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MLBをさらに楽しむ!野球選手の怪我と治療に関する英語表現マスターガイド

野球中継を英語で楽しみたい、でも選手の怪我や治療法に関する解説が理解できず困っていませんか?MLBなどの海外野球を観戦する際、アナウンサーが「Rotator Cuff Injury」や「Tommy John Surgery」といった専門用語を連発すると、何が起きているのか把握できないもどかしさがあります。この記事では、野球選手がよく経験する怪我や治療法に関する英語表現を詳しく解説し、あなたの英語での野球観戦体験をより豊かにするお手伝いをします。

目次

1. 野球選手がよく経験する怪我の英語表現

野球選手、特にピッチャーは独特の怪我をすることが多く、それらには専門的な英語表現があります。以下に代表的なものを紹介します。

ピッチャーに多い怪我

  • Overuse Injury(過度な使用による怪我)
    例文: “Pitchers often suffer from overuse injuries due to repetitive throwing.”
    和訳: 「ピッチャーは反復的な投球により過度使用による怪我をよく患います。」
  • Rotator Cuff Injury(肩の回旋筋の怪我)
    例文: “The pitcher suffered a rotator cuff injury due to repetitive throwing.”
    和訳: 「ピッチャーは反復的な投球により回旋筋の怪我をしました。」これは特にピッチャーに多い怪我の一つで、肩の安定性を保つ筋肉群に発生します。投球動作の反復によるダメージが主な原因です。
  • Ulnar Collateral Ligament (UCL) Tear(尺骨側副帯の損傷)
    例文: “The UCL tear required Tommy John surgery to repair.”
    和訳: 「UCLの損傷はトミージョン手術が必要でした。」ピッチャーのエルボーに関する最も有名な怪我の一つです。

フィールドプレイヤーによく見られる怪我

  • Hamstring Strain(ハムストリングの肉離れ)
    例文: “The player suffered a hamstring strain while sprinting around the bases.”
    和訳: 「選手はベースを回る際にハムストリングの肉離れをしました。」
  • Ankle Sprain(足首の捻挫)
    例文: “The outfielder sprained his ankle while sliding into base.”
    和訳: 「アウトフィールダーはベースに滑り込む際に足首を捻挫しました。」
  • Groin Injury(股関節の怪我)
    例文: “The infielder strained his groin during a quick lateral movement.”
    和訳: 「インフィールダーは急な横方向の動きで股関節を痛めました。」

その他の一般的な怪我

  • ACL Tear(前十字靭帯の損傷)
    例文: “The ACL tear required surgery and several months of rehabilitation.”
    和訳: 「ACLの損傷は手術と数ヶ月のリハビリが必要でした。」
  • Concussion(脳震盪)
    例文: “The player suffered a concussion after being hit by a pitch.”
    和訳: 「選手は投球を受けて脳震盪を起こしました。」
  • Shin Splints(脛骨痛)
    例文: “The runner developed shin splints from excessive running.”
    和訳: 「ランナーは過度な走行で脛骨痛を発症しました。」
  • Plantar Fasciitis(足底筋膜炎)
    例文: “The player experienced plantar fasciitis due to improper footwear.”
    和訳: 「選手は不適切な靴のために足底筋膜炎を経験しました。」
  • Achilles Tendinitis(アキレス腱炎)
    例文: “The sprinter developed Achilles tendinitis from overuse.”
    和訳: 「スプリンターは過度の使用によりアキレス腱炎を発症しました。」

2. 治療法・リハビリテーションに関する英語表現

怪我をした選手はさまざまな治療法やリハビリテーションを受けます。その過程で使われる英語表現を見ていきましょう。

一般的な治療法

  • RICE Method(RICE法)
    例文: “The trainer recommended using the RICE method to treat the ankle sprain.”
    和訳: 「トレーナーは足首の捻挫の治療にRICE法を勧めました。」RICEは以下の4つの頭文字から成る初期治療法です:
    • Rest(休息)
    • Ice(氷で冷やす)
    • Compression(圧迫する)
    • Elevation(高く上げる)
  • Physical Therapy(理学療法・リハビリテーション)
    例文: “After surgery, the player underwent physical therapy to regain strength.”
    和訳: 「手術後、選手は理学療法を受けて力を取り戻しました。」
  • Platelet-rich Plasma (PRP) Therapy(血小板を使用した治療法)
    例文: “Some athletes use PRP therapy to speed up recovery from injuries.”
    和訳: 「一部のアスリートは怪我からの回復を早めるためにPRP療法を使用しています。」

手術関連の表現

  • Tommy John Surgery(トミージョン手術)
    例文: “The pitcher required Tommy John surgery to repair his UCL tear.”
    和訳: 「ピッチャーはUCLの損傷を修復するためにトミージョン手術が必要でした。」この手術は元メジャーリーガーのトミー・ジョン選手が初めて受けたことから名付けられました。肘の内側側副靭帯(UCL)を再建する手術です。

リハビリテーションのプロセス

  • Rehabilitation Process(リハビリテーションのプロセス)
    例文: “The rehabilitation process for a torn ACL can take several months.”
    和訳: 「ACLの断裂のリハビリテーションプロセスは数ヶ月かかります。」

3. 試合・シーズンへの影響を表す英語表現

怪我は選手の出場状況やチームの戦力に大きな影響を与えます。そうした影響を表す英語表現も知っておくと、ニュースや解説をより理解できるようになります。

選手の欠場に関する表現

  • Season-Ending Injury(シーズン全体を欠場させる怪我)
    例文: “The ACL tear was a season-ending injury for the player.”
    和訳: 「ACLの損傷は選手にとってシーズン全体を欠場させる怪我でした。」
  • Disabled List (DL)(怪我により試合に出られない選手のリスト)
    例文: “The pitcher was placed on the DL due to a shoulder injury.”
    和訳: 「ピッチャーは肩の怪我でDL入りしました。」現在のMLBでは「Injured List (IL)」という表現に変わっていますが、長年「DL」が使われていたため、解説者や記事でこの表現を目にすることがあります。

パフォーマンスへの影響

  • Impact on Performance(怪我がパフォーマンスに与える影響)
    例文: “The injury had a significant impact on his performance, causing him to miss several games.”
    和訳: 「その怪我は彼のパフォーマンスに大きな影響を与え、数試合を欠場することになりました。」

4. これらの表現を使いこなすコツ

これらの専門表現をマスターして、実際の英語放送や記事でより深く野球を楽しむためのコツをご紹介します。

実践的な学習法

  1. 英語中継を積極的に視聴する
    MLBの中継を視聴する際に、解説者の使う怪我や治療に関する表現に特に注意を払いましょう。
  2. 英語の野球ニュースを読む習慣をつける
    MLB.comやESPN、The Athleticなどの英語サイトで、特に怪我人情報(Injury Report)のセクションを定期的にチェックしましょう。
  3. 表現をノートにまとめる
    この記事で紹介した表現に加え、新たに出会った表現をノートに書き留め、例文と共に整理しておくと記憶に定着しやすくなります。
  4. 仲間と英語で野球談義をする
    学んだ表現を使って、野球好きの友人と英語でディスカッションしてみましょう。アウトプットすることで表現の定着率が高まります。

6. 実際の中継で聞かれる解説者の会話例

実際のMLB中継で解説者がどのように怪我や治療法について話すのか、いくつかの会話例を紹介します。これらの例を参考に、リアルな英語での野球解説に慣れていきましょう。

例1:ピッチャーの怪我に関する解説

解説者A: “Johnson doesn’t look comfortable on the mound today. His velocity is down about 3 mph from his season average.”(ジョンソンは今日マウンドで快適そうに見えませんね。球速も平均より3マイル落ちています。)

解説者B: “Yeah, I’m concerned about his arm. There were reports that he was experiencing some discomfort in his rotator cuff after his last start. The team said it was just inflammation, but you have to worry about a potential overuse injury here.”(そうですね、彼の腕が心配です。前回の先発後に回旋筋に違和感があったという報告がありました。チームは単なる炎症だと言っていますが、過度使用による怪我の可能性が心配です。)

解説者A: “If it is a rotator cuff injury, that could be serious. We’ve seen many pitchers miss significant time with those.”(もし回旋筋の怪我であれば、深刻かもしれません。多くのピッチャーがこの怪我で長期離脱するのを見てきました。)

例2:リハビリ中の選手に関する会話

解説者A: “We’ve got an update on Martinez. He’s been on the Injured List for about six weeks now with that hamstring strain.”(マルティネスについて最新情報があります。彼はハムストリングの肉離れで約6週間、負傷者リストに入っています。)

解説者B: “That’s right. I spoke with the training staff before the game, and they said he’s been following the RICE method initially, but now he’s progressed to more active physical therapy. He’s been taking batting practice, but they’re still cautious about his running.(その通りです。試合前にトレーニングスタッフと話しましたが、彼は最初RICE法に従っていましたが、今はより積極的な理学療法に進んでいるとのことです。打撃練習はしていますが、走ることについてはまだ慎重です。)

解説者A: “That’s good news. The team really misses his bat in the lineup. Any estimate on when he might return?”それは良いニュースですね。チームは本当に彼の打撃を戦力として必要としています。彼が復帰する時期についての見積もりはありますか?)

解説者B: “They’re targeting the next homestand, but with hamstring injuries, you never want to rush back and risk re-injury.”(次のホームゲームシリーズを目標にしていますが、ハムストリングの怪我は急いで復帰して再発のリスクを冒したくないものです。)

例3:Tommy John手術後の復帰に関する議論

解説者A: “Anderson is making his season debut tonight after undergoing Tommy John surgery last May. It’s been a long rehabilitation process for him.”(アンダーソンは昨年5月にトミージョン手術を受けた後、今夜シーズンデビューします。彼にとって長いリハビリテーションプロセスでした。)

解説者B: “It sure has. The typical recovery time from Tommy John is 12 to 18 months, and he’s right in that window at 14 months. The reports from his minor league rehab starts have been very encouraging.”(確かにそうですね。トミージョン手術からの一般的な回復期間は12~18ヶ月で、彼は14ヶ月とちょうどその範囲内です。マイナーリーグでのリハビリ先発についての報告はとても励みになるものでした。)

解説者A: “The big question will be how his velocity and command look tonight. Most pitchers say the command is the last thing to come back after UCL reconstruction.”(今夜の大きな疑問は、彼の球速とコントロールがどう見えるかということです。多くのピッチャーが、UCL再建後、最後に戻ってくるのはコントロールだと言っています。)

解説者B: “And the team will be closely monitoring his pitch count. I don’t expect them to let him go more than 80 pitches tonight as they ease him back into action.”(チームは彼の投球数を注意深く監視するでしょう。彼を徐々に実戦に戻していく中で、今夜は80球以上投げさせることはないでしょう。)

まとめ:英語で野球をより深く楽しもう

野球選手の怪我や治療法に関する英語表現をマスターすることで、英語でのMLB観戦がより深く楽しめるようになります。「Rotator Cuff」や「Tommy John Surgery」といった専門用語が解説で出てきても理解できるようになれば、選手の状況や試合への影響もより明確に把握できるでしょう。また、これらの医療・スポーツ関連の表現は野球以外のスポーツ観戦や日常英会話でも役立つ場面があります。この記事で紹介した表現を活用して、英語での野球観戦をさらに充実したものにしてください。

この記事で紹介した英語表現を実際に使ってみましょう。次回のMLB中継を視聴する際に、解説者が使う怪我や治療に関する表現にぜひ注目してみてください。

英語と野球、両方の知識を深めて、国際的な野球ファンとしての視野を広げていきましょう!


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