「英会話講師になったばかりで、何から始めたらいいか分からない…」
そんな悩みを抱えていませんか? 経験豊富な講師でも、最初は誰でも初心者です。特にレッスン構成は、生徒の成長を左右する重要な要素。
この記事では、「初めて英会話レッスンを担当する講師」のために、レッスン構成の基本と具体的な方法を分かりやすく解説します。
この記事を読めば、
- 自信を持ってレッスンに臨める!
- 生徒の満足度UP!
- 教えることの楽しさを実感できる!
さあ、一歩踏み出して、生徒と一緒に成長できる最高のレッスンを作り上げましょう!
1. なぜレッスン構成が重要なのか?【初心者講師が知っておくべき理由】

「英会話レッスンは、生徒と楽しくおしゃべりするだけ…?」
いいえ、それは違います!
もちろん、楽しさは大切ですが、それだけでは生徒の英語力は伸びません。特に初心者講師は、「計画性」を意識することが重要です。
なぜなら、レッスン構成は、
- 生徒の集中力を高め、飽きさせない!
- 何を教えるか迷わない!
- 限られた時間を最大限に活用できる!
からです。
初心者講師こそ、レッスン構成をしっかりと考えることで、自信を持ってレッスンに臨み、生徒の成長をサポートすることができます。
2. レッスン構成の3つの基本原則【Receptive→Productiveとは?】

効果的なレッスンを構成するために、ぜひ覚えておきたい3つの基本原則があります。
- Receptive(受容的)からProductive(産出的)へ
- 簡単な内容からChallengingな内容へ
- レッスンに一貫性を持たせ、T/L(Target Language:目標言語)を繰り返し練習する
Receptive(受容的)からProductive(産出的)へ
インプット(聞く、読む)からアウトプット(話す、書く)へ、無理のない自然な流れを意識しましょう。まずは「聞く」「読む」を通して、新しい単語やフレーズに触れ、「話す」「書く」を通して、学んだことを実際に使ってみる。この流れを意識することで、生徒は心理的な負担を感じにくく、スムーズに学習を進めることができます。
簡単な内容からChallengingな内容へ
ウォーミングアップで簡単な自己紹介や近況報告を取り入れ、徐々にレベルアップしていくのが理想的です。レッスン序盤で難しい内容に取り組むと、生徒は萎縮してしまい、発言をためらう可能性があります。「これならできる!」という成功体験を積み重ねることで、積極的な姿勢を引き出しましょう。
レッスンに一貫性を持たせ、T/L(Target Language:目標言語)を繰り返し練習する
レッスン全体を通して、文法や発音など、「今回のレッスンで絶対に身につけてほしいポイント(T/L)」を意識しましょう。T/Lを様々なアクティビティを通して繰り返し練習することで、生徒は知識を定着させ、自信を持って使えるようになります。
3. 具体的なレッスン構成STEP【初心者でも簡単!6つのSTEP】

基本原則を踏まえた上で、具体的なレッスン構成を見ていきましょう。
- Warm Up
- Listening
- Drills
- Dialogue
- Dialogue以外のアクティビティ
- Closing
STEP1: Warm Up(5分程度)
レッスン開始直後からいきなり本題に入るのは、生徒にとって負担が大きいものです。まずは、「簡単でストレスのない」Warm Upで、生徒の緊張をほぐしましょう。
- 自己紹介
- 週末の出来事
- 最近あった面白い話
生徒が話し慣れているテーマを選び、間違いを細かく指摘しないことがポイントです。
STEP2: Listening(5分程度)
T/L(Target Language:目標言語)の導入を目的とした、Receptiveなアクティビティです。
- 短い会話を聞き、内容を理解する
- 特定の単語やフレーズを聞き取る
- 聞いた内容について質問に答える
STEP3: Drills(10分程度)
T/L(Target Language:目標言語)の機械的な練習を通して、Form(形)を定着させます。
- フラッシュカードを使った単語練習
- 例文のリピート練習
- Substitution Drill(単語を入れ替えて文を作る練習)
STEP4: Dialogue(10分程度)
T/L(Target Language:目標言語)をContext(文脈)の中で使う練習をします。
Controlled Practice:テキストの会話を練習し、T/LがContextの中で使われる状況を意識します。
Freer Practice:T/Lを自分の言葉として使う練習をします。
STEP5: Dialogue以外のアクティビティ(10分~15分程度)
ロールプレイ、ゲーム、ディベートなど、様々なアクティビティを通して、T/Lをさらに定着させます。
STEP6: Closing(3分程度)
レッスンの最後に、Review(復習)、宿題の指示、挨拶をします。
- Review:今日のレッスンで学んだ重要なポイントを再確認します。
- 宿題の指示:次回のレッスンに向けて、予習範囲を明確に伝えます。
- 挨拶:生徒にレッスンの終了を明確に伝え、教室からスムーズに退出できるようにします。
4. 50分レッスン構成例【時間配分とアクティビティ例】

構成 | 時間 | 内容 |
---|---|---|
Warm up | 5分 | 自己紹介や週末の出来事など |
Listening | 5分 | T/Lの導入が目的のReceptiveなアクティビティ |
Drills | 10分 | T/Lの機械的な練習:フレーズ,センテンス単位の反復練習でT/LのFormを定着させる |
Dialogue | 10分 | T/LがContextの中で使用されている会話を練習する。Controlled PracticeとFreer Practice |
その他のアクティビティ | 10-15分 | Controlled Practice:テキストの会話を練習し,T/LがContextの中で使われる状況を意識するFreer Practice:T/Lを自分の言葉として使う練習をする |
Closing | 3分 | Review,予習- 復習の指示など |
5. NHKラジオ講座から学ぶレッスン構成【初心者向けアレンジ】

NHKラジオ講座は、効果的なレッスン構成のヒントの宝庫です。初心者講師でも、簡単に取り入れられるようにアレンジしてみましょう。
- Warm Up: 簡単な挨拶と自己紹介 (1分)
- Listening: メインダイアログを聞く (3分)
- Drills: キーフレーズやキーセンテンスの解説とリピート練習 (5分)
- Dialogue: ロールプレイと、ダイアログの一部を置き換える練習 (5分)
- Closing: 復習と宿題の指示 (1分)
ラジオ講座は、時間やレベルが異なる様々な学習者を対象としているため、「誰にでも分かりやすい」構成になっています。英会話レッスンの構成を考える上で、非常に参考になるでしょう。
6. まとめ:初心者講師こそ、レッスン構成を大切に!
今回の記事では、英会話レッスンを成功させるための構成術を解説しました。
- レッスン構成は、生徒の学習効果を最大化するための設計図
- ReceptiveからProductiveへ、簡単な内容からChallengingな内容へ
- Warm Up、Listening、Drills、Dialogue、Closingを効果的に組み合わせる
- NHKラジオ講座は、レッスン構成の参考になる
「最初の一歩」を踏み出すのは勇気がいることですが、レッスン構成をしっかりと準備することで、自信を持ってレッスンに臨むことができます。
さあ、あなたも今日から、生徒と一緒に成長できる最高のレッスンを作り上げましょう!
この記事は初心者向けに簡略化してあります。詳しく学びたい方はこちらから↓









