだ知識を前提に、知識を使えるスキルに変えていく

効果測定

日常的なコミュニケーション力

教え方

直接教授法(日本語は使わず英語だけで教える)

*それぞれ、学校や英会話スクール、語学スクールで独自の方法を採用しているので、必ずしもすべてが当てはまる訳ではありません。

また、所謂学校教育の中で、「英会話・英語コミュニケーション」のレッスンをする場合も、その生徒数レベル設定到達目標によって環境が変わってきます。「英会話・英語コミュニケーション」のレッスンと言っても、「英会話スクールの少人数制レッスン」と同じ教え方が効果的であると、必ずしも言い切れるわけではありません。

これから英語・英会話を教えるにあたって、この「学習・教授環境」を明確にしておきましょう。

2. レッスンの位置づけ

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「学習・教授環境」が明確になったら、次に確認する必要がある事項に、「レッスンの位置づけ」があります。「学習・教授環境」各レッスンの、そしてコース全体の到達目標を設定するうえで非常に大切なポイントになります。

「レッスンの位置づけ」とは、1回1回のレッスンの役割と考えてみてください。分かりやすいように、3つの典型的なパターンを比較してみます。

①英会話スクール

一般的な英会話スクールの場合、レッスンの回数は通常1週間に1回程度です。簡単に言ってしまうと、英会話スクールのレッスンは「大人の習い事」です。社会人が仕事をしながら、週に1回とか2回レッスンを受けます。1回のレッスンはだいたいどこの英会話スクールでも40分か50分程度です。

つまり1週間に40分/50分だけ「英会話のレッスン」を受けて、それ以外の時間はすべて日本語の日常生活を送っています。中には非常に熱心な生徒さんがいて、ご自身で毎日英語学習を進めている方もいますが、恐らく平均的な生徒の英語学習時間は、1週間に40分/50分の「英会話レッスン」の他に「予習・復習」で30分あるかないかでしょう。

この環境での「レッスンの位置づけ」非常に重くなります。レッスン以外に、英語に触れる、英語を勉強する時間がほとんどないので、「レッスンですべて解決する」必要があります。また、英会話スクールの場合、その到達目標が「英語コミュニケーション力」なので、「週1回のレッスン」を受けて、実際に話せるようになる必要があります。「新しいことを10も20も教える」のではなく、「1つ2つの事を確実に実践できるように訓練する」必要があります。

②中学校・高校の英語授業

一般的な中学校・高校での英語の授業は週に3⁻4回でしょうか。(当然ながら学校によって変動します。英語に力を入れている学校であれば専門学校に近づいていく可能性があります。)高校になれば、授業がReading文法Writingオーラルコミュニケーションとか、いくつかの種類に分かれてくる可能性があります。

また、到達目標が「知識・教養」であり、効果測定が「筆記テスト」なので、教え方も間接教授法が基本になります。新しい「知識」を教えていくには日本語で説明した方がわかりやすいので間接教授法になり、「筆記テスト」はあくまでも「理解度」を確かめるテストなので、生徒は「100%完全習熟」している必要はありません

「レッスンの位置づけ」は、日本語による日常生活の延長線上にあり、学習時間もある程度の予習と復習の時間、そして「筆記テスト」前のテスト勉強が中心になります。「レッスンの位置づけ」としては、「新しい知識を与えられる」と言う位置づけになります。

③英語専門学校など

英語専門学校はその名の通り、英語を専門的に学習する学校です。ここで言う英語専門学校とは全日制のフルタイムの学校です。(色々なタイプの専門学校があると思いますが、あくまでも「レッスンの位置づけ」を分かりやすく説明するための例としてあげています)

全日制のフルタイムで英語を勉強するわけなので、週1回40分の「英会話スクール」週3-4時間、日本語で教える「中学校・高校の英語授業」とは大きく異なります。

一番の違いは、学校で英語を勉強している時間が圧倒的に多いという事です。例えば50分授業を1日6コマ週5日で計算すると1週間に1500分(25時間)になります。この差は歴然としています。更にある程度の宿題・課題が課せられれば、1500分+300分くらいに増えるはずです。

また、授業内容も「Reading」「Writing」「文法」「発音」「Listening」「Presentation」など、細かく細分化されており、それぞれの目的に応じて、直接教授法、間接教授法などを使い分けることが出来ます。「Reading」「Writing」など、一つ一つのレッスンの1回ごとの到達目標も変わってきます。

この記事を読んでいる人の多くは、「週に1回程度の英会話レッスン」を想定していると思いますので、「週に1回程度の英会話レッスン」「中学校・高校の英語授業」や「全日制フルタイムの英語専門学校」との「レッスンの位置づけ」の違いを明確に理解してください。

英語や英会話を教えようとする時、多くの場合、自分の学習経験を基に考えます。自分にとって効果的だった学習方法、自分にとって非常に良かった先生や学校をイメージします。ところが、多くの場合、その「学習条件」「レッスンの位置づけ」が異なるので、「生徒とうまくかみ合わない」事が多いのです。

英語を教えてみようと思っている人は、「英語が好きな人」「英語が得意な人」です。もしかすると、学生時代は英語が苦手だったけれども留学して得意になった、と言うようなケースもあるかもしれませんが、結果的には「英語が得意になった人」です。

それに対して、「週に1回程度の英会話レッスン」を受けてみようと思っている人は、一般的にそこまでの熱意はありません。レッスン以外に毎日何時間も自ら英語を勉強するという事を想定すべきではありません。その中で、「週1回のレッスンですべて解決する」必要が出てきます。この点を明確に意識しましょう。最初のうちは、どうしもて「教えよう!教えよう!」として盛りだくさんにしがちです。

今日レッスンで練習したフレーズ・語彙・文型などを、生徒が実際に使用するのは、3か月後に海外旅行に行った時かもしれません。その時に、レッスンで練習したことが実践できれば「レッスンを受けて役に立った」ですし、レッスンで練習したことが実践できなければ、「レッスン受けても無駄だった」と言う事になります。

3. 教材と教え方

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これから「英会話を教えてみよう!」と思う人にとって、教材/テキストを選ぶのも大変な作業だと思います。今は本当に色々な教材が手に入ります。書店に行けば、英語学習のコーナーに見切れないほどたくさん並んでいます。レッスンで使用するのに適した教材/テキストを選ぶのは非常に難しい作業になります。以下、ポイントをまとめます。

STEP
必ずテキストを使う

まず、前提としてレッスンをする時は、「必ずテキストを使って」ください。時々、自作で「役に立つフレーズ集」などを作ってレッスンしようとする人がいますが、やめた方が良いです。と言うのも、レッスンは1回1回のレッスンの事だけでなく、3か月後、6か月後、1年後の事を想定する必要があります。

教えようとしているレッスンのコース設定などにもよりますが、必ず到達目標があるはずです。1回1回のレッスン1年後にその到達目標に辿り着くための物です。到達目標から逆算して、必要な語彙・表現・文型などを身につけていきます。語彙や文法のレベル、シラバスの感覚が無いとできない事ですので、レッスンを教えたことのない人(数年間教えただけの経験のみの人も含む)が、簡単に判断すべきではありません

STEP
レッスン用のテキストを使う

書店の英語学習コーナーに並んでいるテキスト類は、ほとんど「自習用」のテキストだと思います。「自習用のテキスト」を使って教えても良いのですが、かなりレッスンの経験がないと使いこなせないと思います。また、生徒が指示に従ってくれるか、と言う意味合いもあります。

「自習用のテキスト」はその名の通り、学習者が自分で学習するためのテキストです。日本で出版されているテキストの場合、当然ながら日本語で解説が書いてあります。「日本語の解説」自体は問題ないのですが、テキストの見た目の構成として「日本語の解説」がどこにあるのか、が非常に大きな意味を占めます。

「英会話の教え方-実践編」の記事で詳しく書きますが、レッスンをする時に「日本語の解説」は邪魔なのです。初心者の場合、「日本語」「英語」なら、圧倒的に「日本語」が強く、見ても聞いても、「日本語」が頭に入り、「英語」がかき消されます。そのため、レッスンで使用するテキストからは、限りなく「日本語」を排除すべきです。

また、「自習用のテキスト」は、学習者が一人で学習する物なので、「解説・説明」部分が非常に多くなります。そして、「理解する」事を到達目標にしているので、内容が難しくなりすぎます

始めのうちは、所謂、「教育出版社」が出版している英語・英会話のテキストを使いましょう。例えば、OxfordとかPearsonとかCambridgeなどが出版しているテキストです。通常は、洋書のコーナーにあると思います。恐らく日本人学習者からすると、「文法が簡単」「語彙が難しく」感じるかもしれませんが、それで構いません。

STEP
レベル設定に気を付ける

もう一つ、これから「英会話を教えてみよう!」と思う人が間違いやすいのが、テキストを選ぶ時のレベル設定です。これは、日本人学習者が自分で使うテキストを選ぶ時もそうなのですが、「難し過ぎるテキスト」を選んでしまいます。

最初のうちは、「生徒の頭で考える」事が難しいのだと思います。既に、「英語が好きな人」「英語が得意な人」になってしまっているのです。自分にとって簡単に見える事でも、初心者にとっては非常に難しく見えます。私がいつも新人講師達に進めていたのは、外国語学習です。これまで学んだことのない外国語を少しでも勉強してみると、初心者だったころの感覚を少し思い出します。

とにかく「難し過ぎるテキスト」を選ばないように注意しましょう。「簡単すぎるかな?」くらいのレベルでちょうど良いと思います。「英会話の教え方-実践編」の記事で詳しく説明しますが、「簡単な内容をexpandしてchallengingにする」事はそれほどむずかしくありません。反対に「難し過ぎる内容を理解させようとする」事は非常に大変だし、生徒に不必要な負荷を与えてしまいます。困り果てて日本語で説明するという結果に陥ることもありますので気を付けてください。

また、海外の教育出版社のテキストは日本人学習者の目には、「文法が簡単」「語彙が難しく」見えます。これは日本の学校教育の裏返しです。日本人学習者にとって最大の課題は「語彙力強化」ですので、あまり文法の難易度に気を使いすぎる必要はありません。

STEP
1回のレッスンで使用する量

これも、これから「英会話を教えてみよう!」と思う人がやりがちケースなのですが、あまり盛りだくさんにしないように気を付けましょう。先程説明したように、「簡単な内容をexpandしてchallengingにする」、つまり「少ない量をexpandしてchallengingにする」事はそれほど難しくありません。反対に、「なんとか時間内に全て終了させよう」として駆け足で進むと、消化不良のレッスンになってしまいます。

大体において、新人講師の場合、一つ一つのセクションでの「練習量」が不足し、生徒が習得出来てないケースが多いので、「少ない内容を繰り返し練習する」と言う癖をつけましょう。

STEP
テキスト作者の意図を汲む

テキストを使用してレッスンをする時に、必ずテキストの使い方を良く読んでください。通常テキストの最初各セクションの目的とか、アイコンの意味とか、練習方法など説明してあるはずです。よく読んで、テキスト作者がどういう目的で、どのような効果を期待してそれぞれのセクションを作成したのか理解しましょう。

最終的には、レッスン中にテキストのどの部分をどのように使っても、講師次第なのですが、テキスト作者の意図が見えてないために的外れなレッスンをしている講師を何回も見てきています。まずテキストの構成、各セクションの目的などを良く把握してください。

STEP
自分で使ってみる

これから「英会話を教えてみよう!」と思う人によくありがちなケースとして、「自分でテキストを練習してみない」と言う事があります。レッスンで使うのは初心者向けのテキストなので、当然ながら「英語が得意な人」「英語が話せるようになった人」から見ると、非常にシンプルで簡単な内容です。なので、テキストをよく読まないで、いきなりレッスンしてしまう人がいます。

ところが、英会話レッスン用のテキスト意外と分かりづらい箇所があるものなのです。「英語」的な意味で言っているのではなく、テキストで使われている語彙や文型が難しいという事ではありません。

英会話レッスン用のテキストは、その目的が「コミュニケーション力」養成にあるので、様々な練習を通して、生徒同士で会話させようとします。その練習方法が、慣れないうちは意外と難しいのです。生徒同士がAさんとBさんに分かれて、お互いに違うページを見てロールプレーをする、みたいな感じです。

講師がこの練習方法を良く把握していないでレッスンをすると、生徒は完全に、「?????」の状態になってしまいます。ひどい場合には、「先生、どうしたらいいか分かんな~い!」って日本語でいわれてしまいます。

また、自分で実際に練習をしてみると、「あ、ここが難しそうだな」とか「あ、ここで間違えそうだな」と分かるようになってきます。この過程が非常に大切で、これを繰り返していくと、だんだんと「生徒の頭」で考えられるようになります。

STEP
到達目標をイメージする

テキストを選び、1回ごとのレッスンで使用するページを設定し、テキスト作者の意図を把握し、自分で試してみて練習方法を理解したら、到達目標をイメージします。出来るだけ具体的にイメージしてみてください。実際に、「どのような表現を使って、どのような会話が出来るようになるか」をイメージします。単に「過去形の文が使えるようになる」と言うような大雑把な到達目標ではなく、具体的な例文で、出来れば会話形式で、イメージしてください。

レッスン終了時にそれが定着していれば成功です。どのくらい実際に身についているのかは、次回のレッスン時に復習してみると良いでしょう。恐らく、「愕然とする」でしょう。それが普通なのです。そんなに簡単に覚えられる物ではありません。生徒は週1回のレッスンを受けると、翌週に次回のレッスンに来るまで、ずっと日本語オンリーの生活をしているのです。

その中で、1回のレッスンでその「到達目標」を達成させることを繰り返すことが出来れば、確実に英語力が向上していきます。そのために、「何を」「どのように」「どのくらい」練習すれば良いのか、その感覚をつかむために、毎回毎回レッスン終了に、そして翌週のレッスンで復習する時に、生徒の習熟度を確認してみてください。

4. 一番大切な事:モチベーション

オンラインレッスンを受けている生徒の写真

ここまで、「英会話を教える」ために、その準備段階として、概念的な事を説明してきました。「学習環境」であったり、「レッスンの位置づけ」であったり、「教材と教え方」であったり、です。

全て非常に大切な事です。よく理解して、良く考えて、細かく詳しく準備して、計画的に進めるべきことなのですが、全て出来たからと言って、生徒の英語力が100%向上するかと言うと、そんなことはありません

こう言ってしまうと元も子もないのですが、「週1回40分/50分のレッスン」で出来る事は限られています。そのレッスンで、どんなに素晴らしいレッスンをしたところで、それだけで英語力が向上する事はありません

実は、「週1回40分/50分のレッスン」でどれだけ生徒の英語力を向上させることが出来るのか、と言う事は、「レッスン外にどれだけ勉強させることが出来るのか」に掛かっているのです。

分かりやすい例で説明します。(実際に私が見た例ですが、誇張してあります)

A先生B先生と言う2人の外国人講師がいます。同じレベルの生徒4人グループが2組、それぞれA先生B先生のレッスンを1年間受講しました。テキストもレッスン時間、回数も全て同じです。A先生の生徒とB先生の生徒のどちらが英語力向上したでしょうか?

A先生;大ベテランの優秀な講師

日本に来て30年になる経験豊富な講師、非常に研究熱心な講師で教授法に関する勉強も欠かさずTESLの資格も取得している。

B先生:2週間前に日本に来たばかりの新人講師

日本に来る前は全く英語を教えたことはない。着任前に教え方の研修を1週間受けただけ。大学出て直ぐに日本に来た。日本に来るのは初めて。

正解は、B先生です。

写真を見ればすぐに納得すると思いますが、A先生はベテランだけど50歳過ぎかなりくたびれた感じの講師、B先生大学出たてで元気いっぱい明るく爽やかで見た目も非常にかっこいい先生。日本に来たばかりで日本や日本文化にも興味津々で日本人と話す事が楽しくて仕方ないという印象。

「英会話の教え方」を説明する記事と言いながら、「ルックスの良い先生だと上達する」なんて、とんでもない、と憤慨しないでください。ちょっと分かりやすい例として挙げただけです。(ただし、私が講師トレーナー時代に何回も実際に体験したケースです)

「ルックス云々」はあくまでも1要因に過ぎなく、実際には、「生徒がレッスン外に勉強した時間」が全てです。

B先生「ルックス」だけでなく、とにかく「話していて楽しい」のです。日本や日本人に興味があるので、初心者の生徒が一生懸命話していることを、非常に楽しそうに興味津々で聞きます質問もたくさんしますリアクションが大きく、生徒からすると、”yes”,”no”とか言ってるだけでも楽しいのです。

そうすると、「B先生の言う事をもっと理解したい」、「B先生にもっと面白いことを教えてあげたい」という気持ちが強くなって、レッスン外に自分で勉強するようになります。その「レッスン外の学習時間の差」が1年後に「英語力の差」として結果が出てくるのです。

5. まとめ

「英語・英会話を教える」にあたり、最初に理解しておくべきことを説明してきました。具体的な「教え方」の方法論に入るより、まず基本的な考え方をよく理解してください

  • 学習・教授環境
  • レッスンの位置付け
  • 教材と教え方
  • 一番大切なこと:モチベーション
目次