はじめに:なぜリスニング力が難しいのか
「英語を勉強しているのに、ネイティブの会話になると全く聞き取れない……」
「やはり日本国内だけでリスニング力をつけるのは限界があるのだろうか?」
そんな悩みを抱えている方は少なくありません。しかし、断言します。日本国内にいながら、留学経験ゼロで「本物の聞く力」を身につけることは十分に可能です。
私は、1ドルが360円だった時代に外国への憧れを抱き、以来40年近く、一度も海外生活を送ることなく日本国内で英語を武器に仕事をしてきました。その過程で試行錯誤し、辿り着いた答えは、単なるテクニックではなく「音から入る地道な積み重ね」という本質でした。
本記事では、幼少期のFEN(現在のAFN)との出会いから、NHKラジオ講座、多読、そして20代で挑んだ徹底的なディクテーションまで、私が人生の各段階で実践してきた「リスニング育成戦略」のすべてを公開します。
机上の空論ではない、40年間の実体験に基づく「国内派」のための最強の学習ロードマップを、ぜひ最後までご覧ください。
1. 幼少期から準備される「音の基盤」

1. 音への露出の重要性
多くの日本人は、小中学校から英語学習を始めます。しかし、リスニング能力を本当の意味で高めるには、それより前の、幼少期からの「音への露出」が極めて重要です。
私の幼少期を思い返してみると、家の中では常にラジオが流れていました。後に知ったことですが、それはFEN(現在のAFN:American Forces Radio)で、在日米軍向けの放送局です。当然、1日中英語で放送されています。当時の私は、その内容を理解していませんでした。しかし、無意識のうちに、英語特有の周波数帯、抑揚、リズムに耳が慣れていったのです。
同時に、家にはレコード、特に洋楽がたくさんありました。テレビでも洋画や外国ドラマを見ることが多かったのです。やはり、内容を理解していない時期からの「音」の露出です。
2. 音の周波数帯が聞き取り能力を決定する
言語学には「言語による使用周波数の違い」という概念があります。日本語には日本語が使う周波数帯があり、英語には英語が使う周波数帯があります。英語が使う周波数帯は、日本語よりも広いのです。
実際に、音程の上下や強弱を考えてみると、英語の方が日本語に比べて、より大きな変化をつけて話されます。英語の「抑揚」「イントネーション」は、日本語のそれとは比較にならないほど激しいのです。
そして、重要な研究結果があります:「人が聞こえる周波数の範囲(上限と下限)は、幼少期に聞いた周波数に大きく影響され、その後ほぼ決定される」というものです。これは、言語習得の初期段階で、どの周波数帯の音に触れるかが、その後の聞き取り能力に直結することを意味しています。
3. 幼少期からできる「リスニング環境づくり」
結論として、留学や海外生活がなくても、幼少期から英語やその他の周波数帯の広い言語・音楽に触れる環境をつくることが、リスニング能力の基盤を形成する最初の一歩です。
実践的には: – 英語のラジオ放送を家で流す(内容理解は不要) – 洋楽を日常的に聴く(歌詞理解も不要) – 洋画や外国ドラマを見る(吹き替えではなく字幕で)
これらを意識的に環境に組み込むことで、子どもの耳は自然と英語の周波数に適応していきます。
2. 中学~高校段階の「体系的なリスニング学習」

2-1. ラジオ講座がもたらした革命的な効果
中学1年生で英語という新しい科目が始まった時、学校の授業とは別に、母親が勧めてくれたのがNHKのラジオ講座「基礎英語」でした。
当時、学校の英語の授業は、40人が一斉に先生のあとに続いてリピートするスタイルでした。一方、ラジオ講座は異なります。それは、「海外の雰囲気」が漂っていたのです。当時、日本にはまだ外国人がほとんどいません。学校で聞く、先生に指導された範囲での「きれいな英語」ではなく、ラジオから聞こえてくる「外国人が自然に話す英語」は、何とも新鮮で、その向こうに外国という存在を感じさせてくれました。
2-2.「基礎英語」から「続基礎英語」への段階的学習
実際に効果を感じたのは、中学2年生で「続基礎英語」に進んだ時からです。理由は、教材が学校の教科書と高度なバランスでオーバーラップしていたからです。
「続基礎英語」で身につくもの:
- 英語の音(発音・リズム・イントネーション)
学校の授業では身につかない、ナチュラルスピードに近い音に触れられます - 文法力
ラジオ講座では、文法項目を口頭で練習します。スピードは学校の授業より格段に速いため、自然と処理速度が上がります - 語彙力
教科書の難易度より少し高い語彙が使用されており、無理なく語彙範囲が拡大します - 基本文の暗記
繰り返し練習しているうちに、重要な文法や構文、表現が丸覚えされます。これが後々非常に役立ちます - リスニング力
学校の授業では身につかない、実践的なリスニング力がつきます - スピード感
聞いて理解し、リピートし、答える練習を繰り返すので、英語を理解し答えるスピードが付きます。学校のテストは常に時間が余るようになりました
2-3.「ラジオ英語会話」への進化と英語への動機づけ
中学3年生になると、NHKの講座も次の段階「英語会話」に進みました。ここではいよいよ「会話」が中心となり、旅行英語的な場面が多く登場します。
当時の講師陣は、東後先生やマーシャクラカワさんでした。これは、まさに「外国そのもの」を感じさせてくれるもので、「いつか外国に行ってみたい」という気持ちがさらに強くなりました。
2-4. 音楽と映画による語感の習得
この時期、友人たちと映画館に行くようになり、洋画を見る機会が増えました。当然、セリフは全く聞き取れません。しかし、有名なシーンのセリフを真似てみたり、歌詞カードを見ながら洋楽を歌ってみたりする中で、「よく分からないけど、覚えちゃった」という経験が増えていきました。
これは、実は非常に重要な学習プロセスです。語学学習では、単語や表現の「語感」を身につける必要があります。その語感は、一つの単語・表現をいろいろな状況でいろいろな使われ方をしている場面に数多く出会うことで初めて形成されるのです。
3. 浪人時代の「多読」と「速読」の融合

3-1. 大学受験失敗と浪人での選択
高校2年生までほぼ勉強をせず、高校3年生で本気を出そうとしても、失われた2年間は大きかったです。大学入試に失敗し、浪人することになりました。
この時、ただテストのための単語暗記や文法問題を解くのではなく、別のアプローチをとりました。それが、「同時通訳式速読法」という勉強法との出会いです。
3-2. スラッシュリーディングと「英語の語順」での理解
「同時通訳式速読法」の核は、スラッシュリーディングでした。英文を、ただ日本語に訳すのではなく、英語の語順のまま、頭から理解していくという方法です。今では当たり前の事ですが、当時としてはかなり新しい考え方でした。
例えば:
I saw a woman I used to work with when I was living in Tokyo.
I saw / a woman / I used to work with / when I was living / in Tokyo.
私は見た / 女性を / 一緒に働いていた / 私が住んでいた時 / 東京に
当時、学校の英語教育では、英文を右から左に訳す、つまり「後ろから訳す」という方法が教えられていました。しかし、これではリスニングで絶対に追いつけないのです。ネイティブスピーカーは、文を後ろから理解したりしません。彼らは、常に前から順に意味を取っていくのです。
この学習方法がリスニングに与える影響は計り知れません。
3-3. 英英辞典への転換と「語感」の獲得
浪人時代、もう一つの大きな変化は、英英辞典を使い始めたことです。
英和辞典で調べると、例えば「extraordinarily」を見ると「異常に」と日本語で書かれています。その瞬間、日本語が頭に入り、「extraordinarily」という英語そのものが記憶されません。しかし、英英辞典で見ると「in a very unusual or remarkable way」と、英語で説明されています。確かに単語の意味は「モヤッ」としか捉えられませんが、自然と例文をいくつか読んで意味を掴もうとします。
そして、その単語が別の文で使われているのを見ます。異なる使われ方をしている複数の例を見ることで、その単語・表現が本来持っている「言葉の幅」を感じることができるのです。これが、教科書的な「1単語=1意味」の理解では絶対に身につかない、「語感」です。
さらに、学習者向けの英英辞典は、見出し語の意味を基本単語(約3000語)で説明しています。つまり、様々な単語の意味が基本単語で何度も何度も説明されるため、基本単語が繰り返し出現し、基本単語を「語感」を含めて習得できるのです。
3-4.「多読」による大量インプット
浪人時代、丸善という書店をよく訪れて、ペーパーバックを買っては読みました。当初は語彙説明付きの学習用の本から始まり、やがて本格的なペーパーバックに進みました。
多読の重要なポイントは、知らない単語があっても調べずに、とにかく大量に読み続けることです。実際、同じ作家の作品を3~4冊読んでいると、知らなかった単語も繰り返し出現するので、文脈から推測できるようになります。
使用頻度が高い単語・表現は繰り返し出てくるので、違う状況で5~6回その単語に出会えば何となく意味は推測でき、10回以上出会えば、ほぼ間違いなく意味が頭に入ってきます。
多読・速読で身につくもの:
- 英語を英語の語順で理解する
- 英語を日本語に置き換えず、英語のまま理解し、英語のままインプットする
- 英語を理解するスピードが上がる
- 自然な形で語彙力がつき、語感も身につけられる
- 使用頻度の高い語彙・表現が定着する
4. 大学時代と英会話講師アルバイトでの「実践的リスニング」

4-1. 大学の英文学講座がもたらしたリスニングの気づき
興味深いことに、私の英語力が最も伸びたのは、100人規模の大教室での英文学講義でした。
当初、少人数の「オーラルコミュニケーション」(会話クラス)は、あまり効果的ではありませんでした。しかし、大教室の英文学の講義では、週に30~50ページの英語を読んできて、講師の解釈を聞くという環境でした。講師が英語で説明する内容を聞き取ることで、自然と「リスニング」が成立していたのです。
ここでの気づきは、「英会話」は「英語力」の一部に過ぎないということです。実際のコミュニケーションには、読解力、語彙力、文化的理解など、すべてが密接に関係しています。
4-2. 塾講師経験による基礎の定着
大学を中退後、塾で英語講師のアルバイトをしました。中学1年から高校3年までの生徒を教える中で、「教える」ことが最高の学習であることに気づきました。
特に重要だったのは、中学~高校・大学入試レベルの文法と語彙を徹底的に身につけたことです。当時アルバイトしていた学習塾は、いわゆる「個別指導」タイプの塾の走りで、塾講師は一人一人の生徒が持ち込むテキストを個別に見ていきます。そのため、中学1年から高校3年まで学年毎に3-4種類の教科書、問題集を繰り返し教えていました。3-4年間アルバイトをしている中で、どんな教科書や問題集、大学入試過去問を持って来れられても、見た瞬間に説明できるようになっていました。
おそらく自分が大学受験した頃は、「加算・不可算」とか「仮定法」とかは正確に理解していなかったと思います。学習塾で教えていたこの期間で、文法や学校英語の語彙に関する基礎が完全に定着したのだと思います。
4-3. リンガフォン教材との出会い
その後、英会話学校AEONでアルバイト講師として働き始めました。ここでの経験は、学習塾で教えたことと同様に日常的なコミュニケーションに必要な基礎力を身につけました。当時のAEONは市販の英会話教材をテキストとして使用していました。初級から中上級まで様々な種類のテキスト使っていたので、学習塾の時同様に10種類以上のテキストの内容が完全に体に染みついたようです。
AEONでは外国人講師と一緒に働き、留学帰りの日本人講師と一緒に働いていたので、やはり自分の英語力が不安になり、セルフスタディーを続けました。
アルバイト時代、自分自身の英語力を高めるために購入したのが、イギリスの老舗出版社リンガフォンの教材です。この教材の特徴は、ナチュラルスピードの日常会話を、段階的に習得する仕組みになっていました。
学習プロセスは:
- テキストを閉じて、音声だけを聞く
- テキストを見ながら音声を聞く
- 語句・表現の解説を読む
- テキストを見ながら聞く
- テキストを閉じて、音声だけを聞く
- テキストを閉じて聞く
- ポーズに合わせてリピート・役割練習する
最初は全く聞き取れませんでした。しかし、3ヶ月程度続けていくと、本当に聞き取れるようになりました。その理由は:
- 文字として認識していた単語を、音だけで認識できるようになる
- 英語を文頭からその語順で、センスグループごとに捉えられるようになる
- 日本語に置き換えていると間に合わないので、英語のまま理解するようになる
この体験は、それまでの理論的な学習から、実際の「音処理」への移行でした。
5. セルフスタディによる「多層的なリスニング」

アルバイト時代、仕事で必要な英語力を高めるために、並行して行ったセルフスタディがあります。
5-1. FEN(AFN):「本物の英語」への触れ方
築地の魚市場でのアルバイトの後、トラック配達の仕事をしていました。その際、常にFEN(現在のAFN)を聴いていました。
FENは、在日米軍向けの放送で、ネイティブスピーカー向けの内容です。当然、ニュースもスポーツも、すべてネイティブ向けに作られています。当時の語彙力と理解力では、到底理解できないものばかりでした。
しかし、毎日のドライブで何時間も聴いていました。理解できなくても、「塁の向こうの本物のアメリカ」を耳で感じることができました。そして、少しずつ、少しずつ、理解できるようになっていきました。
2. テレビドラマ:「字幕写し」による深いリスニング学習
当時、テレビで放映されていた海外ドラマ(Family Ties、Cosby Show、Sherlock Holmes)を、副音声で英語原盤の音で見ました。
最も効果的だったのは、単なる「視聴」ではなく、ノートとペンを持って、1センテンス/1フレーズごとにビデオを止めて、1字1句書き取っていくという方法です。
これは非常に時間がかかり、根気が必要です。30分番組が何時間もかかります。しかし、この過程で気づくことが多いのです:
- 知らない単語は聞き取れない
- 文法的にあやふやなものは、聞き取れない
- 文型的に定着していないものは、速さに付いていけない
- 文字だけで覚えた単語は聞き取れない(音と一致していない)
- 音の連結で別の単語と誤解してしまう
これらの「聞き取れない理由」が明確になることで、何を改善すべきかが見えてきます。
そして重要なのは、内容が理解できた後、丁度歌の練習をするように、役者と同じ発音、イントネーション、抑揚で、セリフを言ってみることです。完全に言えるようになるまで繰り返します。
3. 洋楽:「背景知識」を含めた理解
洋楽の歌詞を理解することも、リスニング学習の重要な要素です。
しかし、単に「歌詞カードを見て和訳を調べる」では不十分です。重要なのは、作者・アーティストがどういう意図でその歌詞を書いたのか、という背景知識です。
例えば、Prince の「Starfish and Coffee」という曲の歌詞は、一見理解不可能です。しかし、インタビューを読むと、当時Prince が付き合っていた人の小学校時代のエピソードをそのまま表現したものだったのです。背景を知ることで、単純で素直な歌詞として理解できるようになるのです。
このプロセスは、単なる語学学習を超えて、「異文化理解」という、より深いリスニングスキルを養います。
6.「異文化コミュニケーション」を通じたリスニング力の深化

6-1. インターナショナルパーティーでのコミュニケーションスタイルの学習
1990年代、毎週金曜と土曜日に六本木で開催されていた「インターナショナルパーティー」に参加し始めました。ここでは、日本人と外国人が交流する場でしたが、最も大切だったのは、「言語としての英語」から「コミュニケーションツールとしての英語」への移行でした。
日本的なコミュニケーションスタイルと欧米的なそれの違いを、身をもって経験しました。日本では「空気を読む」ことが重視されますが、英語圏では「自分の意見を明確に述べ、その理由を説明する」ことが重視されます。
さらに驚いたのは、意見が異なることが、嫌われることにはつながらない、むしろ違いを理解することで親しくなれるということでした。
この経験は、リスニング以上に重要です。なぜなら、自分が何を言おうとしているのかが明確でない限り、相手の言葉も正確に理解できないからです。
6-2. 外国人との日常的なやり取りを通じた実践
パーティーを通じて、フランス人やイギリス人の友人ができ、日常的にコミュニケーションを取るようになりました。毎回、意見の衝突や誤解が生じました。しかし、その葛藤の中で、「本物の英語でのコミュニケーション」が成立していたのです。
アルバイトで得た「日常会話の語彙・表現」と、大学の講義で得た「文化的理解」が、ここで融合していました。
6-3. 出張時の経験
イギリスのPearson社との仕事で初めてイギリス出張をした際、2回「英語が全く聞き取れない」経験をしました。
1回目:スコットランド人とのバーでの会話
- 他の参加者も全員困惑
- イギリス人の同僚も「何言ってるかわからない」と苦笑い
- 強いアクセントには慣れが必要
2回目:ロンドンのタクシー運転手
- 若い運転手の話す英語が一言も理解できない
- 最後は一方的に話し続けることで乗り切った
この経験から学んだこと:
- 「英語」と一括りにできるものではない
- 出身地や環境によって、聞き取れないこともある
- 「わからない時はわからない」と割り切ることも大切
- それでもコミュニケーションを取る工夫は必要
実践的な学習方法:段階的なアプローチ

初心者段階(中学~高校)
- NHKラジオ講座の毎日のリスニング(推奨時間:15~20分/日)
- 学校の教科書の繰り返し音読
- 洋楽・洋画の「理解しない聴取」
中級段階(高校~大学)
- ナチュラルスピード教材の段階的習得(リンガフォン的な教材)
- テレビドラマの「字幕写し」学習
- 多読による語彙・表現の習得
- 本物の英語メディア(ニュース、ラジオ)の聴取
上級段階(実践段階)
- 実際の人間関係を通じたコミュニケーション
- 背景知識を含めた深い理解
- 異なるアクセント・話し方への適応
- 専門分野の語彙習得
リスニング学習における「最後にしてはならない失敗」

多くの日本人学習者が陥る失敗は、以下の3つです:
1.「理解」を求めすぎる
最初から100%理解しようとしてはいけません。むしろ「30%しか理解できなくても続ける」という忍耐力が必要です。私自身、AFNを聴き始めた頃は、ほとんど理解できませんでした。しかし、何ヶ月も聴き続けることで、少しずつ理解できる部分が増えていきました。
2.「テスト対策」に終始する
TOEIC や英検のリスニング問題対策は重要ですが、それだけでは「実践的なリスニング力」は身につきません。
テストのリスニングは:
- クリアな音質
- 標準的なアクセント
- ゆっくりめのスピード
実際の会話は:
- 雑音がある
- 様々なアクセント
- ナチュラルスピード
- 言い淀みや言い直しがある
3. 「ネイティブ信仰」に陥る
「ネイティブが言うことがすべて正しい」という思考に陥ると、自分の理解を検証できなくなります。むしろ、複数の情報源を参照し、自分で判断する姿勢が大切です。また、50%理解できれば十分というマインドセットも重要です。100%を目指すと、挫折しやすくなります。
まとめ

40年という歳月を振り返り、改めて確信していることがあります。リスニング力を高めるとは、単に「英語を聞き取る技術」を磨くことではありません。それは、自分とは異なる文化、異なる音の響きを、ありのままに受け入れようとする「姿勢」そのものです。
私が実践してきた方法は、決して魔法のような近道ではありません。
- 文字ではなく「音」から入ること
- 理解度が低くても「本物」に触れ続けること
- 自分の弱点を「ディクテーション」で直視すること
これらはすべて、国内という限られた環境の中で「英語の耳」を養うために必要不可欠なプロセスでした。留学しなくても、目の前のラジオやPC、スマートフォンから流れる「音」に対して、どれだけ真摯に向き合えるか。それこそが、あなたのリスニング力を決定づけます。
「50%理解できれば、それは立派な一歩です」
完璧を求めず、今日から何か一つ、英語の音に耳を傾けてみてください。その積み重ねの先に、かつての私が羽田空港で見上げた飛行機の向こう側にある「広い世界」が必ず待っています。
あなたのリスニング学習の旅が、素晴らしいものになることを心から応援しています。
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このガイドは、35年以上の英語教育経験を持つ矢野晃によって作成されました。数千人の講師を育て数千人の生徒を指導してきた実績に基づく、実践的で効果的な学習方法をお届けしています。













