英語学習者にとって「There is / There are」を正しく使い分けることは、基礎的ながらも重要なステップです。この表現は、「〇〇があります」「〇〇がいます」といった状況説明に便利で、会話でも頻繁に使用されます。本記事では、具体的な例文や練習問題を通じて、「There is / There are」を使いこなすためのポイントをわかりやすく解説します!
(初心者向けなので意図的に簡略化しています。)
1. 「There is / There are」とは何か
「There is / There are」は「〇〇があります」「〇〇がいます」を表す表現で、名詞を使った状況説明に最適です。以下のポイントが重要です:
- There is: 単数形や数えられない名詞に使う
- There are: 複数形の名詞に使う
BE動詞の復習
BE動詞の意味は覚えていますか?
今回学習する、「There is / There are = 〇〇があります。」は、このBE動詞の使い方の「〇〇がいる。」「〇〇がある。」に当たります。
文頭のThereは元々「そこに」と言う意味ですが、「There is / There are = 〇〇があります。」と言う分の形では、「そこに」と言う意味は無くなってしまい、「There is / There are」のかたまりで、「〇〇があります。」と言う意味になります。
いくつか例を挙げます。
There is a book on the table.(テーブルの上に本が1冊あります。)
There is a cat under the chair.(椅子の下に猫が1匹います。)
There is a beautiful flower in the garden.(庭に美しい花が1つあります。)
「There is / There are」に続く部分が文の主語になります。
最初の例文、There is a book. だと、a book(1冊の本)が主語になります。本が2冊になると、two books(2冊の本)が主語になります。主語が複数形なので、BE動詞はareになります。
There is a book.
There are two books.
2. 基本ルールと使い方
基本ルール1:数えられる名詞
- There is + 単数名詞
例: There is a book on the table. (テーブルの上に本が1冊あります。) - There are + 複数名詞
例: There are two books on the table. (テーブルの上に本が2冊あります。)
基本ルール2:数えられない名詞
数えられない名詞にはThere isを使い、複数形や冠詞(a/an)は使用しません。
- There is + 数えられない名詞
例: There is water in the glass. (コップに水があります。)
具体的な例文
- There is a dog in the park. (公園に犬が1匹います。)
- There are three dogs in the park. (公園に犬が3匹います。)
- There is some information on the internet. (インターネットに情報があります。)
ヒント:文の主語に注目
「There is / There are」に続く名詞が主語になります。そのため、主語の数や形を確認する習慣をつけましょう。
3. 疑問文・否定文の作り方
There is / There are を使った疑問文や否定文も、BE動詞を使った文と同じ方法で作ります。
- 疑問文:There と BE動詞 の位置を入れ替えます。
- 否定文:BE動詞 の後ろに not をつけます。
例文
There is a dog in the garden. (庭に犬が1匹います。)
疑問文 → Is there a dog in the garden? (庭に犬がいますか?)
否定文 → There is not a dog in the garden. (庭に犬がいません。)
There are some cats under the chair. (椅子の下に猫が数匹います。)
疑問文 → Are there any cats under the chair? (椅子の下に猫がいますか?)
否定文 → There are not any cats under the chair. (椅子の下に猫はいません。)
* 肯定文ではsome、疑問文と否定文ではanyを使います。
4. 実践的な練習問題
練習問題 1
次の文の( )に「is」または「are」を入れてください。
- There ( ) seven days in a week.
- There ( ) a party tonight.
- There ( ) a good restaurant near here.
- There ( ) a lot of stars in the sky.
- There ( ) a new movie at the cinema.
- There ( ) twelve months in a year.
- There ( ) a beautiful flower in the garden.
- There ( ) some apples in the basket.
- There ( ) many cars in the parking lot.
- There ( ) a mistake in this sentence.
解答
- There are seven days in a week.
解説: 主語が複数(five days)なので「are」を使います。 - There is a party tonight.
解説: 主語が単数(a party)なので「is」を使います。 - There is a good restaurant near here.
解説: 主語が単数(a good restaurant)なので「is」を使います。 - There are a lot of stars in the sky.
解説: 主語が複数(a lot of stars)なので「are」を使います。 - There is a new movie at the cinema.
解説: 主語が単数(a new movie)なので「is」を使います。 - There are twelve months in a year.
解説: 主語が複数(twelve months)なので「are」を使います。 - There is a beautiful flower in the garden.
解説: 主語が単数(a beautiful flower)なので「is」を使います。 - There are some apples in the basket.
解説: 主語が複数(some apples)なので「are」を使います。 - There are many cars in the parking lot.
解説: 主語が複数(many cars)なので「are」を使います。 - There is a mistake in this sentence.
解説: 主語が単数(a mistake)なので「is」を使います。
練習問題 2
次の日本語を英語に訳してください。
- 一週間に7日あります。
- テーブルの上に本が1冊あります。
- 空にたくさんの星があります。
- 近くに良いレストランがあります。
- この文に間違いがあります。
解答
- 一週間に7日あります。
→ There are seven days in a week. - テーブルの上に本が1冊あります。
→ There is a book on the table. - 空にたくさんの星があります。
→ There are many stars in the sky. - 近くに良いレストランがあります。
→ There is a good restaurant near here. - この文に間違いがあります。
→ There is a mistake in this sentence.
練習問題 3
次の文を疑問文と否定文に変えてください。
- There is a bird in the garden.
- There are some cookies on the table.
- There is a pen in her bag.
- There are many stars in the sky.
解答
- There is a bird in the garden.
疑問文: Is there a bird in the garden?
否定文: There is not a bird in the garden. - There are some cookies on the table.
疑問文: Are there any cookies on the table?
否定文: There are not any cookies on the table. - There is a pen in her bag.
疑問文: Is there a pen in her bag?
否定文: There is not a pen in her bag. - There are many stars in the sky.
疑問文: Are there many stars in the sky?
否定文: There are not many stars in the sky.
まとめ
「There is / There are」のルールを理解すれば、状況を簡単に説明できるようになります。本記事で紹介した例文や練習問題を活用し、確実に習得してください。特に、疑問文と否定文の作り方や数えられない名詞の扱いに注意しながら練習を重ねましょう!
本シリーズは、現在発売中の著書『英語が苦手なあなたへ。話すための英文法』を基に構成されています。本に興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。