メジャーリーグベースボール(MLB)を英語で理解し、ネイティブスピーカーと野球について語り合いたいと思っていませんか?野球の魅力は試合観戦だけでなく、選手の成績や統計を分析する楽しさにもあります。しかし、英語の野球用語、特に統計に関する表現は専門的で難しく感じられるかもしれません。
この記事では、MLBを英語で楽しむために必要な重要な統計表現を、発音記号、詳細な意味解説、実用的な例文とその和訳とともに網羅的にご紹介します。大谷翔平、アーロン・ジャッジ、マイク・トラウトといった現在活躍中のスター選手の実際の成績を使った例文も豊富に掲載しているので、今日からすぐに実践で使えます。さあ、あなたもMLBの奥深い世界を英語で解き明かしてみましょう!
基本的な打撃成績表現

Batting Average (BA)
発音記号: [ˈbætɪŋ ˈævərɪdʒ]
意味: 打率。打数に対するヒット数の割合を示す最も基本的な打撃指標
解説: 野球統計の中で最もよく知られた指標の一つです。計算式は「ヒット数÷打数」で、通常小数点以下3桁で表示されます。3割(.300)を超えると優秀な打者とされ、4割(.400)を超えることは極めて稀で伝説的な記録となります。ただし、四球や長打の要素は含まれないため、現代野球では他の指標と合わせて評価されることが多くなっています。
例文: “Mike Trout’s batting average is .300 over his career, demonstrating consistent hitting skills.”
和訳: マイク・トラウトのキャリア全体の打率は.300で、安定した打撃能力を示しています。
Home Runs (HR)
発音記号: [hoʊm rʌnz]
意味: ホームラン数。選手が打ったホームランの総数
解説: パワーヒッターの象徴的な指標で、打者の長打力を最も分かりやすく示します。シーズン50本を超えると大台、60本を超えると歴史的な記録となります。ホームランは4打点が確実に入るため、チームの得点力に直結する重要な要素です。
例文: “Aaron Judge has hit 51 home runs this season, leading the league in power hitting.”
和訳: アーロンジャッジは今シーズン51本のホームランを打ち、リーグでパワーヒットを牽引しています。
RBI (Run Batted In)
発音記号: [ɑːr biː aɪ]
意味: 打点。打者のプレーによってランナーがホームに帰った場合に記録される指標
解説: 打者のチームへの得点貢献度を示す重要な指標です。ヒット、犠牲フライ、内野ゴロなど、様々なプレーで記録されます。シーズン100打点を超えると優秀とされ、130打点を超えると MVP級の成績となります。ただし、チーム状況や打順に大きく左右されるため、個人能力だけでは測れない側面もあります。
例文: “Aaron Judge has 100 RBIs this season, leading the league in run production.”
和訳: アーロンジャッジは今シーズン100打点を記録し、リーグで得点生産を牽引しています。
Runs Scored (R)
発音記号: [rʌnz skɔːrd]
意味: 得点数。選手自身がホームベースを踏んで得点した回数
解説: 打者の総合的な攻撃貢献度を示す指標で、出塁能力と走塁能力の両方が反映されます。上位打順の選手ほど得点機会が多いため、打順による影響を受けやすい統計でもあります。シーズン100得点以上は優秀な成績とされます。
例文: “Mike Trout has scored 80 runs this season, contributing significantly to his team’s offense.”
和訳: マイク・トラウトは今シーズン80得点を記録し、チームの攻撃に大きく貢献しています。
出塁・長打力に関する表現

On-Base Percentage (OBP)
発音記号: [ɑːn beɪs pərˈsɛntɪdʒ]
意味: 出塁率。打者がどれだけ頻繁に塁に出るかを示す指標
解説: 現代野球で非常に重要視される指標の一つです。計算式は「(ヒット+四球+死球)÷(打数+四球+死球+犠牲フライ)」となります。アウトにならずに塁に出る能力を測定し、.400を超えると優秀、.450を超えると非常に優秀とされます。チームの得点力向上に直結するため、近年特に注目されています。
例文: “Shohei Ohtani’s OBP is .390 this season, reflecting his ability to get on base frequently.”
和訳: 大谷翔平の今シーズンの出塁率は.390で、頻繁に塁に達する能力を示しています。
Slugging Percentage (SLG)
発音記号: [ˈslʌɡɪŋ pərˈsɛntɪdʒ]
意味: 長打率。打者の長打力を示す指標
解説: 1打数あたりの平均塁打数を表し、計算式は「塁打数の合計÷打数」です。単打は1、二塁打は2、三塁打は3、本塁打は4として計算されます。.500を超えると優秀、.600を超えると非常に優秀とされます。打率とは異なり、長打の価値を適切に評価できる指標として重要視されています。
例文: “Aaron Judge’s slugging percentage is .700, highlighting his power-hitting ability.”
和訳: アーロンジャッジの長打率は.700で、パワーヒット能力を強調しています。
OPS (On-Base Plus Slugging)
発音記号: [oʊ piː ɛs]
意味: 出塁率と長打率の合計。打者の総合的な攻撃力を示す指標
解説: 現代野球で最も重要視される打撃指標の一つで、出塁能力とパワーの両方を一つの数値で表現できます。.800以上で優秀、.900以上で非常に優秀、1.000以上でMVP級とされます。計算が簡単で理解しやすいため、ファンやメディアで広く使用されています。
例文: “Shohei Ohtani’s OPS is 1.036 this season, showcasing his impressive hitting power.”
和訳: 大谷翔平の今シーズンのOPSは1.036で、驚異的な打撃力を示しています。
Stolen Bases (SB)
発音記号: [ˈstoʊlən ˈbeɪsɪz]
意味: 盗塁数。選手が盗塁に成功した回数
解説: 走者の俊敏性と野球IQを示す指標です。現代野球では盗塁の価値が相対的に下がっていますが、それでも得点機会を創出する重要な戦術の一つです。年間30盗塁以上で優秀、50盗塁以上で非常に優秀とされます。成功率も重要で、75%以上の成功率が求められます。
例文: “Shohei Ohtani has 50 stolen bases this season, demonstrating his speed and agility.”
和訳: 大谷翔平は今シーズン50盗塁を記録し、スピードと敏捷性を示しています。
投手成績を表す表現

Earned Run Average (ERA)
発音記号: [ɜːrnd rʌn ˈævərɪdʒ]
意味: 防御率。投手が9イニングあたりに許す自責点の平均
解説: 投手評価の最も基本的で重要な指標です。計算式は「自責点×9÷投球イニング数」となります。3.00以下で優秀、2.50以下で非常に優秀とされます。ただし、守備力やボールパークの影響を受けるため、他の指標と合わせて評価することが重要です。
例文: “Yoshinobu Yamamoto’s ERA is 2.97 this season, showcasing his strong pitching performance.”
和訳: 山本由伸の今シーズンの防御率は2.97で、強力な投球成績を示しています。
Fielding-Independent Pitching (FIP)
発音記号: [ˈfiːldɪŋ ɪnˈdɛpəndənt ˈpɪtʃɪŋ]
意味: 守備に依存しない投球指標。投手の真の実力を測る指標
解説: 投手が直接コントロールできる要素(奪三振、与四球、被本塁打)のみで計算される指標です。守備力の影響を排除し、投手本来の実力を評価できます。計算式は複雑ですが、ERAdvancedと似たスケールで表示されます。セイバーメトリクスの発達により重要視されている指標です。
例文: “Yoshinobu Yamamoto’s FIP is 3.20 this season, showing his strong pitching skills independent of defense.”
和訳: 山本由伸の今シーズンのFIPは3.20で、守備の影響を排除した強力な投球能力を示しています。
総合評価・高度な統計表現

Wins Above Replacement (WAR)
発音記号: [wɪnz əˈbʌv rɪˈpleɪsmənt]
意味: 代替可能レベル選手より何勝分上回るかを示す総合指標
解説: 選手の総合的な価値を一つの数値で表現する最も包括的な指標です。打撃、守備、走塁、投球(投手の場合)のすべてを考慮し、その選手がチームに何勝分の価値をもたらしたかを示します。2.0以上でレギュラー級、5.0以上でオールスター級、8.0以上でMVP級とされます。
例文: “Shohei Ohtani’s WAR is 9.3 this season, highlighting his exceptional all-around performance.”
和訳: 大谷翔平の今シーズンのWARは9.3で、卓越した総合的なパフォーマンスを示しています。
Runs Created (RC)
発音記号: [rʌnz kriˈeɪtɪd]
意味: 創出得点。選手の攻撃貢献により生み出された推定得点数
解説: ビル・ジェームズが開発した指標で、選手の打撃成績から推定される得点創出数を計算します。複数の計算方法がありますが、基本的には「出塁数×塁打数÷(打席数+盗塁企図数)」で算出されます。チームの得点力への貢献度を具体的な数値で示すため、わかりやすい指標として人気があります。
例文: “Aaron Judge has created 120 runs this season, making him a key contributor to his team’s offense.”
和訳: アーロンジャッジは今シーズン120得点を生み出し、チームの攻撃に重要な役割を果たしています。
Batting Average on Balls In Play (BABIP)
発音記号: [ˈbætɪŋ ˈævərɪdʒ ɑːn bɔːlz ɪn pleɪ]
意味: インプレー打球打率。フィールド内で処理された打球のヒット率
解説: 本塁打と三振を除いた打球のヒット率を示し、運の要素や守備力の影響を分析するのに使われます。平均的には.300程度で、これを大きく上下回る場合は運や特殊な要因が影響している可能性があります。選手の成績の持続性を予測する際に重要な指標となります。
例文: “Mike Trout’s BABIP is .350 this season, indicating some luck in his hitting.”
和訳: マイク・トラウトの今シーズンのBABIPは.350で、打撃に運が絡んでいることを示しています。
守備成績に関する表現

Defensive Runs Saved (DRS)
発音記号: [dɪˈfɛnsɪv rʌnz seɪvd]
意味: 守備による失点阻止数。平均的な守備と比較して防いだ失点数
解説: 選手の守備力を得点価値で定量化した指標です。ポジション別に平均的な守備力と比較し、その選手がどれだけ失点を防いだかを示します。プラスの値が良く、+10以上で優秀、+15以上で非常に優秀とされます。複数の守備要素(レンジ、確実性、肩力など)を総合的に評価します。
例文: “Mike Trout has saved 10 defensive runs this season, demonstrating his strong defensive skills.”
和訳: マイク・トラウトは今シーズン10得点を守備で防ぎ、強力な守備能力を示しています。
Ultimate Zone Rating (UZR)
発音記号: [ˈʌltɪmət zoʊn ˈreɪtɪŋ]
意味: 究極ゾーン評価。フィールドを細分化して守備力を評価する指標
解説: フィールドを複数のゾーンに分割し、各ゾーンでの守備成績を詳細に分析する高度な指標です。打球の種類、速度、方向を考慮し、平均的な選手と比較してどれだけ優れた守備を見せたかを数値化します。+5以上で優秀、+10以上で非常に優秀とされます。
例文: “Aaron Judge’s UZR is +5 this season, highlighting his effective defensive positioning.”
和訳: アーロンジャッジの今シーズンのUZRは+5で、効果的な守備位置取りを示しています。
実践的な会話例とコメンテーター表現

野球ファン同士の会話例
A: Did you check Shohei Ohtani’s stats this season? His OPS is incredible!
B: Yeah, I saw that. A 1.036 OPS really shows how powerful his hitting is.
A: And did you notice Aaron Judge has 100 RBIs this year? He’s leading the league in run production.
B: Absolutely. Plus, his slugging percentage is .700, which highlights his power-hitting ability.
A: Mike Trout is also consistent. His batting average is .300 over his career.
B: True! And his BABIP is .350 this season, so he’s had some luck with balls in play.
A: Speaking of Trout, he’s scored 80 runs and saved 10 defensive runs this season.
B: That’s impressive. Ohtani’s not just a hitter—his WAR is 8.5, showing his all-around performance.
A: And don’t forget his speed. Ohtani has 40 stolen bases this season!
B: On the pitching side, Yoshinobu Yamamoto’s ERA is 2.97, and his FIP is 3.20. He’s really showing strong pitching skills.
A: Judge has also created 120 runs and his UZR is +5, which means he’s contributing both offensively and defensively.
B: With stats like these, it’s no wonder these players are considered among the best in MLB!
A: 今シーズンの大谷翔平の成績見た?OPSがすごいよね!
B: うん、見たよ。1.036のOPSは本当に彼の強力な打撃力を示してるね。
A: それにアーロン・ジャッジは今季RBIsが100もあるんだ。リーグで得点生産をリードしてるよ。
B: そうだね。しかも彼のslugging percentageは.700で、パワーヒッターぶりが際立ってる。
A: マイク・トラウトも安定してるよね。キャリア通算のbatting averageが.300だし。
B: 本当だね!今季のBABIPは.350だから、打球運もあるみたい。
A: ちなみにトラウトは今季runsが80で、守備ではdefensive runsも10防いでるんだ。
B: それはすごいね。大谷のWARは8.5で、総合力の高さがよく分かる。
A: しかも大谷は今季stolen basesも40だよ!
B: 投手では山本由伸のERAが2.97、FIPは3.20で、守備に左右されない実力を見せてるね。
A: ジャッジは今季runsを120生み出してるし、UZRも+5で攻守両面で貢献してる。
B: こういうスタッツを見ると、やっぱり彼らがMLBトップクラスの選手だって納得できるね!
スポーツコメンテーターの実況例
Commentator 1: Welcome back to the ballpark, folks! Let’s take a look at Shohei Ohtani’s numbers—his OPS this season is an incredible 1.036, really showcasing his impressive hitting power.
Commentator 2: Absolutely! And don’t forget Aaron Judge—he already has 100 RBIs this season, leading the league in run production. That’s just phenomenal.
Commentator 1: Speaking of consistency, Mike Trout’s batting average is .300 over his career, which demonstrates his reliable hitting skills. And his BABIP is .350 this year, so he’s had a bit of luck with balls in play.
Commentator 2: Trout has also scored 80 runs and saved 10 defensive runs this season, contributing on both sides of the game.
Commentator 1: Ohtani’s all-around value is clear—his WAR is 8.5, highlighting just how exceptional his performance has been. And don’t overlook his speed: 40 stolen bases this year, showing off his agility.
Commentator 2: On the pitching side, Yoshinobu Yamamoto’s ERA is 2.97, and his FIP is 3.20—he’s really showing strong pitching skills, independent of his defense.
Commentator 1: And Aaron Judge isn’t just a power hitter—he’s hit 51 home runs this season and has a slugging percentage of .700, highlighting his power at the plate. He’s also created 120 runs and has a UZR of +5, which shows his effective defensive positioning.
Commentator 2: With stats like these, it’s clear why these players are among the best in Major League Baseball!
実況1: 皆さん、球場に戻ってきました!今シーズンの大谷翔平の数字を見てみましょう――彼のOPSは驚異の1.036で、素晴らしい打撃力を本当に示していますね。
実況2: まさにその通りです!それにアーロン・ジャッジも見逃せません――今シーズンすでにRBIsが100で、リーグの得点生産をリードしています。これは本当に驚異的です。
実況1: 安定感といえば、マイク・トラウトのbatting averageはキャリア通算で.300。これは彼の信頼できる打撃力を示しています。そして今季のBABIPは.350なので、打球運にも恵まれているようです。
実況2: トラウトは今季runsが80で、守備ではdefensive runsも10防いでおり、攻守両面で貢献しています。
実況1: 大谷の総合的な価値も際立っています――今季のWARは8.5で、彼の卓越したオールラウンドな活躍を示しています。そしてスピードも見逃せません――今季stolen basesが40で、その俊敏さを見せています。
実況2: 投手では、山本由伸のERAは2.97、FIPは3.20――守備に頼らない強力な投球スキルを見せていますね。
実況1: そしてアーロン・ジャッジはパワーヒッターだけじゃありません――今季home runsは51本、slugging percentageは.700で、打撃のパワーを際立たせています。さらに今季runsを120生み出し、UZRは+5で、効果的な守備位置取りも示しています。
実況2: こうしたスタッツを見ると、これらの選手たちがメジャーリーグベースボールのトップにいる理由がよく分かりますね!
“Beginner’s Guide to OPS and Key Baseball Stats” を読んでみましょう!

Beginner’s Guide to OPS and Key Baseball Stats
If you’re new to baseball, you might see a lot of numbers and abbreviations like OPS, OBP, and SLG. Here’s a simple guide to help you understand these important stats and what they mean for evaluating players.
OPS (On-Base Plus Slugging)
OPS is a statistic that combines two key abilities for a hitter: how often they get on base and how much power they show at the plate. It’s calculated by adding a player’s on-base percentage (OBP) and slugging percentage (SLG).
\(OPS = OBP + SLG\)- Why is OPS important?
OPS gives a quick snapshot of a player’s overall offensive value. A high OPS means the player both gets on base often and hits for extra bases (like doubles, triples, and home runs). Generally, an OPS over .800 is considered good, and over 1.000 is excellent.
OBP (On-Base Percentage)
OBP measures how often a player reaches base per plate appearance, including hits, walks, and being hit by a pitch. It does not count reaching base on errors or fielder’s choices.
\(OBP = \frac{H + BB + HBP}{AB + BB + SF + HBP}\)
(H=ヒット、BB=四球、HBP=死球、AB=打数、SF=犠牲フライ)
SLG (Slugging Percentage)
SLG shows a player’s power by measuring the average number of bases they earn per at-bat. Unlike batting average, SLG gives more weight to extra-base hits (doubles, triples, home runs).
\(SLG = \frac{Total\ Bases}{At\ Bats}\)
(Total Bases=塁打数、At Bats=打数)
Batting Average (BA)
Batting average is the ratio of a player’s hits to their at-bats. It’s the most basic measure of hitting skill, but it doesn’t show how often a player walks or how much power they have.
\(BA = \frac{Hits}{At\ Bats}\)
(Hits=ヒット数、At Bats=打数)
Why Use OPS?
OPS is popular because it combines two of the most important skills for a hitter: getting on base and hitting for power. It’s easy to calculate and gives a more complete picture than batting average alone.
Quick Reference Table
Stat | What It Measures | Why It Matters |
---|---|---|
OPS | OBP + SLG | Overall hitting value |
OBP | Getting on base | Ability to avoid outs |
SLG | Power hitting | Ability to hit for extra bases |
BA | Hitting frequency | Basic hitting skill |
Example:
“Shohei Ohtani’s OPS is 1.036 this season, showcasing his impressive hitting power.”
This means Ohtani both gets on base frequently and hits for power at an elite level.
Understanding these stats will help you enjoy baseball more and appreciate what makes great hitters stand out!
OPSなど主要野球指標の初心者向けガイド
野球を始めたばかりの方は、OPSやOBP、SLGといった数字や略語をよく目にするかもしれません。ここでは、これらの重要な指標が何を意味し、選手評価にどう役立つのかをわかりやすく解説します。
OPS (On-Base Plus Slugging/出塁率+長打率)
OPSは、打者がどれだけ塁に出て、どれだけパワーのある打撃ができるかを一つの数字で表す指標です。出塁率(OBP)と長打率(SLG)を足して計算します。
\(OPS = OBP + SLG\)- OPSが重要な理由
OPSは打者の総合的な攻撃力を素早く把握できる便利な指標です。OPSが高い選手は、出塁もできて長打も打てるということを意味します。一般的にOPSが.800を超えると優秀、1.000を超えると一流とされます。
OBP (On-Base Percentage/出塁率)
OBPは、打者が打席ごとにどれだけ塁に出るかを示します。ヒット、四球、死球での出塁がカウントされ、エラーや野選は含まれません。
\(OBP = \frac{H + BB + HBP}{AB + BB + SF + HBP}\)
(H=ヒット、BB=四球、HBP=死球、AB=打数、SF=犠牲フライ)
SLG (Slugging Percentage/長打率)
SLGは、打者が1打数あたり平均何塁進んだかを示し、パワーを測る指標です。シングルは1、二塁打は2、三塁打は3、本塁打は4として合計し、打数で割ります。
\(SLG = \frac{Total\ Bases}{At\ Bats}\)
(Total Bases=塁打数、At Bats=打数)
Batting Average (BA/打率)
打率はヒット数を打数で割ったもので、最も基本的な打撃指標です。ただし、四球や長打の要素は含まれません。
\(BA = \frac{Hits}{At\ Bats}\)
(Hits=ヒット数、At Bats=打数)
なぜOPSを使うのか?
OPSは「塁に出る力」と「長打力」という打者に最も重要な2つの能力を一つにまとめて評価できるため、打率だけでは分からない選手の実力を把握しやすくなります。
クイックリファレンステーブル
指標 | 測るもの | 意味・重要性 |
---|---|---|
OPS | OBP+SLG | 打者の総合的な攻撃力 |
OBP | 出塁する力 | アウトになりにくさ |
SLG | パワーヒッティング | 長打力・パワー |
BA | ヒットの頻度 | 基本的な打撃力 |
例文:
「Shohei Ohtani’s OPS is 1.036 this season, showcasing his impressive hitting power.」
(大谷翔平の今シーズンのOPSは1.036で、驚異的な打撃力を示しています。)
これらの指標を理解することで、野球観戦がより楽しくなり、優れた打者がなぜ評価されるのかが分かるようになります。
まとめ

この記事では、MLBの主要な野球統計表現を英語で学ぶ旅をしてきました。打者の「OPS」や投手の「ERA」といった基本的な指標から、セイバーメトリクスの進化によって注目される「WAR」や「FIP」まで、それぞれの数値が持つ意味とその背景にある野球の深さを感じていただけたのではないでしょうか。
今回ご紹介した発音記号付きの英語表現や具体的なスター選手の成績を用いた例文は、あなたのMLB英語力を確実にレベルアップさせるはずです。単に数字を追うだけでなく、その数字が選手やチームに与える影響を英語で語れるようになれば、MLBの観戦はもっと楽しく、より奥深いものになります。
今日学んだ知識を武器に、ぜひ英語のスポーツニュースを読んだり、海外の野球ファンと交流したりしてみてください。野球という共通の言語を通じて、あなたの世界はさらに広がるでしょう。
大谷翔平、アーロン・ジャッジ、マイク・トラウトなど、現在活躍中のスター選手の実際の成績を例に挙げた表現は、すぐに実践で使用できます。日々の野球観戦や友人との会話で積極的に使ってみてください。
英語・英会話の基礎を学びたい方はこちらから! ↓

語彙力強化したい方はこちらから! ↓












