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中級者向け英文法:英語の5文型完全ガイド④|もう迷わない!使役動詞「〜させる」の4つの正解|make/let/have/getの決定的な違いとは?

「〜に〜させる」と言いたいとき、辞書を引くと make / let / have / get と複数の動詞が出てきて、どれを使えばいいか迷ったことはありませんか?

日本語では同じ「させる」でも、英語では「強制的にやらせるのか」「本人の希望を許してあげるのか」といった況や相手との関係性によって、使う動詞が厳密に決まっています。 ここを間違えると、意図せず相手に失礼な印象を与えてしまうことも。

この記事では、英語教育のプロの視点から、これら4つの使役動詞のニュアンスの違いと、意外と間違えやすい文法ルール(原形不定詞 vs to不定詞)を分かりやすく解説します。

この記事を読み終える頃には、ビジネスから日常会話まで、状況にぴったりの「させる」を自信を持って使い分けられるようになっているはずです。

目次

1. 使役文の基本構造

使役文とは何か

使役文(Causative Sentence)とは、「誰かに何かの行動をさせる」という意味を表す文のことです。日本語では「〜させる」「〜してもらう」「〜させてあげる」といった表現に相当し、英語では特定の動詞を使って表現します。

基本構造:S(主語)+使役動詞+O(人・目的語)+C(動詞の形・補語)

使役文は第5文型(SVOC)の構造を取ります。

この構造において最も重要なポイントは、O(目的語)とC(補語)の間に「OがCする」という主語・述語の関係が存在することです。

たとえば “The teacher made us study.” という文では、us(私たち)と study(勉強する)の間に「私たちが勉強する」という関係が成り立っています。

2. 4つの使役動詞の全体像

4つの使役動詞は、それぞれ異なるニュアンスと文型を持っています:

動詞文型ニュアンス例文
makemake + O + 原形不定詞強制・義務(相手の意志に関わらず)He made me apologize.
letlet + O + 原形不定詞許可(相手がしたいことを許す)She let me use her car.
havehave + O + 原形不定詞依頼・当然(立場上やってもらう)I had him check the report.
getget + O + to不定詞説得・工夫してやってもらうShe got him to help her.

重要ポイント: make、let、have原形不定詞(toなし)を使いますが、getだけはto不定詞(toあり)を使います。

3. 各動詞の詳細解説

① make + O + 原形不定詞(強制)

make は「強制的に〜させる」というニュアンスを持つ使役動詞です。相手が望む・望まないにかかわらず、強い力や権威でやらせるイメージを表します。

文型: S + make + O + 原形不定詞(動詞の原形)

例文:

  • The teacher made us study for two hours.
    先生は私たちを2時間勉強させた。
  • My boss made me redo the report.
    上司は私にレポートをやり直させた。

注意: makeの後ろの動詞は必ず原形不定詞を使います。

  • ❌ The teacher made us to study.
  • ⭕ The teacher made us study.

② let + O + 原形不定詞(許可)

let は「〜することを許す」「〜させてあげる」という意味です。相手がやりたいと思っていることを、主語が認める・許可するイメージです。

文型: S + let + O + 原形不定詞(動詞の原形)

例文:

  • My parents let me go out on weekends.
    両親は週末に外出することを許してくれた。
  • Please let me know if you have any questions.
    ご質問があればお知らせください。(定型表現)
  • She let her daughter stay up late.
    彼女は娘が遅くまで起きていることを許した。

③ have + O + 原形不定詞(依頼・当然)

have は「(立場や役割上)〜してもらう」「〜させる」というニュアンスです。強制でも許可でもなく、当然のこととして・依頼してやってもらうイメージで、ビジネス場面でよく使われます。

文型: S + have + O + 原形不定詞(動詞の原形)

例文:

  • I had him fix my computer.
    彼にパソコンを修理してもらった。
  • She had her assistant prepare the documents.
    彼女はアシスタントに書類を準備させた。
  • I’ll have someone call you back.
    (担当者から)折り返し電話させます。

④ get + O + to不定詞(説得・依頼)

get は「(説得したり工夫して)〜してもらう」「〜させることに成功する」というニュアンスです。他の3つの使役動詞と異なり、後ろにto不定詞(to + 動詞の原形)を使います。

文型: S + get + O + to不定詞(to + 動詞の原形)

例文:

  • She got him to carry the bags.
    彼女は彼にバッグを運んでもらった(うまく頼んで)。
  • How did you get him to agree?
    どうやって彼を説得して同意させたの?
  • I couldn’t get my son to eat vegetables.
    息子に野菜を食べさせることができなかった。

重要: getだけto不定詞を使います。

  • ❌ She got him carry the bags.
  • She got him to carry the bags.

4. 例文対比:同じ「させる」でもどう違う?

同じ「〜に〜させる」でも、使う動詞によって伝わるニュアンスが大きく変わります:

動詞英文意味・ニュアンス
makeThe teacher made us study.先生が強制的に勉強させた。(生徒がしたくなくても)
letMy parents let me go out.両親が外出することを許してくれた。(私が望んでいた)
haveI had him fix my computer.彼にパソコンを直してもらった。(依頼・当然の流れで)
getShe got him to carry the bags.彼女は(説得して)彼にバッグを運ばせた。

詳細な分析:

  • make を使うことで教師の権威による強制が表現され、生徒の意志とは無関係に行動が決定されたニュアンスが伝わります。
  • let を使うことで、私の外出したいという希望を両親が許可したという、相手の意志を尊重した関係性が示されます。
  • have を使うことで、立場や役割に基づいた自然な依頼というニュアンスが表現されます。
  • get を使うことで、説得や工夫によって協力を得たというプロセスが暗示されます。

5. 応用:受け身を用いた表現

使役動詞を使った文を受け身(受動態)にすることもできます。特にmakeの受動態は頻出です。

makeの受動態:be made to V

重要ルール: 受動態になると、原形不定詞だった部分がto不定詞に変わります。

変化パターン:

  • 能動態:S + make + O + 原形不定詞
  • 受動態:O + be made + to不定詞 (+ by S)

例文比較:

能動態受動態
The teacher made him study.He was made to study (by the teacher).
先生は彼に勉強させた。彼は(先生に)勉強させられた。

その他の例文:

  • I was made to wait for two hours.
    私は2時間待たされた。
  • They were made to sign the contract.
    彼らは契約書にサインさせられた。

let / have / get の受動態について

let

let は受動態ではbe allowed toという表現に言い換えるのが一般的です。

能動態受動態
She let me leave early. I was allowed to leave early.
彼女は私を早く返してくれた。私は早く帰ることを許された。

have・get 

have・get の受動態は日常会話ではあまり使われませんが、「S + have/get + O + 過去分詞」(〜を〜してもらう/される)という形は、日常会話で極めて頻繁に使われます。

  • I had my hair cut.
    髪を切った
  • I got my bike fixed.
    自転車を直してもらった

6. 実践的な使い分けのコツ

使役動詞は単なる文法ルールではなく、実際のコミュニケーションで相手との関係性や状況を適切に表現するツールです。ここでは、ネイティブスピーカーが日常的に使う自然な表現を、具体的な会話例とともに学んでいきましょう。

シーン別:使役動詞の実践的使い分け

【ビジネス・職場での依頼:have が基本】

職場では「業務として当然やってもらう」というニュートラルなニュアンスの have が最も適切です。強制的すぎず、へりくだりすぎない、プロフェッショナルな響きを持っています。

会話例:上司が部下に指示

Manager: “The client meeting is tomorrow morning. I’ll have Sarah prepare the presentation slides.”
Colleague: “Good choice. She’s excellent at design.”

上司:「明日の朝、クライアントとの会議があります。 サラにプレゼン資料を準備してもらいます。」
同僚:「いい判断ですね。彼女はデザインが得意ですから。」

よく使われる定型表現:

  • “I’ll have my assistant send you the details.”
    アシスタントに詳細を送らせます。
  • “Could you have someone look into this issue?”
    誰かにこの問題を調べてもらえますか?
  • “We’ll have the IT department fix that for you.”
    IT部門にそれを修理させます。

【友人・家族とのカジュアルな依頼:get で人間味を】

相手が少し面倒がっていたり、本来の役割ではないことを頼む場合は get を使います。「説得して」「工夫して」やってもらうというニュアンスが含まれます。

会話例:友人に頼み事

A: “These boxes are way too heavy for me.”
B: “Why don’t you ask Mike to help?”
A: “Yeah, I’ll get him to help me. I’ll buy him dinner as a thank you.”

B:「マイクに手伝ってもらったら?」
A:「この箱、私には重すぎるわ。」
A:「そうね、彼に手伝ってもらうわ。お礼にディナーを奢るから。」

重要ポイント: getだけは to不定詞 を使います!

  • ❌ “I got him help me.”
  • ⭕ “I got him to help me.”

カジュアルな場面での表現:

  • “Can you get your brother to drive us?”
    お兄さんに車で送ってもらえない?
  • “How did you get your boss to approve that?”
    どうやって上司にそれを承認してもらったの?
  • “I’m trying to get my landlord to fix the heating.”
    大家さんに暖房を直してもらおうとしているの。

【感情や反応を「引き起こす」:make の特殊用法】

make は「強制」の意味だけでなく、「何かが私を〜な状態にさせる」という表現で非常によく使われます。これは英会話の重要な表現パターンです。

会話例:映画を見た後

A: “How was the movie?”
B: “It was incredible. The ending made me cry.”
A: “Really? I heard it was supposed to be a comedy.”
B: “It was, but the touching moments made me emotional.”

A:「映画どうだった?」
B:「すごかったよ。ラストシーンで泣かされちゃった。」
A:「本当に? コメディーだって聞いてたけど。」
B:「そうなんだけど、感動的なシーンで感情的になっちゃったの。」

感情表現でのmake:

  • “This song makes me happy.”
    この曲を聞くと幸せになる。
  • “You’re making me laugh!”
    笑わせないで!
  • “The cold weather made me stay inside all day.”
    寒さのせいで一日中家にいることになった。

【許可と気遣い:let の温かいニュアンス】

let は単なる「許可」ではなく、「相手のために〜させてあげる」「情報を共有する」という 相手への配慮 のニュアンスで使われることが多いです。

会話例:後で連絡することを伝える

A: “Do you know what time the meeting starts tomorrow?”
B: “I’m not sure. Let me check my calendar and let you know.”

A:「明日の会議、何時開始か知ってる?」
B:「わからないな。カレンダーを確認して、知らせるね。」

超頻出の定型表現:

  • “Let me know if you need anything.”
    何か必要なものがあれば教えてください。(最重要表現!)
  • Let me think about it.”
    ちょっと考えさせて。
  • “Let me help you with that.”
    それ、手伝わせてください。
  • Let me see…” / “Let me check…”
    ええと…(確認させて)

同じ状況での4つの動詞比較

状況:同僚にプレゼンテーションの準備を頼む場面

動詞英文ニュアンス・使用場面
make“The boss made Tom prepare the presentation.”上司が権力で強制的にやらせた(Tomは不満)
let“I let Tom prepare the presentation instead of me.”私の代わりにTomがやることを許可した(Tomの希望)
haveI’ll have Tom prepare the presentation.”業務として自然にTomに依頼する(最も一般的)
get“I got Tom to prepare the presentation.”説得や工夫でTomに引き受けてもらった

詳細な会話例で比較:

A. make(強制・義務)

Employee: “Why does Tom look so stressed?”
Manager: “The CEO made him redo the entire presentation overnight.”

従業員:「なんでトムはあんなにストレスを抱えてるの?」
マネージャー:「CEOが彼に一晩でプレゼン全体をやり直させたんだ。」

B. let(許可・希望の実現)

Tom: “Can I handle the client presentation? I have some great ideas.”
Manager: “Sure, I’ll let you take the lead on this one.”

トム:「クライアント向けプレゼン、僕が担当してもいい?いいアイデアがあるんだ。」
マネージャー:「いいよ、今回は君に任せるよ。」

C. have(依頼・業務として当然)

Manager: “We need someone to prepare the quarterly presentation.”
Director: “I’ll have Tom prepare it. He handled the last one well.”

マネージャー:「四半期プレゼンを準備する人が必要だ。」
ディレクター:「トムに準備してもらいます。前回もうまくやってくれましたから。」

D. get(説得・工夫)

Manager: “Tom’s schedule is packed. How did you get him to prepare the presentation?”
Colleague: “I offered to help him with his other projects in return.”

マネージャー:「トムのスケジュールはパンパンなのに、どうやって彼にプレゼンを準備してもらったの?」
同僚:「代わりに他のプロジェクトを手伝うって申し出たんだ。」

応用:受け身を用いた表現

【be made to:強制されたことを表現】

受動態は「自分が〜させられた」という被害者的な視点や、客観的な事実を述べる際に使います。

重要ルール: 受動態になると、原形不定詞だった部分が、to不定詞に変わります

変化パターン:

  • 能動態:S + make + O + 原形不定詞
  • 受動態:O + be made + to不定詞 (+ by S)

学校での会話:

Student A: “Why were you late to lunch?”
Student B: “I was made to stay after class to finish my assignment.”
Student A: “That’s rough. Were you the only one?”
Student B: “No, three of us were made to redo our essays.”

生徒A:「なんでランチに遅れたの?」
生徒B:「課題を終わらせるために授業後に残らされたんだ。」
生徒A:「大変だね。一人だけ?」
生徒B:「いや、3人がエッセイをやり直させられたよ。」

【be allowed to:許可されたことを表現】

let の受動態として be allowed to を使います。

空港での会話:

Passenger: “Can I bring this bag on board?”
Staff: “Yes, you‘re allowed to bring one carry-on bag.”
Passenger: “Am I allowed to bring liquids?”
Staff: “You‘re allowed to bring liquids, but only in containers under 100ml.”

乗客:「このバッグを機内に持ち込めますか?」
スタッフ:「はい、機内持ち込み手荷物は1つまで許可されています。」
乗客:「液体は持ち込めますか?」
スタッフ:「液体は持ち込めますが、100ml以下の容器に限ります。」

7. 練習問題

以下の問題で、文脈に最も自然な使役動詞(make / let / have / get)と形(原形不定詞 / to不定詞)を選んでください。

  • ビジネスメール
    I’ll ______ our finance team ______ send you an updated invoice by tomorrow.
    A. make / to
    B. have / –(原形)
    C. get / –(原形)
    D. let / –(原形)
  • 友達へのカジュアルな相談
    A: My phone is broken again.
    B: Why don’t you ______ your brother ______ take a look at it? He’s good with gadgets.

    A. make / –(原形)
    B. let / –(原形)
    C. have / to
    D. get / to
  • 許可を与える表現
    Your friend: “Can I borrow your car tonight?”
    You: “Okay, I’ll ______ you ______ use it, but please fill up the tank.”

    A. make / –(原形)
    B. let / –(原形)
    C. have / to
    D. get / to
  • 強制・不満の含み
    “My boss ______ me ______ come in on Sunday. I’m so annoyed.”
    A. made / –(原形)
    B. made / to
    C. got / to
    D. had / –(原形)
  • 説得してやってもらう
    “It took me an hour to ______ him ______ join our project, but he finally said yes.”
    A. make / –(原形)
    B. have / –(原形)
    C. get / to
    D. let / –(原形)
  • 受け身の使役
    “He didn’t want to go, but he ______ ______ go to the meeting.”
    A. was made / go
    B. was made / to go
    C. was got / to go
    D. was had / go
  • 感情を「引き起こす」表現
    “This documentary really ______ me ______ think about my lifestyle.”
    A. let / –(原形)
    B. had / –(原形)
    C. made / –(原形)
    D. got / to
  • 自然な会話を完成させる
    A: “Do you know when the package will arrive?”
    B: “I’m not sure. ______ me ______ check the tracking information and I’ll text you.”

    A. Let / –(原形)
    B. Make / –(原形)
    C. Have / –(原形)
    D. Get / to

解答

  • B. have / –(原形)  
    I’ll have our finance team send you an updated invoice by tomorrow.
    ビジネスメールで「〜に〜してもらいます」は have + 人 + 動詞の原形 が最も自然。make だと「強制してやらせる」ニュアンスで不自然。get でも文法的には可能だが、メールでは have のほうが丁寧でプロフェッショナル。
  • D. get / to
    Why don’t you get your brother to take a look at it?
    「(頼んで)〜してもらう」は get + 人 + to不定詞。have + 人 + 動詞でも意味は近いが、友人同士の会話では「説得して頼む」感じの get が自然。make は強制すぎる、let は「許可」で文脈に合わない。
  • B. let / –(原形)
    Okay, I’ll let you use it, but please fill up the tank.
    「〜させてあげる」「使っていいよ」は let + 人 + 動詞の原形。have だと「業務としてやらせる」感じでズレる。get / make は「許可」ではなく「させる/やらせる」。
  • A. made / –(原形)
    My boss made me come in on Sunday. I’m so annoyed.
    「(望まないのに)〜させられた」= make + 人 + 動詞の原形。受け身にすると:I was made to come in on Sunday.(toが必要になる点も重要)
  • C. get / to
    It took me an hour to get him to join our project, but he finally said yes.
    「説得して〜させる」→ get + 人 + to不定詞 が一番しっくりくる。文頭の “It took me an hour to …” とも相性がよく、努力感が伝わる。
  • B. was made / to go
    He didn’t want to go, but he was made to go to the meeting.
    make の受け身は必ず to 不定詞になる:be made to + 動詞の原形。A(was made / go)は文法的に誤り。get / have はこの形の受け身はほとんど使われない。
  • C. made / –(原形)
    This documentary really made me think about my lifestyle.
    「〜させた(考えるきっかけになった)」→ make + 人 + 動詞の原形 が自然。感情・思考・行動を「引き起こす」表現の定番パターン。made me cry / made me laugh / made me realize など。
  • A. Let / –(原形)
    I’m not sure. Let me check the tracking information and I’ll text you.
     “Let me + 動詞” は会話で非常によく使う柔らかい言い方:Let me check.(確認させて)/ Let me think.(考えさせて)/ Let me see.(ええと…/見てみるね)

まとめ:使役動詞を使いこなすための最終チェックリスト

文型の確認:

  • make / let / have → 原形不定詞(toなし)
  • get → to不定詞(toあり)← これだけ違う!
  • 受動態の make → be made to V(toが復活)

ニュアンスの使い分け:

  • 強制・義務・感情表現 → make
  • 許可・配慮 → let
  • ビジネス依頼・業務 → have
  • 説得・工夫・カジュアル → get

超重要定型表現(必ず覚える):

  • Let me know if…” (教えてください)
  • “I’ll have someone…” (誰かに〜してもらいます)
  • “Can you get him to…?” (彼に〜してもらえる?)
  • “This makes me…” (これは私を〜にさせる)

これらの使役動詞を適切に使い分けることで、状況や相手との関係性、自分の意図を正確に伝えることができます。実際の会話で積極的に使ってみましょう!

【コラム】文法書には載っていない?使役動詞を使った定番フレーズ

使役動詞の基本をマスターしたら、次は「慣用句」にも注目してみましょう。これらは日常会話や映画のセリフで頻繁に登場する、非常に表現豊かなフレーズです。

1. make believe(〜のふりをする)

子供が「ごっこ遊び」をするときによく使われる表現ですが、大人も「(想像の中で)〜と思い込む」という意味で使います。make + (O) + believe の O が省略された形と考えることができます。

Example: “The children made believe they were pirates.”
(子供たちは海賊になったふりをして遊んだ。)

2. let go of…(〜を手放す、〜を離す)

物理的に握っているものを離すだけでなく、悩みや過去のこだわりを「忘れる」「吹っ切る」というメンタルな場面でも非常によく使われます。

Example: “It’s time to let go of the past.” (過去を吹っ切る時だよ。)
let it go(ありのままの自分になる/放っておく)も同じ仲間ですね。

3. have it coming(自業自得だ)

悪いことが起きた人に対して、「(それだけのことをしたのだから)当然の報いだ」というニュアンスで使われます。

Example: “He lost his job, but he had it coming.”
(彼は仕事を失ったが、自業自得だよ。)

4. get someone going(人を興奮させる、怒らせる、喋り続けさせる)

get の「人をある状態にさせる」という性質を活かした表現です。相手を怒らせたり、あるいは特定の話題でスイッチが入って止まらなくなったりする状態を指します。

Example: “Don’t talk about politics. It really gets him going.”
(政治の話はしないで。彼、スイッチが入っちゃうから。)

💡 コラムのポイント

慣用句の中には、現代英語では例外的に O(目的語) が省略されたり、語順が入れ替わったりしているものもあります。これらは「使役のニュアンスを含んだ熟語」として丸ごと覚えてしまうのが良いでしょう。

まとめ:使役動詞は「相手との関係性」で選ぶ

最後に、今回学んだ4つの使役動詞のポイントを振り返りましょう。

1. ニュアンスと文型のクイックチェック

動詞文型ニュアンスの核よくある場面
make+ O + 原形強制・義務規則、強い指示、感情の変化
let+ O + 原形許可・容認望みを叶える、情報の共有
have+ O + 原形依頼・当然ビジネス、役割、サービス利用
get+ O + to不定詞説得・努力お願いして動いてもらう

2. 忘れがちな3つの注意点

  • get だけは to不定詞: 唯一の例外としてしっかり覚えましょう。
  • make の受動態は be made to V: 受け身になると to が復活します。
  • ビジネスなら have: 相手を尊重しつつ、仕事として依頼する際に最も無難でプロフェッショナルな響きになります。

使役動詞をマスターすると、「誰が誰に働きかけたのか」という人間関係の機微を英語で表現できるようになります。まずは今回ご紹介した定番のフレーズ(Let me know… など)から、実際の会話に取り入れてみてください。

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