冠詞の迷いを根本から断つ。中上級者がマスターすべき「名詞のシステム」
「英単語の意味は知っているのに、いざ書こうとすると a をつけるべきか迷う」
「information に s をつけて、ネイティブに不自然な顔をされたことがある」
もしあなたがそんな壁にぶつかっているなら、それは「初心者」から「中上級者」へ脱皮する準備が整った証拠です。
多くの学習者が冠詞(a/an, the)のルールを暗記しようと苦戦しますが、実はその成否を握っているのは冠詞そのものではありません。その手前にある「名詞をどう捉えるか」という視点です。
英語の世界では、目の前にあるものを「1つ、2つと数えられる個体」として見るのか、それとも「境界のない広がりや概念」として見るのかによって、選ぶべき言葉の形が劇的に変わります。この「数の感覚」をマスターしない限り、どれだけ高度な語彙を並べても、どこか「不自然な英語」の域を出ることはできません。
本記事では、日本人が最もつまずきやすい可算名詞・不可算名詞の判別ロジックを徹底解説します。
- なぜ advice や equipment は数えられないのか?
- 「水」を数えたいとき、ネイティブはどう思考しているのか?
- 文脈によって可算・不可算が切り替わる「魔法のルール」とは?
単なる暗記を卒業し、ネイティブスピーカーと同じ視点で英語を操るための「一生モノの知識」を、ここで手に入れましょう。
1. なぜ「可算・不可算名詞」を理解する必要があるのか?

これまで学んだ冠詞(a/an、the、無冠詞)の使い分けルールは、実は名詞が「数えられるか、数えられないか」という根本的な特性に大きく左右されます。
具体例で見ると:
「りんご」という意味の “apple” は数えられる名詞です。だから「一つのりんご」は “an apple”、「複数のりんご」は “apples” と表現でき、冠詞の使い方も特定の規則に従います。
一方、「水」という意味の “water” は数えられない名詞です。「一つの水」という言い方は自然ではなく、“water” は常に単数形のまま使われます。そのため冠詞の付け方のルールが “apple” とは異なるのです。
なぜこれが重要か:
可算名詞と不可算名詞を区別できなければ、いくら「aはこう使う、theはこう使う」というルールを暗記しても、実際の場面で正確に使い分けられません。冠詞を正しく判定するには、その名詞がそもそも「何であるか」「どういう性質か」という根本的な認識が必須なのです。
つまり、冠詞の学習の基礎となるのが、可算・不可算名詞の区別という理解です。
要するに:名詞の性質を先に理解する → その性質に応じた冠詞ルールを学ぶ という順序が、冠詞をマスターするための最短ルートだということですね。
2. 可算名詞(Countable Nouns)とは

可算名詞は、「1つ、2つ、3つ…」と数えられる名詞です。物理的な形を持ち、単位が明確に区別できる名詞が該当します。
2-1. 可算名詞の特徴
- 1. 複数形を持つ
- a cat → cats(猫 → 猫たち)
- a book → books(本 → 本たち)
- 2. 不定冠詞 a/an をつけられる
- a dog(1頭の犬)
- an apple(1個のりんご)
- 3. 数字と一緒に使える
- three books(3冊の本)
- five students(5人の学生)
- 4. 定冠詞 the をつけられる
- the chair(その椅子)
- the car(その車)
2-2. 可算名詞の具体例
| カテゴリ | 例 |
|---|---|
| 人間関係 | person(人)、child(子ども)、student(学生)、teacher(教師) |
| 動物 | dog(犬)、cat(猫)、bird(鳥)、fish(魚) |
| 物 | book(本)、pen(ペン)、chair(椅子)、table(テーブル) |
| 食べ物 | apple(りんご)、banana(バナナ)、sandwich(サンドイッチ) |
| 乗り物 | car(車)、bicycle(自転車)、train(電車) |
| 建物 | house(家)、school(学校)、hospital(病院) |
| 抽象概念(数えられるもの) | idea(考え)、problem(問題)、reason(理由) |
2-3. 可算名詞を使った例文
単数形での使用:
I saw a bird this morning.(今朝、一羽の鳥を見かけました)
She bought a pen at the store.(彼女は店でペンを1本買いました)
The student raised his hand.(その学生は手を上げました)
複数形での使用:
There are ten books on the shelf.(棚の上に10冊の本があります)
The cats are playing in the garden.(その猫たちは庭で遊んでいます)
Those students are from Japan.(あの学生たちは日本出身です)
3. 不可算名詞(Uncountable Nouns)とは

不可算名詞は、「1つ、2つ…」と数えられない名詞です。物質、抽象概念、あるいは全体として扱われるものが該当します。
3-1. 不可算名詞の特徴
- 1. 複数形を持たない
- water(水)→ waters は使えない(特殊な場合を除く)
- information(情報)→ informations は存在しない
- 2. 不定冠詞 a/an がつかない
- ✗ a water(×)
- ✓ water(✓)または the water(✓)
- 3. 数字と直接組み合わせられない
- ✗ three waters(×)
- ✓ three cups of water(✓)「3杯の水」
- 4. 単数形として扱われる
- Water is essential for life.(水は生命に不可欠です)
3-2. 不可算名詞の主要なカテゴリ
不可算名詞は、個別の単位が明確でないため、複数形にせず数量を表すときは「容器」や「単位」を明示する必要がある名詞です。主な4つのカテゴリに分類されます。
1. 物質・物質的なもの
水、牛乳、パン、砂糖など、物質そのものを表す名詞。どこで切っても本質は変わらないため、数える場合は「a cup of water」「three bags of rice」のように単位を挟みます。
日本人学習者の誤解点: 日本語では「1杯の水」「1個のパン」と可算化しますが、英語では物質全体として扱われます。
2. 抽象概念
愛、幸福、自由、正義、数学など、目に見えない思想や感情、学問分野を表す名詞。これらは「1つの」と分割できない概念です。
例外: 具体化すると可算化されます(a love story = 1つの恋愛物語)。
3. 集合体・全体として
家具、情報、天気、荷物など、複数のアイテムから成り立つが、全体として「1つのまとまり」として扱う名詞。個別のアイテムは可算でも、集合体としては不可算です。
数え方: 「five pieces of furniture」「three pieces of information」のように「pieces of」を挟みます。
4. その他の特殊な不可算名詞
advice(助言)、knowledge(知識)、hair(髪)、research(研究)、traffic(交通)など。分割不可能な概念や、全体としてのカテゴリを指します。
各カテゴリの詳細な解説と具体例は、以下のセクションで説明します。
4. 不可算名詞の主要なカテゴリ

4-1. 物質・物質的なもの
基本的なコンセプト:
このカテゴリの名詞は、「個別の単位に分割できない、均質な物質」を表します。日本人学習者が誤りやすい理由は、日本語では「水」「パン」「砂」といった言葉を可算名詞として「1杯の水」「1個のパン」と数えるからです。しかし英語では、これらは「物質そのもの」として扱われ、数える場合は「○○のカップ」「○○の袋」という「容器や単位」を明示する必要があります。
コンセプトの要点:
- 液体・固体・気体といった物質は、その本質において「どこで切っても同じ」
- 「1単位」を数えるのではなく、その物質全体を1つのまとまりとして認識する
- 数量を示すには、必ず「単位を示す言葉」(cup of, bag of, piece of など)を挟む
具体的な例:
1. 液体
| 例 | 名詞 / 単位を表す言葉+名詞 |
|---|---|
| water(水) | Water is transparent.(水は透明です)→ 「水という物質」全般。 I drank a glass of water.(私はコップ1杯の水を飲みました) |
| milk(牛乳) | Milk is nutritious.(牛乳は栄養がある)→ 牛乳という液体全般。 She bought three liters of milk.(彼女は牛乳を3リットル買った) |
| oil(油) | Oil floats on water.(油は水に浮く)→ 油という物質。 I need a bottle of oil for cooking.(調理用の油が必要です) |
| juice(ジュース) | Juice is sweet.(ジュースは甘い)→ ジュースという飲料。 Can I have a glass of juice?(ジュース1杯もらえますか?) |
2. 固体
| 例 | 名詞 / 単位を表す言葉+名詞 |
|---|---|
| sand(砂) | Sand is on the beach.(砂はビーチにある)→ 砂という物質。 The child played with sand.(子どもは砂で遊びました) |
| salt(塩) | Salt is essential for cooking.(塩は料理に必須)→ 塩という物質。 Add a pinch of salt.(塩ひとつまみ加えて) |
| wood(木) | Wood is a natural material.(木は自然素材)→ 木という素材。 The table is made of wood.(そのテーブルは木でできています) |
| glass(ガラス) | Glass is fragile.(ガラスは壊れやすい)→ ガラスという物質。 This vase is made of glass.(このつぼはガラス製です) |
3. 気体
| 例 | 名詞 / 単位を表す言葉+名詞 |
|---|---|
| air(空気) | Air is essential for life.(空気は生命に不可欠)→ 空気という物質全般。 The air in the room is fresh.(その部屋の空気は新鮮です) |
| oxygen(酸素) | Oxygen is needed for combustion.(燃焼には酸素が必要)→ 酸素という気体。 |
| smoke(煙) | Smoke filled the room.(煙がその部屋を満たした)→ 煙という物質。 |
4. 食べ物(塊状でなく全体として)
| 例 | 名詞 / 単位を表す言葉+名詞 |
|---|---|
| bread(パン) | Bread is made from grain.(パンは穀物から作られます)→ パンという食材全般。 「1個のパン」は a loaf of bread または a piece of bread。 日本人は「1個」と考えるが、英語では形状によって単位が変わる |
| rice(米) | Rice is a staple food in Asia.(米はアジアの主食)→ 米粒を1つ2つと数えない。 「3カップの米」は three cups of rice。 |
| sugar(砂糖) | Sugar makes food sweet.(砂糖は食べ物を甘くする)→ 砂糖という物質。 「1スプーンの砂糖」は a spoonful of sugar または a teaspoon of sugar。 |
| butter(バター) | Butter is made from milk.(バターは牛乳から作られます)→ バター全体。 「1パットのバター」は a pat of butter。 |
5. 飲み物(種類として)
| 例 | 名詞 / 単位を表す言葉+名詞 |
|---|---|
| tea(紅茶) | Tea is popular in Britain.(紅茶はイギリスで人気)→ 紅茶という飲料種別。 「1杯の紅茶」は a cup of tea。 複数の種類がある場合は可算化: Japanese teas and Chinese teas are different.(日本茶と中国茶は異なります) |
| coffee(コーヒー) | Coffee contains caffeine.(コーヒーはカフェインを含む) → 「2杯のコーヒー」は two cups of coffee。 注文時の Two coffees, please は実は可算化の例 |
| beer(ビール) | Beer is popular in Germany.(ビールはドイツで人気) → a glass of beer で「1杯のビール」。 |
なぜ不可算なのか—根本的な理由:
これらの名詞が不可算である理由は、「個別の単位が明確でない」「どこで切っても本質は変わらない」からです。
例えば:
- Water を1単位とは何か?→ コップ?1滴?1ミリリットル?定義がない
- Rice の1単位とは?→ 1粒?1杯?フレキシブル
- Bread の1個とは?→ スライス?ローフ全体?形によって異なる
だから英語では、これらを数えるときは必ず「容器」「単位」「量」を先に明示するのです。
4-2. 抽象概念
基本的なコンセプト:
このカテゴリは、「目に見えず、手で触れられず、心や頭の中にある思想や感情」です。日本人学習者がここで困惑する理由は、日本語でも「愛情」「幸福」「正義」といった言葉を「1つの愛情」と可算化しないため、英語でも同じだと誤解するケースが多いからです。実は英語でも基本的には、これらの抽象名詞は本質的に不可算」です。
ただし、「特定の1つのインスタンス(具体例)」を指すときは例外的に可算化されることもあります。
コンセプトの要点:
- 抽象名詞は「概念そのもの」を指すため、基本的に不可算
- 「1つの××」と言いたいときは、具体的な例や形容詞で限定する
- 感情・思想・品質は、個々に分割できない1つのまとまりとして扱う
具体的な例:
1. 感情・状態
| 例 | 名詞 / 単位を表す言葉+名詞 |
|---|---|
| love(愛) | Love is a powerful emotion.(愛は強い感情)→ 愛という感情全般。 「彼女に対する愛」は the love I have for her と表現し、「a love」とは通常言わない。 |
| happiness(幸福) | Happiness is what everyone seeks.(幸福は誰もが求めるもの)→ 幸福という概念全般。「私の幸福」は my happiness。「複数の幸福」とは通常言わない |
| sadness(悲しみ) | Sadness filled her heart.(悲しみが彼女の心を満たした)→ 悲しみという感情。 |
| anger(怒り) | Anger is a natural emotion.(怒りは自然な感情)→ 怒りという感覚。 |
2. 品質・特性
| 例 | 名詞 / 単位を表す言葉+名詞 |
|---|---|
| beauty(美しさ) | Beauty is subjective.(美しさは主観的) 「その女性の美しさ」は the beauty of that woman だが、「複数の美しさ」beauties (2人の美女)にすると、別の意味(「美女」のような意味の可算名詞に転換)になる |
| strength(強さ) | Strength is important in sports.(スポーツでは強さが重要)→ 強さという品質。 「その壁の強度」は the strength of that wall |
| intelligence(知能) | Intelligence is measured by IQ.(知能はIQで測定される)→ 知能という品質全般 |
| courage(勇気) | Courage is needed to face challenges.(課題に立ち向かうには勇気が必要) 「彼の勇気」は his courage。 |
3. 概念・思想
| 例 | 名詞 / 単位を表す言葉+名詞 |
|---|---|
| freedom(自由) | Freedom is a fundamental right.(自由は基本的人権)→ 自由という概念。 「言論の自由」は freedom of speech。「複数の自由」とは言わない |
| justice(正義) | Justice is important for society.(正義は社会に重要)→ 正義という原則。 |
| peace(平和) | Peace is better than war.(平和は戦争より良い)→ 平和という状態。 「3つの平和」とは言わない |
| truth(真実) | Truth is sometimes difficult to find.(真実を見つけるのは難しいことがある)→ 真実という概念。「複数の真実」という表現は truths で可算化されることもあるが、稀 |
4. 学問・分野
| 例 | 名詞 / 単位を表す言葉+名詞 |
|---|---|
| mathematics(数学) | Mathematics is difficult for some students.(数学は一部の学生にとって難しい) → 数学という学問分野全体。複数形 mathematicses は存在しない |
| physics(物理学) | Physics explains natural phenomena.(物理学は自然現象を説明する) → 物理学という学問。 |
| history(歴史) | History teaches us important lessons.(歴史は私たちに重要な教訓を教える) → 「日本の歴史」は the history of Japan であり、「複数の歴史」ではない |
| chemistry(化学) | Chemistry is the study of matter.(化学は物質の研究)→ 化学という学問。 |
なぜ不可算なのか—根本的な理由:
これらの名詞が不可算である理由は、「それぞれが連続体で、分割不可能」だからです:
- Love の「1つ」とは何か?→ 定義不可能。愛は分割できない1つの感情
- Freedom の「3つ」?→ 自由は「種類」では数えられるが、通常は不可算
- Mathematics の複数形?→ 存在しない。数学は1つの学問体系
ただし、「具体化」することで可算化される場合もあります:
4-3. 集合体・全体として
基本的なコンセプト:
このカテゴリは、「複数の個別のアイテムから構成されているが、全体として『1つのまとまり』として扱う名詞」です。これが日本人学習者にとって最も理解しにくい理由は、日本語では「家具」「装備」「荷物」といった言葉も、英語と同じように集合体として扱うにもかかわらず、文法的な扱いが異なるからです。
コンセプトの要点:
- 個別のアイテム(chair, table など)は可算名詞だが、それらを集めた「全体」は不可算
- 集合体の名詞は「複数形が存在しない」または「特殊な用法のみ」
- 数量を示すには「piece of」「items of」などの表現が必要
具体的な例:
1. 自然現象
| 例 | 名詞 / 単位を表す言葉+名詞 |
|---|---|
| weather(天気) | Weather affects our mood.(天気は気分に影響する)→ 天気という現象全体。 「複数の天気」とは言わない。「良い天気」good weather だが、a good weather は不正解。「今日の天気」the weather today |
| rain(雨) | Rain is needed for crops.(作物には雨が必要)→ 雨という現象。 「1時間の雨」は an hour of rain または heavy rain で表現。複数形 rains は詩的な用法のみ |
| snow(雪) | Snow covers the mountains.(雪が山を覆う)→ 雪という物質・現象。 「3日間の雪」は three days of snow |
| fog(霧) | Fog makes driving dangerous.(霧は運転を危険にする)→ 霧という現象。 |
2. 概括的な事柄(複数のアイテムの集合)
| 例 | 名詞 / 単位を表す言葉+名詞 |
|---|---|
| information(情報) | 情報は「複数の情報片(pieces)の集合」だが、英語では全体として扱う。 Information is power.(情報は力である) 「3つの情報」は three pieces of informationと言う。これが日本人学習者の最大の誤解点。The information you gave me was helpful.(君がくれた情報は役に立った)は The piece of information ではなく The information で単数扱い |
| equipment(装備) | The team’s equipment is modern.(そのチームの装備は最新)→ 装備という概念全体。 「複数の装備」は several pieces of equipment。equipment の複数形は存在しない |
| furniture(家具) | Furniture is expensive.(家具は高い)→ 個別には chair, table, sofa など多数あるが、「furniture」という言葉は「全体の家具」を指す不可算名詞。「5つの家具」は five pieces of furniture または five items of furniture。 The furniture in the room is beautiful.(その部屋の家具は美しい) |
| luggage / baggage(荷物) | Luggage is heavy to carry.(荷物は運ぶのが重い)→ 複数のバッグ・スーツケースの集合体だが、全体として不可算。「3つのバッグ」なら three pieces of luggage または three bags |
3. 抽象的な時間・金銭・進展
| 例 | 名詞 / 単位を表す言葉+名詞 |
|---|---|
| time(時間) | Time is precious.(時間は貴重) ただし「〇〇回」という場合では可算化: the first time(初めて)。three times「3回」 |
| money(お金) | Money is necessary for life.(お金は生活に必要) 「100円」は 100 yen で可算化(通貨単位で数える)。 I don’t have enough money.(十分なお金がない)は不可算表現 |
| progress(進展) | Progress is important in learning.(学習では進展が重要) 「複数の進展」とは通常言わない。 We have made great progress.(私たちは素晴らしい進展を遂げた)は a progress ではなく progress |
4. 活動・プロセス
| 例 | 名詞 / 単位を表す言葉+名詞 |
|---|---|
| work(仕事) | Work is essential for society.(仕事は社会に不可欠)→ 「その仕事」は the work。 ただし「複数の仕事」は works で可算化(「作品」という意味で)。 I have a lot of work to do.(やるべき仕事がたくさんある)では work は不可算 |
| exercise(運動) | Exercise is good for your health.(運動は健康に良い I do exercise every day.(毎日運動する)では不可算。 「3つのエクササイズ」は three exercises(可算化) |
| travel(旅行) | Travel broadens the mind.(旅行は心を広げる)→ 旅行という活動全般。 「日本への旅行」は travel to Japan。「複数の旅行」travels も可能だが、通常は trips を使う |
| homework(宿題) | Homework is important for learning.(宿題は学習に重要) We have homework.(宿題がある)は a homework ではなく homework。「複数の宿題」も homework で表現(形式上複数形がない) 「3つの宿題」と言いたい場合は three assignments と言い換えるのが自然 |
なぜ不可算なのか—根本的な理由:
このカテゴリの根本的な特徴は、「全体として『1つのまとまり』を指すため、分割を認めない」点です:
- Furniture = chair, table, sofa などの集合体だが、「5つの furniture」とは言わない。「5個の individual pieces」として数える
- Information = 複数の情報片からなるが、「3つの information」とは言わず、「3 pieces of information」と言う
- Weather = 複数の気象条件からなるが、「2つの weather」とは言わない
これらは日本語でも「複数」にしにくい概念(「複数の家具」「複数の天気」)であり、むしろ英語が日本語と一致していると言えます。
4-4. その他の注意すべき不可算名詞
これまでのカテゴリに当てはまらない、特に注意が必要な不可算名詞をピックアップします。
| 名詞 | 説明 | 正しい用法 |
|---|---|---|
| advice(助言) | 助言は「分割できない概念」なため不可算。「1つの助言」を指すには a piece of advice を使う | She gave me good advice.(彼女は良い助言をくれた)/ a piece of advice(1つの助言) |
| knowledge(知識) | 知識全体を指す不可算名詞。「複数の知識分野」を指すときだけ knowledges が稀に使用される | Knowledge is power.(知識は力)/ Her knowledge is extensive.(彼女の知識は広い) |
| hair(髪) | 「全体としての髪」は不可算。ただし「個別の毛」を数えるときは a hair, three hairs と可算化される | She has long hair.(彼女は長い髪を持つ)/ There’s a hair on your shoulder.(君の肩に毛が1本ついている) |
| traffic(交通) | 交通状況の集合体で、常に不可算 | Traffic is heavy this morning.(今朝は交通が混雑している)/ traffic jam(交通渋滞) |
| research(研究) | 研究という活動・プロセス全体を指すため不可算。「複数の研究」は research projects や studies で表現 | Extensive research is needed.(広範な研究が必要)/ We conducted research.(我々は研究を実施した) |
| accommodation(宿泊施設) | イギリス英語では不可算、アメリカ英語では複数形(accommodations)が一般的 | The accommodation is comfortable.(その宿泊施設は快適)/ We need accommodation for the guests.(ゲストのための宿泊施設が必要) |
| scenery(風景) | 風景全体を指す不可算名詞。「複数の風景」は views や landscapes で表現 | The scenery in Switzerland is beautiful.(スイスの風景は美しい) |
| poetry(詩) | 詩というジャンル・形式全体。「複数の詩」は poems で表現 | Poetry expresses human emotions.(詩は人間の感情を表現する)/ He writes poetry.(彼は詩を書く) |
これらの名詞が不可算である理由のまとめ:
- advice, knowledge, research → 「分割不可能な概念」
- hair, scenery, poetry → 「全体として『1つのカテゴリ』を指す」
- traffic, accommodation → 「状況や環境全体の集合体」
4-5. 不可算名詞を使った例文
文法的用法:
Water is a precious resource.(水は貴重な資源です)
The bread on the table is fresh.(テーブルの上のパンは新鮮です)
Information about the event is limited.(そのイベントについての情報は限定的です)
数量を示す場合:
I need three cups of water.(3杯の水が必要です)
She gave me a piece of advice.(彼女は1つの助言をくれました)
We bought five bags of rice.(5袋の米を買いました)
5. 可算と不可算の判定が難しい名詞

同じ名詞でも、文脈や用法によって可算にも不可算にもなるケースが存在します。これが多くの学習者を困惑させます。
5-1. glass(ガラス)
| 用法 | 冠詞 | 例 |
|---|---|---|
| 物質として(ガラスという素材) | 不可算 | Glass is fragile.(ガラスは壊れやすい) |
| 物として(グラスという容器) | 可算 | a glass of water(1杯の水) |
5-2. paper(紙)
| 用法 | 冠詞 | 例 |
|---|---|---|
| 物質として(紙という素材) | 不可算 | Paper comes from trees.(紙は木から作られます) |
| 文書として | 可算 | the research paper(その研究論文) |
5-3. experience(経験)
| 用法 | 冠詞 | 例 |
|---|---|---|
| 全体的な経験 | 不可算 | Experience is the best teacher.(経験は最良の教師です) |
| 具体的な一つの経験 | 可算 | That was a wonderful experience.(それは素晴らしい経験でした) |
5-4. time(時間)
| 用法 | 冠詞 | 例 |
|---|---|---|
| 時間という概念 | 不可算 | Time flies.(時間は経つのが早い) |
| 特定の時間・回数 | 可算 | What time is it?(何時ですか?) / the first time(初めて) |
5-5. work(仕事)
| 用法 | 冠詞 | 例 |
|---|---|---|
| 仕事一般・職業活動 | 不可算 | Work is important for life.(仕事は人生に重要です) |
| 成果物・作品 | 可算 | His works are impressive.(彼の作品は印象的です) |
「仕事一般は不可算」はですが、「作品」としては可算化されます。また、術作品だけでなく、工場の「道路工事(road works)」や「鉄鋼所(steelworks)」など、物理的な施設や大規模な活動を指す際にも複数形になります。
6.「可算化」と「不可算化」:文脈による変換

英語では、文脈によって不可算名詞を可算化したり、可算名詞を不可算化したりすることがあります。この柔軟な使い分けは、話者の意図や表現の目的によって変わります。
6-1. 不可算名詞を可算化する
通常は数えられない名詞を、あえて数えられるものとして扱う場合があります。これは「種類の違い」「異なるバリエーション」「個別の単位」を強調したいときに行われます。
パターン1:異なる種類や品質の違いを強調する場合
基本的な考え方:元々は不可算だが、「○○種類の」という意味で複数形にして、種類の多様性を表現します。
tea(紅茶)の例
- 通常の不可算用法:
– Tea is a popular beverage in Asia.
(紅茶はアジアで人気のある飲料です)
– I enjoy tea in the afternoon.
(私は午後に紅茶を楽しむのが好きです)- 可算化した用法:
– Japanese teas and Chinese teas are very different.
(日本茶と中国茶は非常に異なります)
※種類の違いを強調
– We sell fifteen different teas at our shop.
(私たちの店では15種類の紅茶を販売しています)
※異なるバリエーションが複数あることを表現
– These teas require different brewing temperatures.
(これらの紅茶は異なった温度で淹れる必要があります)
※複数の種類それぞれの特性を述べる
coffee(コーヒー)の例
- 通常の不可算用法:
– Coffee contains caffeine.
(コーヒーはカフェインを含みます)
– I prefer black coffee.
(私はブラックコーヒーの方が好きです)- 可算化した用法:
– The shop offers three different coffees from Brazil, Colombia, and Kenya.
(そのカフェはブラジル、コロンビア、ケニア産の3種類のコーヒーを提供しています)
※原産地の異なるコーヒーを数える
– Espressos and americanos are made from the same coffee bean but prepared differently.
(エスプレッソとアメリカーノは同じコーヒー豆から作られますが、調理方法が異なります)
※異なる調理方法を強調
wine(ワイン)の例
- 通常の不可算用法:
– Wine is produced from grapes.
(ワインはブドウから作られます)- 可算化した用法:
– We tasted ten different wines at the tasting event.
(テイスティングイベントで10種類のワインを試飲しました)
※異なる品種・ヴィンテージを数える
– French wines and Italian wines have distinct characteristics.
(フランスワインとイタリアワインは異なった特性を持っています)
※原産地による違いを強調
– These wines pair well with different dishes.
(これらのワインはそれぞれ異なる料理とよく合います)
※複数のワイン種ごとの使い分けを表現
パターン2:飲食店での注文時(単位の明確化)
レストランやカフェで飲食物を注文するとき、「○杯」「○皿」という単位を含む意味で、通常は不可算の名詞を可算化します。
- 通常の不可算用法:
– I prefer black coffee.
(私はブラックコーヒーの方が好きです)- 可算化した用法:
Two coffees, please.
(コーヒー2杯ください)
※文脈から「2杯の」という意味が暗黙的に含まれている
I’ll have three teas and two waters.
(紅茶3杯と水2杯をもらいます)
Could we get two beers and one glass of wine?
(ビール2杯とワイングラス1杯をもらえますか?)
The waiter brought four soups and three salads.
(ウェイターが4皿のスープと3皿のサラダを持ってきました)
パターン3:液体の「範囲」や「領域」を表す場合
水、空気、油などの物質が「特定の地域や範囲」を指すとき、複数形で可算化します。
- 通常の不可算用法:
I need three cups of water.
(3杯の水が必要です)- 可算化した用法:
The waters of the Pacific Ocean are home to many species.
(太平洋の水域には多くの種が生息しています)
※「太平洋という広大な水」を「複数の水域」として表現
We studied the different waters around Japan.
(日本周辺の異なった海域を研究しました)
The waters between these islands are warm and shallow.
(これらの島の間の水域は暖かく浅いです)
The airs of different cities have different pollution levels.
(異なる都市の空気は異なった汚染レベルを持っています)
※「異なる場所の空気」として複数形に
The Mediterranean has rich cultural and historical waters.
(地中海は豊かな文化的・歴史的水域を持っています)
パターン4:抽象的概念の「異なる側面」を表す場合
beauty(美しさ)、truth(真実)などの抽象名詞が、「異なる形や側面」を示すとき可算化します。
- 通常の不可算用法:
Beauty is subjective.
(美しさは主観的)- 可算化した用法:
There are many different beauties in nature.
(自然界には多くの異なった美しさがあります)
※「様々な形の美」を表現
We discussed various truths about human nature.
(人間の本質についての様々な真実を議論しました)
The artist captures different lights in each painting.
(その芸術家は各絵画で異なった光を捉えています)
Life has taught me many different loves.
(人生は私に様々な形の愛を教えてくれました)
6-2. 可算名詞の不可算化(集合体としての用法)
複数の可算名詞が集まって、全体として「1つのまとまった概念」を示すとき、その集合体は不可算として扱われます。
パターン1:典型的な集合名詞
furniture(家具)
- 通常の不可算用法:
– I bought a chair, a table, and a desk.
(椅子、テーブル、机を買いました)- 可算化した用法:
– The furniture in this room is very expensive.
(この部屋の家具はとても高価です)
※複数の家具をまとめて「家具」という1つの概念として扱う
– We need to buy new furniture for our office.
(オフィス用に新しい家具を買う必要があります)
– The furniture was damaged during the move.
(引っ越し時に家具が傷つきました)
– Furniture requires careful maintenance.
(家具は丁寧なメンテナンスが必要です)
equipment(装備・機器)
- 通常の不可算用法:
– The gym has many machines, weights, and mats.
(ジムには多くのマシン、ダンベル、マットがあります)- 可算化した用法:
– The equipment in the laboratory is state-of-the-art.
(研究室の機器は最先端です)
※複数の機器をまとめて1つの概念として扱う
– We need to replace the sports equipment.
(スポーツ用の機器を交換する必要があります)
– The mountain climbing equipment must be inspected regularly.
(登山用の装備は定期的に検査する必要があります)
– The medical equipment costs thousands of dollars.
(医療機器は数千ドルの費用がかかります)
baggage(荷物)
- 通常の不可算用法:
– I have three suitcases, two backpacks, and a small bag.
(私は3つのスーツケース、2つのバックパック、小さなバッグを持っています)- 可算化した用法:
– Your baggage is too heavy for the flight.
(あなたの荷物はそのフライトには重すぎます)
※複数の荷物をまとめて「荷物」という1つの概念として扱う
– Baggage allowance is limited on this airline.
(この航空会社では荷物の許可額が制限されています)
– We need to check the baggage before boarding.
(乗車前に荷物を確認する必要があります)
– The baggage was lost during the transfer.
(乗り継ぎ時に荷物が失われました)
luggage(旅行用荷物)※特に英国英語
- 通常の不可算用法:
– I have three suitcases, two backpacks, and a small bag.
(私は3つのスーツケース、2つのバックパック、小さなバッグを持っています)- 可算化した用法:
I packed all my luggage carefully.
(私は自分の荷物をすべて丁寧に梱包しました)
The luggage compartment is full.
(荷物室がいっぱいです)
How much luggage can you bring on the train?
(電車にどのくらいの荷物を持ち込めますか?)
パターン2:衣類や装いに関する集合名詞
clothing(衣類)
- 通常の不可算用法:
– She wore a shirt, pants, and a jacket.
(彼女はシャツ、ズボン、ジャケットを着ていました)- 可算化した用法:
– Winter clothing is essential in this region.
(この地域では冬の衣類が必須です)
※様々な冬の衣類をまとめて表現
– The clothing in the store is on sale.
(その店の衣類は売却中です)
– Comfortable clothing is important for work.
(仕事には快適な衣類が重要です)
jewelry/jewellery(宝石類)
- 通常の不可算用法:
– She wears a necklace, two rings, and earrings.
(彼女はネックレス、2つのリング、イヤリングをつけています)- 可算化した用法:
– The jewelry at this shop is of high quality.
(このショップの宝石類は高品質です)
※複数の宝飾品をまとめて1つとして扱う
– She inherited valuable jewelry from her grandmother.
(彼女は祖母から貴重な宝石類を相続しました)
– The museum’s jewelry collection is world-famous.
(その博物館の宝石類コレクションは世界的に有名です)
パターン3:その他の集合名詞
furniture(再掲)、equipment、baggage、clothing、jewelry に加えて、以下のような集合名詞があります。
machinery(機械類)
The factory’s machinery is very old.
(その工場の機械類は非常に古いです)
The machinery needs regular maintenance.
(機械類は定期的なメンテナンスが必要です)
scenery(風景)
The scenery in Switzerland is breathtaking.
(スイスの風景は息を呑むほどです)
This area is famous for its scenery.
この地域は景色で有名だ。
We stopped to take photos of the scenery.
景色の写真を撮るために立ち止まった。
infrastructure(インフラストラクチャー)
The country’s infrastructure is deteriorating.
(その国のインフラは悪化しています)
Good infrastructure is necessary for economic development.
(経済発展にはインフラが必要です)
evidence(証拠)
The evidence points to his guilt.
(証拠は彼の有罪を示しています)
※複数の証拠をまとめて「証拠」として
We collected enough evidence to support our theory.
(私たちの理論を支持するのに十分な証拠を集めました)
パターン4:集合名詞の使い分け
❌ 間違い:
– The furnitures are expensive.
– We bought new equipments.
– Your baggages are heavy.
✓ 正しい:
– The furniture is expensive.
– We bought new equipment.
– Your baggage is heavy.
※集合名詞は不可算なため、複数形にしたり a/an をつけたりしません
可算化と不可算化のまとめ
| 方向 | 用途 | 例 |
|---|---|---|
| 不可算→可算化 | 異なる種類を強調 | different teas, various wines |
| 不可算→可算化 | 飲食店での注文 | two coffees, three beers |
| 不可算→可算化 | 地域・範囲を強調 | the waters of the Pacific |
| 可算→不可算化 | 複数のものをまとめた集合体 | furniture, equipment, baggage |
この柔軟な使い分けを理解することで、より自然で正確な英語表現ができるようになります。
7. 冠詞判定フローチャート:可算・不可算から判断する
実際の使用場面で、どの冠詞を使うべきか判定する流れを示します。

💡 実践的な判定チェックリスト
実際に使用する際、以下のチェックリストを参照してください。
Step 1:名詞の分類
- [ ] この名詞は1つ、2つ…と数えられるか?
- YES → 可算名詞(以下、可算名詞の処理へ)
- NO → 不可算名詞(不可算名詞の処理へ)
Step 2:可算名詞の場合
- [ ] 複数形で使用するか?
- YES → 無冠詞 を使用(例:cats, books, students)
- NO → 単数形。以下へ
- [ ] その名詞は特定されているか?(修飾語がある、既に話題に出た、など)
- YES → the を使用(例:the dog, the book)
- NO → a/an を使用(例:a dog, an apple)
Step 3:不可算名詞の場合
- [ ] その名詞は特定されているか?(修飾語がある、既に話題に出た、など)
- YES → the を使用(例:the water, the information)
- NO → 無冠詞 を使用(例:water, information)
✅ 練習問題

1:可算と不可算の区別
次の名詞を可算(C)または不可算(U)に分類してください。
- book
- rice
- student
- furniture
- advice
- dog
- weather
- apple
- information
- equipment
2:冠詞の選択
次の文に適切な冠詞(a, an, the, または無冠詞)を入れてください。
- ( )water in the glass is cold.
- She gave me ( )advice about my job.
- ( )dogs are loyal animals.
- I need ( )new chair for my office.
- The information about ( )event was very helpful.
- Could you pass me ( )sugar, please?
- He is buying ( )rice at the supermarket.
- ( )experience he had was unforgettable.
- The teacher gave us ( )homework.
- I saw ( )beautiful bird in the garden.
解答と解説
1
- book → C(可算):1冊、2冊と数えられる
- rice → U(不可算):米粒を1つ2つと数えない、全体として扱う
- student → C(可算):1人、2人と数えられる
- furniture → U(不可算):複数のテーブル、椅子などからなる集合体
- advice → U(不可算):「1つの助言」は “a piece of advice” と表現
- dog → C(可算):1頭、2頭と数えられる
- weather → U(不可算):全体として扱う概念
- apple → C(可算):1個、2個と数えられる
- information → U(不可算):「1つの情報」は “a piece of information” と表現
- equipment → U(不可算):複数の道具からなる集合体
2
- The water in the glass is cold.
- water は不可算名詞ですが、「(グラスの中の)その水」と特定されているため the をつけます。
- She gave me advice about my job.
- advice は不可算名詞。「1つの助言」にするには “a piece of advice” が必要ですが、ここは単に「助言」なので無冠詞。
- Dogs are loyal animals.
- dogs は可算名詞の複数形で、一般論を述べているため無冠詞。
- I need a new chair for my office.
- chair は可算名詞で、「1脚の新しい椅子」という不特定なものなので a をつけます。
- The information about the event was very helpful.
- information は不可算名詞で、「そのイベントについての情報」と特定されているため the をつけます。
- Could you pass me the sugar, please?
- sugar は不可算名詞ですが、文脈から「(テーブルの上など)その砂糖」と特定されているため theをつけます。
- He is buying rice at the supermarket.
- rice は不可算名詞で、一般的に「米」を買うという意味なので無冠詞。
- The experience he had was unforgettable.
- experience は「具体的な1つの経験」という意味で可算化され、「彼が持った(その)経験」と特定されているため the をつけます。
- The teacher gave us homework.
- homework は不可算名詞。「宿題」という概念全体なので無冠詞。(ただし “assigned homework” など形容詞が伴えば “The teacher gave us the homework” も可)
- I saw a beautiful bird in the garden.
- bird は可算名詞で、「どの鳥かは特定されていない1羽の鳥」なので a をつけます。
まとめ:名詞の「数」の感覚が、あなたの英語を洗練させる

今回は、冠詞選びの土台となる「可算名詞・不可算名詞」の分類について深く掘り下げてきました。
一見複雑に見えるルールも、その根底にあるのは「それははっきりした形があるか(個体か)」「それとも形のない広がりか(物質・概念か)」というシンプルな視点です。
中上級へ向けての学習アドバイス
- 辞書の「[C]」と「[U]」を味方にする 新しい名詞に出会ったら、意味と一緒に「可算(Countable)」か「不可算(Uncountable)」かを必ず確認してください。中上級者にとって、この1秒の手間が正確なアウトプットへの最短距離となります。
- 「言い換え」のバリエーションを増やす 不可算名詞を数えたいときの a piece of や、可算名詞の suggestionと不可算名詞の advice の使い分けなど、表現の引き出しを意識的に増やしましょう。
- 「違和感」を大切にする 読解やリスニングの際、「なぜここでは無冠詞なのか?」「なぜここは複数形なのか?」という小さな違和感を見逃さないでください。その気づきの積み重ねが、あなたの「英語脳」を鍛え上げます。
継続こそが「感覚」を作る
名詞のシステムを理解することは、英語という新しい眼鏡をかけるようなものです。最初は慣れなくても、意識して使い続けるうちに、ある日突然、辞書を引かなくても「これは数えられないな」と直感的にわかる瞬間が訪れます。
文法のミスを恐れる必要はありません。大切なのは、学んだロジックを実際のコミュニケーションで「使ってみる」ことです。あなたの英語がより正確で、より自然な響きを持つようになるまで、共に一歩ずつ進んでいきましょう。
次のステップ
名詞の基本分類をマスターしたら、次は「特定されているか・いないか」で決まる the の真実について学んでいきましょう。名詞と冠詞がセットで理解できたとき、あなたの英語表現の解像度は一気に高まります。
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