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留学なしで英語リーディング力を極める:「返り読み」を卒業して英語脳へ。SNSやYouTubeも教材に変える、一生モノのリーディング習得法

「英語を読むのに時間がかかりすぎる」
「返り読みをしないと意味が取れない」
「長文になると途中で挫折してしまう」……。

そんな悩みを抱えている方に、まずお伝えしたい真実があります。それは、「リーディング力こそが、スピーキングもリスニングも含むすべての英語力の『天井』を決める」ということです。

私は、留学も海外生活も経験していません。しかし、日本国内だけの独学で英語を習得し、英会話スクールの代表や講師トレーナーとして、40年近く英語を仕事の武器にしてきました。その経験から断言できるのは、「自分の中に蓄積(インプット)された以上の英語は、決して外(アウトプット)には出てこない」ということです。

この記事では、私が40年かけて磨き上げた、日本国内だけで「一生モノの読解力」を手に入れるための精読・多読・実践の3段階学習法を公開します。

単なる「お勉強」としての英語ではなく、現代のSNSやYouTubeすらも血肉に変え、自由自在に情報を読み解くためのロードマップを詳しく解説していきましょう。

目次

なぜ「リーディング力」がすべての英語力の基盤なのか

塾講師として大学受験生を指導していた経験から、興味深いパターンに気づきました。リーディング力が高い生徒は、リスニングもスピーキングも伸びが早い。なぜなら、文字で読んで理解できない文章を、音声で聞いて理解することはできないからです。

また、英会話スクールで多くの学習者を見てきた中で、伸び悩む人の共通点は「インプット不足」でした。「話せるようになりたい」と会話練習ばかりするのですが、自分の中に蓄積された英語のストックが少ないため、いつも同じ表現しか出てこない。

逆に、短期間で飛躍的に伸びる人は、必ずと言っていいほど「読む量」が圧倒的でした。大量の英文を読むことで、正しい文法構造、自然な表現、語彙の使い方を無意識に吸収していたのです。

私がリーディング力を身につけた3つの段階

私のリーディング力習得には、明確な3つの段階がありました。文法編でご紹介した学習経験と密接に関連しています。

第1段階:精読で「正確に読む力」の土台を作る

1. 中学・高校時代:NHKラジオ講座テキストでの基礎作り

中学2年の頃、NHKラジオ講座「続基礎英語」にハマり、毎日聴いていました。このとき重要だったのは、音声と同時にテキストも何度も目にしていたことです。

学校の授業は「ノートの左側に英文、右側に日本語訳」というスタイルでしたが、ラジオ講座では「音から入って、後でテキストで確認する」という流れでした。この経験で、英語の語順に慣れ、「かたまり」で読む感覚が少しずつ身についていきました。

当時はリーディングを「勉強」として意識していませんでしたが、これが英語を後ろから訳さず、前から理解する基礎になっていました。

2. 塾講師時代:「なんとなく」を卒業し、構造で読む力が完成

20代の塾講師時代、私は個別指導で中学1年から大学受験生までを教えていました。この経験こそが、私のリーディング力を「一生モノ」へと変えた決定的な転換点です。

なぜなら、生徒に英文を教えるためには、自分自身が「120%の確信」を持って理解していなければならないからです。

「なんとなく意味がわかる」という罠 
自分一人で読んでいるときは、単語の意味をつなぎ合わせて「たぶんこういう意味だろう」と推測で読んでしまいがちです。しかし、教壇に立つとそれは許されません。 「なぜこの訳になるんですか?」「この ing は何のためにあるんですか?」という生徒の鋭い質問に答えるには、一文一文の文法的な骨組み(構造)を完全に解剖する必要がありました。

特に私の転換点となったのは、ある高校生からの切実な質問でした。

「先生、この長い文章、どこで区切って読めばいいのかさっぱり分かりません……」

その時、私はハッとしました。英語をスラスラ読める人と、長文でパニックになる人の差は、単語力だけではなく「構造を見抜く力」にあるのだと。

「構造で読む」ことで世界が変わる それ以来、私は以下の3点を徹底的に言語化して指導し、自分自身も実践しました。

  • 主語(S)と動詞(V)の特定: どんなに長い修飾語がついていても、文の核となる「誰が」「どうした」を瞬時に見抜く。
  • 句と節の仕分け: 関係代名詞や接続詞が、どこからどこまでをひと塊(チャンク)にしているかを把握する。
  • 論理的な裏付け: 「なんとなく」ではなく、「この文法ルールがあるから、この意味にしかなり得ない」という100%の確信を持つ。

この「説明できるレベルまで徹底的に分解して理解する」という精読の経験が、私の脳内に強固な「英語の設計図」を植え付けてくれました。この土台があったからこそ、その後の大量のペーパーバック多読でも、文法が崩れることなく、ハイスピードで正確に読み進めることが可能になったのです。

第2段階:多読で「自然に読む力」を養う

精読で正確に読む力の土台ができたら、次は多読で「自然に読む力」を養う段階です。

1. 浪人時代から20代:月5〜6冊のペーパーバック多読

浪人時代から20代にかけて、私は月に5〜6冊のペーパーバックを読んでいました。最初はアガサ・クリスティーのミステリーから始めました。

重要なのは、精読とは全く違うアプローチを取ったことです。

  • 分からない単語があっても辞書を引かない
  • 文法を細かく分析しない
  • とにかくストーリーを追うことに集中する

最初は理解度が60〜70%程度でしたが、同じ作家の作品を何冊も読んでいるうちに、不思議なことが起きました。分からなかった単語や表現が、文脈から自然と理解できるようになってきたのです。

例えば、最初は「reluctant」という単語の意味が分かりませんでした。しかし、何度も「He was reluctant to go」「She seemed reluctant」という文脈で出会ううちに、「何か嫌がっている、気が進まない」という感覚が自然と身についていきました。

同じ作家の作品を読む利点は、その作家のスタイルに慣れてくるので、知らない単語や表現が出てきても推測しやすいということです。

2. 多読で得られた3つの効果

月5〜6冊のペースで多読を続けた結果、3つの大きな効果がありました。

1. 読むスピードが劇的に向上した

精読だけをしていた頃は、1ページ読むのに10分以上かかっていました。しかし多読を続けることで、同じレベルの文章を3〜4分で読めるようになりました。

2. 文法を「感覚」で理解できるようになった

文法編でお話しした通り、精読では「なぜこの時制を使うのか」を論理的に理解していました。しかし多読を通じて、「この場面ではこの時制が自然だ」という感覚が身につきました。

3. 語彙力が飛躍的に増えた

辞書を引かずに読み続けることで、文脈から単語の意味を推測する力がつきました。そして、同じ単語に何度も出会うことで、自然と記憶に定着していき、その単語の持つ語感も身につけられました。

第3段階:実践で「効率的に読む力」を身につける

1. 英会話スクール時代:大量の英文資料を処理する必要性

英会話スクールで講師トレーナーとして働くようになってから、毎日大量の英文資料を読む必要が出てきました。

  • 外国人講師からの報告書
  • 本社からの英文メール
  • 教材の英語マニュアル
  • 海外の語学教育に関する資料

これらすべてを精読していたのでは、時間がいくらあっても足りません。必要な情報を素早く取り出す力が必要でした。

2. 目的に応じて読み方を使い分ける

実践を通じて、文書の種類と目的に応じて読み方を変えることを学びました。

  • 重要な契約書や技術文書 → 精読で一字一句確認
  • 一般的なビジネスメール → 要点だけを素早く把握
  • 大量の資料から情報を探す → キーワードを目で追いながらスキャニング
  • 業界情報や参考資料 → 全体の流れを掴むスキミング

この使い分けができるようになったことで、効率的に大量の英文を処理できるようになりました。

3. 現代のリーディング:SNSとネットコンテンツが最も現実的な教材

リーディングと言うと、書籍や雑誌、新聞をイメージしがちですが、最近実際に私が一番読むのは、ネットニュース、メルマガ、メール広告、InstagramやYouTubeのポストやそのコメントです。

特にInstagramやYouTubeのポストやそのコメントは、様々なバックグラウンドの人がそれぞれの意見を感情的に書いています。必ずしも論理的であるわけでもなく、文法や語法的に正しいわけでもありません。それゆえに非常に現実的な題材です。

その大量の情報を流し読みするスキルも大切です。興味のある分野なら楽しく進められるでしょう。これこそが、現代における「生きた英語」に触れる最も効果的な方法の一つです。

リーディング力の3つの要素

私の経験から、「使えるリーディング力」には次の3つの要素があります。

1. 正確に読む力(精読力)

文法構造を正確に把握し、著者の意図を正確に理解する力です。これは主に精読によって養われます。

特に重要なのは:

  • 複雑な文の主語と動詞を見抜く力
  • 関係代名詞や接続詞がどこを修飾・接続しているか理解する力
  • 文脈から適切な意味を選択する力

2. 自然に読む力(多読力)

文法を意識せずに、自然な流れで内容を理解する力です。これは主に多読によって養われます。

多読を通じて:

  • 一文一文を訳さずに、英語のまま理解できるようになる
  • 文脈から未知の単語の意味を推測できるようになる
  • 英語特有の論理展開に慣れる

3. 効率的に読む力(実践力)

目的に応じて、必要な情報を素早く取り出す力です。これは主に実践を通じて養われます。

この力があれば:

  • 大量の資料から必要な情報だけを抽出できる
  • 時間を効率的に使える
  • より多くの英文に触れられる

日本国内でリーディング力を身につける具体的方法

STEP 1:中学英語レベルでの「返り読み」矯正

まずやるべきは、英語を後ろから日本語に訳して読む「返り読み」の癖を直すことです。

具体的な方法:

1. スラッシュ・リーディングの実践

中学レベルの教科書やNHKラジオ講座テキストを用意し、意味の切れ目(チャンク)ごとにスラッシュ(/)を入れ、前から順に意味を取っていきます。

I went to the park / with my friend / to play soccer / yesterday.
(私は公園に行った / 友達と / サッカーをするために / 昨日)

これを、「私は昨日、友達とサッカーをするために公園に行った」ときれいな日本語に直そうとしてはいけません。頭の中で、情報の塊ごとにイメージを継ぎ足していく感覚を掴んでください。

2. 音読との組み合わせ

文法編でお話しした通り、音と一緒に身につけることが重要です。スラッシュを入れた文章を、区切りごとに音読してください。英語の語順で理解する感覚が身につきます。

STEP 2:精読で「正確に読む力」の土台を作る

具体的な方法:

1. 一文一文の構造分析

中学・高校レベルの英文を使って、以下の手順で分析してください。

  • 主語と動詞を特定する
  • 修飾語句がどこにかかっているか確認する
  • 関係代名詞や接続詞の働きを理解する
  • なぜその時制・文法が使われているか理解する

2. 「なぜ分からないのか」を特定する習慣

私が塾講師時代に生徒に教えていた方法です。分からない文章に出会ったら、その理由を特定してください。

  • 単語が分からない → 辞書で調べる
  • 文法構造が複雑 → 文法書で確認する
  • 文脈が読み取れない → 前後の文章を読み直す

この習慣が、後の独学力につながります。

STEP 3:多読で「自然に読む力」を養う

精読で土台ができたら、多読に移行します。

具体的な方法:

1. 自分のレベルより少し易しい本から始める

私はアガサ・クリスティーのミステリーから始めましたが、あなたの興味に合った本を選んでください。重要なのは、理解度が70〜80%の本を選ぶことです。

おすすめの素材:

  • Graded Readers(語彙制限本): ペンギン・リーダーズやオックスフォード・ブックワームズなど
  • 子供向けの洋書: 『Magic Tree House』シリーズなど
  • 興味のある分野の易しい本: 料理、旅行、スポーツなど

2. 辞書を引かずに読み進める

多読の最大のルールは、辞書を引かないことです。分からない単語があっても、文脈から推測して読み進めてください。

最初は不安かもしれませんが、同じ単語に何度も出会ううちに、自然と意味が分かってきます。ただし、どうしても気になってストレスが溜まるようなら、重要な表現だけ辞書を使っても構いません。ここで言う「重要な表現」とは、「その単語の意味がわからないとストーリーを追えない」というような表現です。

その場合でも、英英辞典を使う習慣をつけましょう。

3. 月に5〜6冊のペースを目標にする

私は浪人時代から20代にかけて、月5〜6冊のペースで読んでいました。このペースなら、年間60冊以上の英語の本を読むことになります。

最初は月1〜2冊から始めて、徐々にペースを上げていってください。

4. 同じ作家の作品を続けて読む

同じ作家の作品を続けて読むことで、その作家特有の語彙や表現に慣れることができます。私はアガサ・クリスティーを10冊以上読んだ後、他の作家に移りました。

STEP 4:文脈の中で文法・表現に「気づく」習慣をつける

文法編でもお話しした通り、オーディオリンガルで文法項目ごとに定着させても、実際の英語では文法事項が限定されているわけではありません。

多読の中で、

  • 「あ、この現在完了形は、ラジオ講座でやった『経験』の用法だな」
  • 「ここでtheが付いているのは、すでに一度出てきたものだからだな」

といった「気づき」を持ちながら読むと、文法、語彙、表現が、それぞれ「バラバラの知識」から「つながった感覚」に変わっていきます。

STEP 5:実践で目的に応じた読み方を身につける

基礎ができたら、実際の場面で英語を読む機会を作ります。

具体的な方法:

1. 興味のある分野の「生の英語」に触れる

書籍・メディア:

  • ニュースサイト: Japan Today(日本のニュースを英語で読めるので背景知識があり読みやすい)、BBC News、CNN
  • 専門ブログ: 自分の仕事や趣味に関連する海外のブログ
  • ネットニュース・メルマガ: 興味のある分野の定期購読

SNS・オンラインコンテンツ:

  • X(旧Twitter): 英語の著名人や専門家をフォロー
  • Instagram: 興味のある分野のインフルエンサーのポストとコメント
  • YouTube: 動画の説明文、コメント欄

特にInstagramやYouTubeのコメント欄は、様々なバックグラウンドの人が感情的に、必ずしも文法的に正しくない英語を書いています。これこそが現実の英語です。大量の情報を流し読みするスキルを養うのに最適な素材です。

2. 目的に応じて読み方を変える

  • 詳しく理解したい内容 → 精読
  • 全体の流れを掴みたい → スキミング
  • 特定の情報を探したい → スキャニング
  • 楽しみのため → 多読
  • SNSやコメント欄 → 流し読み(大量の情報から興味のある部分だけをピックアップ)

すべての文章を同じ方法で読む必要はありません。目的に応じて、適切な読み方を選択してください。

現代の「究極の多読教材」は、SNSとYouTubeのコメント欄にある

リーディングの教材といえば、かつては英字新聞やペーパーバックが主流でした。もちろんそれらも素晴らしい教材ですが、現代において私が最も「生きた英語」を吸収できると感じているのは、Instagram、YouTubeの投稿、そしてその下に続く「コメント欄」です。

ここには、学校や教科書では決して教えてくれない、現代英語の「リアル」が詰まっています。

「正しい英語」vs「伝わる英語」の境界線を知る

私たちが長年学んできたのは、いわば「整理整頓されたきれいな英語」です。しかし、実際のビジネスや日常会話の現場では、必ずしも論理的で完璧な文法の英語ばかりが飛び交うわけではありません。

特徴教科書・ニュース(精読の世界)SNS・コメント欄(実践の世界)
文法厳格、完璧な構造崩し、省略、スラングが多い
感情客観的、冷静主観的、エモーショナル、生の声
語彙フォーマル、汎用的トレンド、略語、特定の文化背景
価値正確なインプットの土台文脈から意図を汲み取る力

SNSのコメント欄には、世界中の様々なバックグラウンドを持つ人々が、それぞれの感情を乗せて書き込んでいます。文法が間違っていることもあれば、独特の略語が使われることもあります。

しかし、それこそが「現実の英語」なのです。

大量の「生きた情報」を流し読みするスキルの重要性

実践のステージでは、一字一句を完璧に訳すことよりも、「この人は今、何に対して、どんな感情で反応しているのか」を素早くキャッチする力が求められます。

例えば、YouTubeのコメント欄を上から下までスクロールしてみてください。

  • 「感動した!」というポジティブな嵐
  • 特定のポイントに対する鋭いツッコミ
  • 視聴者同士のちょっとした議論

これらを高速で流し読み(スキャニング)し、全体の空気感を掴むトレーニングは、ビジネスシーンでの大量のメール処理や、海外メディアからの情報収集能力に直結します。

興味という「最強のガソリン」で読み続ける

何よりの利点は、「自分の興味がある分野」なら、勉強している感覚なしに読み続けられることです。 私がアガサ・クリスティーに夢中になったように、現代なら「自分の好きな料理研究家のレシピ動画のコメント」や「海外のガジェット系YouTuberのレビューへの反応」を追いかけるだけで、自然と多読の時間が積み重なっていきます。

「教科書の英語」で骨格を作り、「SNSの英語」で血肉を通わせる。 この両輪が揃って初めて、40年、50年と使い続けられる「死なない英語力」が完成するのです。

リーディング学習でよくある落とし穴

① 精読だけで終わってしまう

多くの学習者が、学校教育の影響で精読だけで満足してしまいます。確かに精読は重要ですが、それだけでは「自然に読む力」は身につきません。

私も最初は精読ばかりしていましたが、多読を始めてから読むスピードが劇的に向上しました。精読と多読の両方が必要です。

② 難しすぎる本を選んでしまう

「英語力を上げたい」という思いから、自分のレベルより大幅に難しい本を選んでしまう人が多いです。

しかし、理解度が50%以下の本を読んでも、ストレスがたまるだけで効果は薄いです。「簡単すぎるかな?」と思うくらいのレベルから始める方が、はるかに効果的です。

③ 多読で辞書を引いてしまう

多読の最大のルールは「辞書を引かない」ことですが、多くの人がこのルールを守れません。

分からない単語があると、すぐに辞書を引きたくなる気持ちは分かります。しかし、それでは読むスピードが落ち、ストーリーの流れも途切れてしまいます。

文脈から推測する力を養うためにも、辞書を引かずに読み進めてください。

④ 「和訳」をしてしまう

頭の中で日本語に訳しているうちは、読むスピードは上がりませんし、リスニング力にもつながりません。多読を通じて、「英語のままイメージする」訓練を徹底してください。多読の最大の目的は「インプット」です。和訳してしまうと「頭の中で日本語で」記憶されます。読んだい内容が、日本語で記憶されてしまったら、英語のインプットはできません。

⑤ 「アウトプット」ばかりを求めてインプットをしない

講師トレーナー時代にも感じましたが、多くの学習者が「話す機会」ばかりを求めます。英会話カフェや会話クラスに通えば話せるようになるはずだと。

しかし結局、「インプット」以上には「アウトプット」できません。語彙も文法も、まず十分に頭の中に入れなければ、話しても使えるものがない。リーディング力を育てるためには、十分なインプット──ラジオ講座でのリピート練習、多読、精読──が先に必要です。

まとめ:リーディング力を育てる5ステップ

私の40年の経験から導き出した、日本国内でリーディング力を極めるためのロードマップを改めて振り返ります。

  1. STEP 1:中学英語レベルでの「返り読み」矯正 スラッシュ・リーディングで、英語を語順通りに理解する「脳の回路」を作る。
  2. STEP 2:精読で「正確に読む力」の土台を作る 一文一文の構造を「人に説明できるレベル」まで解剖し、曖昧さを排除する。
  3. STEP 3:多読で「自然に読む力」を養う 辞書を捨て、大量の英文に触れることで、文法を「ルール」から「感覚」へと昇華させる。
  4. STEP 4:文脈の中で文法・表現に「気づく」習慣をつける 知識が「点」から「線」につながる快感を積み重ねる。
  5. STEP 5:実践で目的に応じた読み方を身につける SNSやYouTubeのコメント欄など、現代の「生きた英語」を効率的に処理する術を磨く。

さあ、今すぐ「生きた英語」に触れてみましょう

「理論はわかったけれど、何から読めばいい?」という方のために、本サイトでは今の時代のリアルな英語を題材にしたリーディングコンテンツを用意しています。

まずは、あなたの興味がある分野から「実践」の一歩を踏み出してみてください。

リーディング力は、一度身につけてしまえば決して消えない、あなたにとって一生の財産になります。

留学をしなくても、今この場所から始められることはたくさんあります。焦る必要はありません。まずは今日、興味のある記事を「一文」だけ、構造を確認しながら読むことから始めてみませんか?

その一歩の積み重ねが、「英語の情報を自由自在に取り込み、世界とつながる自分」へと必ず導いてくれます。

著者について

矢野 晃(Akira Yano)

1961年横浜市出身。留学も海外生活もせず日本国内だけで英語を習得し、40年近く英語を使って仕事を続けてきた。AEON英会話スクール主任講師・講師トレーナー・教務課責任者、オデッセイコミュニケーションズDirect English、リンガフォンジャパン株式会社代表取締役などを歴任。数千人以上の外国人講師に英語の教え方を指導してきた。

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