英会話レッスンでは、「Dialogue」の練習が基本となります。しかし、それだけでは生徒の表現力や実践的な会話力を十分に伸ばすことは難しいものです。そこで、Dialogue以外のアクティビティを活用することで、よりバランスの取れた英語力を養うことができます。本記事では、英会話テキストによく出てくる5つのアクティビティの効果的な活用法を解説します。
1. Dialogue以外のアクティビティとは

英会話のテキストには、Dialogue以外にもさまざまなアクティビティが含まれています。これらの活動は、生徒のリスニング力や発話力を伸ばし、実際の会話で役立つスキルを養うのに効果的です。本記事では、特に重要な5つのアクティビティについて詳しく解説していきます。
著者の意図を理解する
まず重要なのは、アクティビティがどのような目的でテキストに含まれているのかを理解することです。以下のように、それぞれの活動には明確な役割があります。
- Listening → 新しい表現や発音を学ぶ導入
- 文型練習(ドリル) → 文法やフレーズの定着
- Dialogue → 実践的な会話練習
- Vocabulary強化、Reading、Writing、発音練習 → 各スキルの強化
テキストの意図を把握し、生徒のレベルや目的に応じて適切なアクティビティを選びましょう。
2. 練習の仕方

1) Information Gapタイプ
概要 Information Gapは、ペアワークを基本とし、生徒同士が情報を交換しながら空欄を埋める活動です。例えば、AとBで異なる情報を持ち、互いに質問しながら不足している情報を補完する形で進めます。
練習の流れ
- Set up:登場人物や場面を明確にする。
- Vocabularyチェック:必要な単語や表現を確認。
- タスクの確認:ルールを視覚的に示し、実演する。
- Controlled Practice:ゆっくり練習し、慣れてきたらペアを変更して繰り返す。
- Freer Practice:自由に発展させる。
2) Readingタイプ
概要 短めの文章を読んで内容を理解し、それをもとに会話を発展させる練習です。
練習の流れ
- Set up:登場人物や話題を確認。
- Listening:CD音源を聞く、または講師が読み上げる。
- Comprehension Questions:質問を通して理解を深める。
- Controlled Practice:リピート練習を行う。
- Freer Practice:文章をもとにディスカッションや会話の発展を図る。
3) Writingタイプ
概要 日記やEメールを書くなど、書く力を鍛えるアクティビティ。
練習の流れ
- 講師が質問し、ホワイトボードに要点を書く
- 生徒同士で質問し合う
- ペアワークの内容をクラスで報告する
- 書く作業に移る
※ポイント:「時間を与えて英作文させる」のはNG!
4) Vocabulary強化タイプ
概要 単語の意味を理解し、適切に使えるようにするアクティビティ。
練習の流れ
- 単語と意味を結びつける練習(例:イラストやディフィニションを活用)
- 文章の中で使用する練習
- 実際の会話で使う場面を考える
※「時間を与えて答えを書かせる」だけの活動は避ける。
5) 発音タイプ
概要 発音の強化を目的とした練習。
ポイント
- 発音は聞き分けができなければ習得が難しいため、繰り返しリピートさせるだけでは効果が薄い。
- 初心者には「舌の位置」「口の開け方」を理解させることが重要。
- 「発音の説明を英語で行う」のは避け、日本語で補足説明を加える。
まとめ

英会話レッスンでは、Dialogue以外のアクティビティを適切に活用することで、より実践的なスキルを育むことができます。ポイントとしては、
- Controlled Practiceを十分に行う
- 易しい→難しいの流れを意識する
- Freer Practiceの語彙レベルに注意する
- インストラクションをシンプルに
- ペアワークをモニターし、フィードバックを行う
- リアクションを大切にする
英会話レッスンの質を向上させるために、ぜひ本記事で紹介したアクティビティを試してみてください。あなたのレッスンでどのように活用しているか、コメント欄でシェアしてください!
この記事は講師初心者向けに簡略化して書いてあります。詳しい教え方はこちらから ↓









