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英語ネイティブに近づく!MLB由来の野球スラング25選で会話力UP

野球好きならきっと耳にしたことがあるでしょう。アメリカの日常会話やビジネスシーンで、野球用語が頻繁に使われていることを。「Hit a home run (ホームランを打つ)」「Touch base (連絡を取る)」「Throw a curveball (予想外の事態を投げかける)」など、これらの表現は野球場を飛び出し、アメリカ人の日常に深く根付いています。

MLB(メジャーリーグベースボール)由来の表現を理解し、使いこなすことは、より自然で流暢な英語コミュニケーションを可能にします。この記事では、日常会話やビジネスシーンで実際に使われている25の野球イディオムを厳選し、発音記号、意味解説、そして実用的な例文と共に詳しく解説します。これらの表現をマスターして、あなたの英語力を一歩レベルアップさせましょう!

目次

1. なぜMLB表現が日常会話に浸透したのか

野球は20世紀のアメリカで「国民的娯楽」として愛され続けてきました。この文化的背景により、野球用語は段階的に日常会話に浸透していきました。

浸透の過程

野球表現が日常会話に広まった理由は以下の通りです:

  • 文化的影響力: 20世紀のアメリカで最も人気のあったスポーツが野球だったため、その言葉が誰にとっても身近だった
  • 比喩としての分かりやすさ: 野球用語は、成功・失敗・リスク・チームワークなどを分かりやすく表現できる
  • メディアの影響: ジャーナリストや広告、政治家がこれらの表現を使うことで、メッセージがより親しみやすくなった

現在では、多くの人がこれらのMLB由来のイディオムを、その起源を意識せずに使っています。英語学習者にとって、これらの表現を理解することは、より自然な英語コミュニケーションへの重要なステップです。

2. 成功・失敗を表すMLB表現

大成功を表す表現

Hit a home run / Hit it out of the park

  • 発音記号: /hɪt ə hoʊm rʌn/ , /hɪt ɪt aʊt əv ðə pɑːrk/
  • 意味: 大成功を収める、素晴らしい成果を出す
  • 解説: 野球のホームランから転じて、仕事や日常で大きな成果を出した時に使う
  • 例文: “Your marketing campaign really hit it out of the park!”
  • 和訳: あなたのマーケティングキャンペーンは本当に大成功でした!

Grand Slam

  • 発音記号: /ɡrænd slæm/
  • 意味: 最大級の成功、圧倒的な成果
  • 解説: 野球で満塁ホームランを指し、ビジネスや日常では「圧倒的な成功」「大勝利」を意味する
  • 例文: “The new product launch was a grand slam for the company.”
  • 和訳: 新商品の発売は会社にとって大成功でした。

Batting a thousand

  • 発音記号: /ˈbætɪŋ ə ˈθaʊzənd/
  • 意味: 連続して成功すること
  • 解説: 打率1.000から、何をやっても成功している状態を指す
  • 例文: “He’s batting a thousand with his new business ideas.”
  • 和訳: 彼は新しいビジネスアイデアで連続して成功しています。

Dinger

  • 発音記号: /ˈdɪŋər/
  • 意味: ホームランの俗称
  • 解説: 野球でホームランを指すスラング。日常会話では「大成功」や「すごいこと」を指すことも
  • 例文: “That new app is a real dinger—it’s getting rave reviews!”
  • 和訳: あの新しいアプリは本当に大ヒットで、絶賛されています!

失敗を表す表現

Strike out

  • 発音記号: /straɪk aʊt/
  • 意味: 失敗する、うまくいかない
  • 解説: 三振から、ビジネスや恋愛などで失敗することを表す
  • 例文: “I tried to get a promotion, but I struck out this time.”
  • 和訳: 昇進を狙いましたが、今回はうまくいきませんでした。

Three strikes and you’re out

  • 発音記号: /θriː straɪks ənd jʊr aʊt/
  • 意味: 3回の失敗で終わり
  • 解説: 三振ルールから、何度も失敗するとチャンスがなくなることを表す
  • 例文: “In this company, three strikes and you’re out when it comes to missing deadlines.”
  • 和訳: この会社では、締め切りを3回守れなければアウトです。

3. ビジネスシーンで使えるMLB表現

コミュニケーション関連

Touch base

  • 発音記号: /tʌʧ beɪs/
  • 意味: 連絡を取る、確認する
  • 解説: ベースに触れる動作から、状況確認や連絡を取る意味で使う
  • 例文: “Let’s touch base next week to review the project’s progress.”
  • 和訳: 来週、プロジェクトの進捗を確認しましょう。

Cover all the bases

  • 発音記号: /ˈkʌvər ɔːl ðə ˈbeɪsɪz/
  • 意味: すべての問題や状況に対応する
  • 解説: 野球で全てのベースを守ることから、あらゆる事態に備える・準備万端であること
  • 例文: “We need to cover all the bases before launching the new service.”
  • 和訳: 新サービスを開始する前に、すべての準備を整える必要があります。

Play ball

  • 発音記号: /pleɪ bɔːl/
  • 意味: 協力する、同意する
  • 解説: 野球の試合開始の掛け声から、ビジネスや交渉で「協力する」「一緒にやる」意味
  • 例文: “If both teams play ball, we can finish this project on time.”
  • 和訳: 両チームが協力すれば、このプロジェクトは期限内に終わります。

見積もり・数値関連

Ballpark figure

  • 発音記号: /ˈbɔːlˌpɑːrk ˈfɪɡjər/
  • 意味: おおよその見積もり、概算
  • 解説: 野球場の広さに由来し、正確ではないが大まかな数値や金額を示す時に使う
  • 例文: “Can you give me a ballpark figure for the total cost?”
  • 和訳: 総費用のおおよその見積もりを教えてもらえますか?

In the same ballpark

  • 発音記号: /ɪn ðə seɪm ˈbɔːlˌpɑːrk/
  • 意味: だいたい同じ、同程度
  • 解説: 野球場の広さから、数値や意見が大きく違わず「同じくらい」の意味
  • 例文: “Our estimates are in the same ballpark, so we can move forward.”
  • 和訳: 私たちの見積もりはだいたい同じなので、先に進めます。

交渉・態度関連

Play hardball

  • 発音記号: /pleɪ ˈhɑːrdbɔːl/
  • 意味: 強硬な態度を取る、厳しく対応する
  • 解説: 硬球(ハードボール)を使う野球から、交渉やビジネスで妥協しない強い姿勢を表す
  • 例文: “The company decided to play hardball in the contract negotiations.”
  • 和訳: 会社は契約交渉で強硬な態度を取りました。

Swing for the fences

  • 発音記号: /swɪŋ fɔːr ðə ˈfɛnsɪz/
  • 意味: 全力を尽くす、大きな成功を狙う
  • 解説: ホームランを狙って大きくスイングすることから、リスクを取って大きな成果を目指す意味
  • 例文: “Sometimes you have to swing for the fences if you want to stand out.”
  • 和訳: 目立ちたいなら、時には全力で挑戦する必要があります。

4. 日常会話で役立つMLB表現

予想外の出来事

Throw a curveball

  • 発音記号: /θroʊ ə ˈkɜːrvˌbɔːl/
  • 意味: 予想外の出来事や困難を投げかける
  • 解説: カーブボールのように、予想外の事態や難題が突然起こること
  • 例文: “The client threw us a curveball by changing the requirements at the last minute.”
  • 和訳: クライアントが土壇場で要件を変更してきて、予想外の事態になりました。

Out of left field

  • 発音記号: /aʊt əv lɛft fiːld/
  • 意味: 突然で予想外の、変わった考え
  • 解説: 左翼からの比喩で、突拍子もない発言や出来事を指す
  • 例文: “His suggestion came out of left field, but it actually worked.”
  • 和訳: 彼の提案は全く予想外でしたが、実際にはうまくいきました。

責任・行動関連

Step up to the plate

  • 発音記号: /stɛp ʌp tuː ðə pleɪt/
  • 意味: 責任を引き受ける、挑戦に立ち向かう
  • 解説: 打席に立つことから、困難や責任ある場面で積極的に行動すること
  • 例文: “It’s time for someone to step up to the plate and lead the team.”
  • 和訳: 誰かが責任を持ってチームを率いる時です。

Go to bat for (someone)

  • 発音記号: /ɡoʊ tuː bæt fɔːr/
  • 意味: 誰かのために積極的に支援する
  • 解説: 代打が打席に立つことから、他人のために力を尽くす、サポートする意味
  • 例文: “I’ll go to bat for you if you need a reference.”
  • 和訳: 推薦が必要なら、私はあなたのために力になります。

順番・タイミング関連

On deck

  • 発音記号: /ɑːn dɛk/
  • 意味: 次に順番が回ってくること
  • 解説: 次の打者が待つ場所から、順番待ちや次に控えていることを表す
  • 例文: “You’re on deck to present after Sarah.”
  • 和訳: サラの次はあなたが発表する番です。

Right off the bat

  • 発音記号: /raɪt ɒf ðə bæt/
  • 意味: すぐに、最初から
  • 解説: 打席に立った直後から、何かが始まってすぐのタイミングを表す
  • 例文: “I could tell right off the bat that the meeting would be productive.”
  • 和訳: 会議が有意義になると最初からすぐに分かりました。

延期・代替関連

Rain check

  • 発音記号: /reɪn ʧɛk/
  • 意味: 今は無理だが、後で改めて約束すること
  • 解説: 雨天中止のチケットに由来し、誘いを断る際に「また今度」という意味で使う
  • 例文: “Sorry, I can’t join you for dinner tonight, but can I take a rain check?”
  • 和訳: 今夜のディナーは行けませんが、また今度誘ってもらえますか?

Pinch hitter

  • 発音記号: /pɪnʧ ˈhɪtər/
  • 意味: 代理、代役
  • 解説: 野球の代打から、誰かの代わりに急遽役割を果たす人
  • 例文: “When our manager was sick, Sarah acted as a pinch hitter and led the meeting.”
  • 和訳: マネージャーが病気の時、サラが代役として会議を仕切りました。

5. 上級者向けMLB表現

困難な状況を表す表現

Pickle

  • 発音記号: /ˈpɪkəl/
  • 意味: 困った状況、板挟み
  • 解説: 野球でランナーが塁間で挟まれる状況から、日常会話では「困った状況」「板挟み」の意味
  • 例文: “I’m in a bit of a pickle—I have two meetings scheduled at the same time.”
  • 和訳: ちょっと困った状況です。2つの会議が同じ時間に入っています。

Off base

  • 発音記号: /ɒf beɪs/
  • 意味: 見当違い、的外れ
  • 解説: 野球でベースから離れている状態から、考えや意見が的外れであること
  • 例文: “Your assumption is a bit off base in this situation.”
  • 和訳: この状況では、あなたの仮定は少し的外れです。

レベル・格差を表す表現

Out of your league

  • 発音記号: /aʊt əv jʊr liːɡ/
  • 意味: 格が違う、手が届かない
  • 解説: 野球のリーグの格差から、実力やレベルが自分より上であること。恋愛やビジネスでも使う
  • 例文: “That job is out of my league right now, but I’ll keep working toward it.”
  • 和訳: その仕事は今の自分には手が届きませんが、目指して努力します。

簡単さを表す表現

Softball

  • 発音記号: /ˈsɒftbɔːl/
  • 意味: 簡単な質問や課題
  • 解説: 野球のソフトボールから、難しくない・答えやすい質問や仕事を指す
  • 例文: “The interviewer started with a few softball questions to make me comfortable.”
  • 和訳: 面接官は私をリラックスさせるために、いくつか簡単な質問から始めました。

状況の変化を表す表現

Whole new ball game

  • 発音記号: /hoʊl nuː bɔːl ɡeɪm/
  • 意味: 全く新しい状況、別次元の話
  • 解説: 野球の試合が一変することから、状況が大きく変わった時に使う
  • 例文: “Working remotely is a whole new ball game for many employees.”
  • 和訳: リモートワークは多くの社員にとって全く新しい状況です。

6. 実践的な会話例

学生同士の会話例

Emma: Did you finish the group project? I heard your team really hit it out of the park with your presentation.
Liam: Thanks! But honestly, our teacher threw us a curveball by changing the topic at the last minute.
Emma: That sounds tough. Who had to step up to the plate and lead the group?
Liam: I did. I was nervous, but everyone helped. We had to touch base every day to stay organized.
Emma: Do you know the ballpark figure for how many hours you spent on it?
Liam: Probably around 20 hours! I wanted to take a break, but my friends said, “No rain check this time!”
Emma: Well, you did great. I’m on deck to present next week, so I hope I don’t strike out.
Liam: Don’t worry! Just swing for the fences and give it your best shot.
Emma: Thanks! If I get stuck, can I count on you to go to bat for me?
Liam: Of course! We’ll make sure to cover all the bases together.

エマ: グループ課題終わった?あなたたちのチーム、発表で本当にhit it out of the park(大成功を収めた)って聞いたよ。
リアム: ありがとう!でも正直、先生が土壇場でテーマを変えてきて、threw us a curveball(予想外の事態を投げかけた)んだ。
エマ: それは大変だったね。誰がstep up to the plate(責任を引き受けて行動する)してリーダーになったの?
リアム: 僕だよ。緊張したけど、みんなが協力してくれた。毎日touch base(連絡を取る・確認する)して、ちゃんと整理できるようにしたんだ。
エマ: その課題に何時間くらいかかったか、ballpark figure(おおよその見積もり)は分かる?
リアム: たぶん20時間くらいかな!休憩したかったけど、友達に「今回はrain check(また今度)なしだよ!」って言われたよ。
エマ: でも本当にすごかったよ。私は来週on deck(次の順番)で発表だから、strike out(失敗する)しないといいな。
リアム: 大丈夫!思い切ってswing for the fences(全力で挑戦する)だけだよ。
エマ: ありがとう!もし困ったら、go to bat for(積極的に支援する)くれる?
リアム: もちろん!一緒にcover all the bases(すべての問題に対応する)しよう。

ビジネス会話例

Alex: Did you hear about the new project? Our team really hit it out of the park with the last presentation.
Ben: Absolutely! But then the client threw us a curveball by asking for a completely new feature at the last minute.
Alex: I know! I had to step up to the plate and coordinate everyone to get it done on time.
Ben: Same here. I’ll need to touch base with the design team next week to make sure we’re all on track.
Alex: By the way, do you have a ballpark figure for the additional costs?
Ben: Not yet, but I’ll check with finance. If it’s too high, we might have to take a rain check on some of the extra features.
Alex: Good idea. Also, Sarah’s on deck to present at the next meeting, so let’s make sure she’s ready.
Ben: She’s been batting a thousand lately with her ideas. I’m sure she’ll do great.
Alex: I hope so. I don’t want us to strike out in front of the executives.
Ben: Don’t worry. If negotiations get tough, I’m ready to play hardball.
Alex: Sometimes you just have to swing for the fences if you want to stand out.
Ben: True. But remember, in this company, three strikes and you’re out when it comes to missing deadlines.
Alex: Got it. I could tell right off the bat that this project would be a challenge, but I think we’re handling it well.
Ben: Agreed. Let’s keep our focus and avoid getting caught in a pickle with overlapping tasks.
Alex: Sounds good. If you need me to go to bat for you with management, just let me know.
Ben: Thanks! With everyone covering all the bases, I’m confident we’ll succeed.

アレックス: 新しいプロジェクトのこと聞いた?前回のプレゼンで、うちのチームは本当にhit it out of the park(大成功を収めた)よね。
ベン: まさにその通り!でもその後、クライアントが土壇場で全く新しい機能を要求してきて、threw us a curveball(予想外の事態を投げかけた)よ。
アレックス: そうなんだよ!僕がstep up to the plate(責任を引き受けて行動する)ことになって、みんなをまとめて何とか納期に間に合わせたんだ。
ベン: 僕も同じだよ。来週、デザインチームとtouch base(連絡を取る・確認する)して、全員が進捗を把握できているか確認しないと。
アレックス: ところで、追加コストのballpark figure(おおよその見積もり)は出てる?
ベン: まだだけど、経理に確認してみるよ。もし高すぎたら、いくつかの追加機能はtake a rain check(また今度にする)かもしれないね。
アレックス: それがいいね。それと、次の会議ではサラがon deck(次の順番)だから、準備できているか確認しよう。
ベン: 彼女は最近batting a thousand(連続して成功している)から、きっと大丈夫だよ。
アレックス: そうだね。役員の前でstrike out(失敗する)のは避けたいし。
ベン: 心配しないで。もし交渉が厳しくなったら、僕がplay hardball(強硬な態度を取る)つもりだよ。
アレックス: 目立ちたいなら、時にはswing for the fences(全力で挑戦する)ことも必要だよね。
ベン: その通り。でもこの会社では、three strikes and you’re out(3回失敗したらアウト)だから、締め切りは守らないと。
アレックス: わかったよ。right off the bat(最初からすぐに)このプロジェクトは大変だと感じたけど、うまくやれてると思う。
ベン: 同感。集中力を切らさず、タスクが重なってcaught in a pickle(困った状況に陥る)にならないようにしよう。
アレックス: 了解。もしマネジメントにgo to bat for(積極的に支援する)必要があれば、言ってね。
ベン: ありがとう!みんなでcovering all the bases(すべての問題に対応する)しているから、きっと成功するよ。

7. “How MLB Expressions Became Everyday Idioms and Slang”を読んでみましょう!

How MLB Expressions Became Everyday Idioms and Slang

Baseball, and especially Major League Baseball (MLB), has long been known as “America’s pastime.” As the sport grew in popularity throughout the 20th century, its language and culture began to influence everyday American English. Over time, many terms and expressions that once belonged exclusively to the baseball field have become widely used idioms and slang in daily conversation, business, and media.

1. Origins on the Field

Many of these expressions started as technical terms or slang among players, coaches, and fans. For example, “hit a home run” originally described a batter scoring by hitting the ball out of the park, and “curveball” referred to a specific type of pitch. Phrases like “on deck,” “strike out,” or “touch base” were part of baseball’s unique vocabulary.

2. Spread Beyond Baseball

As baseball became deeply embedded in American culture, its terminology started appearing in newspapers, radio broadcasts, and movies. Sportswriters and broadcasters used colorful baseball language to describe not only games but also politics, business, and daily life. For example, politicians were said to “step up to the plate” when taking on new responsibilities, and businesspeople might “touch base” with colleagues to check in on progress.

3. Adoption into Everyday English

By the mid-20th century, many baseball expressions had become so familiar that people used them even if they weren’t baseball fans. These idioms became shorthand for complex ideas:

  • Hit a home run: to achieve great success
  • Throw a curveball: to introduce an unexpected challenge
  • Touch base: to make contact or update
  • Ballpark figure: a rough estimate
  • Rain check: postponing an invitation
  • Step up to the plate: to take responsibility
  • Strike out: to fail
  • On deck: next in line
  • Cover all the bases: to prepare for all possibilities
  • Grand slam: an overwhelming success

These phrases are now used in business meetings, classrooms, social media, and everyday conversations.

4. Why Did Baseball Expressions Become So Common?

Several factors contributed to this phenomenon:

  • Cultural Dominance: Baseball was the most popular sport in the U.S. for much of the 20th century, so its language became familiar to nearly everyone.
  • Metaphorical Power: Baseball terms often provide vivid, easy-to-understand metaphors for success, failure, risk, and teamwork.
  • Media Influence: Journalists, advertisers, and politicians adopted these expressions to connect with audiences and make their messages more relatable.

5. Modern Usage

Today, many people use MLB-derived idioms without even realizing their origins. For example, in business, someone might say, “Let’s touch base next week,” or “We need a ballpark figure for the budget.” In daily life, you might hear, “He really hit it out of the park with that speech,” or “She threw me a curveball with her question.”

These expressions have become a natural part of modern English, showing how sports—especially baseball—can shape the way we communicate far beyond the field.

MLB由来の表現が日常的なイディオムやスラングになった経緯

1. フィールド上での起源

これらの表現の多くは、もともと選手やコーチ、ファンの間で使われていた専門用語やスラングとして始まりました。たとえば「hit a home run(ホームランを打つ)」は本来、バッターがボールをスタンドに運ぶことを指し、「curveball(カーブボール)」は特定の投球を意味していました。「on deck(次の打者)」「strike out(三振する)」「touch base(ベースに触れる)」なども、野球独特の語彙でした。

2. 野球以外への広がり

野球がアメリカ文化に深く根付くにつれ、その用語は新聞、ラジオ放送、映画などにも登場するようになりました。スポーツライターやアナウンサーは、野球の表現を使って試合だけでなく、政治やビジネス、日常生活の出来事も描写しました。たとえば、政治家が新たな責任を引き受けるときに「step up to the plate(打席に立つ)」、ビジネスパーソンが進捗確認のために「touch base(連絡を取る)」といった具合です。

3. 日常英語への定着

20世紀半ばには、野球の表現は野球ファンでなくても使うほど一般的になりました。これらのイディオムは、複雑な意味を簡潔に伝える表現として定着しました。

  • Hit a home run:大成功を収める
  • Throw a curveball:予想外の困難をもたらす
  • Touch base:連絡を取る、進捗を確認する
  • Ballpark figure:おおよその見積もり
  • Rain check:誘いを延期する
  • Step up to the plate:責任を引き受ける
  • Strike out:失敗する
  • On deck:次の順番
  • Cover all the bases:万全の準備をする
  • Grand slam:圧倒的な成功

これらの表現は、ビジネス会議、教室、SNS、日常会話など、さまざまな場面で使われています。

4. なぜ野球の表現がこれほど広まったのか?

この現象にはいくつかの要因があります。

  • 文化的な影響力:20世紀のアメリカで最も人気のあったスポーツが野球だったため、その言葉が誰にとっても身近だった。
  • 比喩としての分かりやすさ:野球用語は、成功・失敗・リスク・チームワークなどを分かりやすく表現できる。
  • メディアの影響:ジャーナリストや広告、政治家がこれらの表現を使うことで、メッセージがより親しみやすくなった。

5. 現代での使われ方

現在では、多くの人がこれらのMLB由来のイディオムを、その起源を意識せずに使っています。たとえばビジネスで「Let’s touch base next week(来週また連絡しましょう)」や「We need a ballpark figure for the budget(予算の概算が必要です)」、日常会話で「He really hit it out of the park with that speech(彼のスピーチは本当に大成功だった)」や「She threw me a curveball with her question(彼女の質問は予想外だった)」などが挙げられます。

これらの表現は、スポーツ――特に野球――がフィールドの外でも私たちのコミュニケーションのあり方に大きな影響を与えていることを示しています。

まとめ

この記事では、「国民的娯楽」である野球がアメリカ文化に深く浸透し、その言葉が日常生活やビジネスシーンのイディオムとして定着した理由を解説しました。そして、「大成功」から「予期せぬ出来事」、さらには「交渉術」まで、多岐にわたる状況で使える25のMLB由来の英語表現を具体的に紹介しました。

Hit a home run」や「Strike out」といった成功・失敗を表す表現から、「Touch base」や「Ballpark figure」のようなビジネスで役立つフレーズ、「Throw a curveball」や「Rain check」といった日常会話で便利な言い回しまで、その多くがネイティブの会話では当たり前に使われています。

これらの表現を理解し、適切に使いこなせるようになることは、単に語彙を増やす以上の意味を持ちます。それは、アメリカ文化への理解を深め、より自然で豊かな英語コミュニケーションを実現するための重要なステップです。

今回学んだMLB由来の表現を、ぜひあなたの日常会話やビジネスシーンに取り入れてみてください。きっと、あなたの英語がより生き生きとし、ネイティブスピーカーとの距離もぐっと縮まるはずです。

重要なポイント

  1. 文化的背景の理解: 野球がアメリカ文化に与えた影響を理解することで、表現の使い方がより明確になります
  2. 状況に応じた使い分け: ビジネスシーンと日常会話では、同じ表現でも使用頻度や文脈が異なります
  3. 練習の重要性: 実際の会話で使えるようになるためには、継続的な練習が必要です

これらの表現を段階的に身につけることで、英語でのコミュニケーション能力が大幅に向上するでしょう。まずは日常的によく使われる「touch base」「ballpark figure」「hit it out of the park」などから始めて、徐々にレパートリーを増やしていくことをお勧めします。

野球に興味がなくても、これらの表現はアメリカ英語の重要な一部です。ぜひ積極的に学習に取り入れて、より豊かな英語表現力を身につけてください。

この記事で紹介したMLB表現を実際に使ってみませんか?コメント欄で、あなたが最も印象に残った表現や、実際に使ってみたい表現を教えてください。また、これらの表現を使った会話例があれば、ぜひシェアしてください!

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