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留学のすすめ

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英語教育・英語学習のサイトなので、当然ながら「留学」についても取り上げたいと思います。ただし、自分自身個人的に留学経験はありません。しかしながら、35年以上に渡り英語教育に携わり、その間に数千人以上の外国人講師と日本人講師に「英語・英会話の教え方を教え」、「数十名のトレーナーに講師研修の方法を教える」「数千人以上の英語学習者に英語を直接的・間接的に教える」「外国企業と契約し実務を行う」という経験を積みました。

長い期間英会話スクールで勤務してきたので、その間数千人以上の日本人講師、日本人スタッフと一緒に仕事をしてきました。彼らの多くは、というよりほとんどが、何らかの留学経験を持っていました。彼らを採用し、研修し、一緒に働いていく中で、どのような留学経験を積むとどのくらいの英語力が身につき、またどのような海外経験を積むと日本国内で仕事をする上で役に立つのか、ある程度のパターンが見えて来たのです。

実際に採用業務をする中で、面接中に留学の方法や留学体験などを聞いていると、英語力チェックしなくてもある程度英語力が推測できるようになりました。その経験を基に、どのような留学がどのような目的に適しているのかを説明しようと思います。

また、過去に一緒に働いた講師やスタッフの中で特に英語力の高いメンバーに留学に関するインタビューをして、少しずつ掲載していきます。

目次

1. 留学とは

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1)留学の目的

留学には、色々な目的があると思います。「なぜ留学しようと思ったのか」を考え抜いた人、ある日突然なんとなく「留学しよう!」と決心した人、色々といると思います。実際に私が20代の頃、英会話講師として働き始めた当時に毎週レッスンを受けていた生徒が、いきなり「先生、私留学することにしました!」と言って来たことがありました。1人や2人ではありません。恐らく10人以上いたと思います。

個人的には、どんな目的でも、あるいはどんなタイプの留学でも、行けるのであれば行った方が良いと思います。結果的に「英語力が付いた」とか「英語が話せるようにならなかった」とか「楽しかった」とか「辛かった」とか、どんな形であれ、海外で一人で頑張って生活して来た経験がマイナスになる事はありません。

ただし目的や留学前の英語力など、マッチしないと苦労が多くなる可能性がありますので、いくつか代表的な留学のタイプを挙げてみます。

  • 英語力を伸ばしたい
  • 学歴を付けたい
  • 海外生活を経験したい
  • 自分の将来の方向性を考えたい
  • 気分転換

番号は便宜上振ってあるだけなので、留学目的の優劣などありませんどんな目的でも素晴らしいと思います。それぞれの目的に一番効果的だと思われる留学の種類を挙げてみます。あくまでも経験に基づいた個人の見解です。

① 英語力を伸ばしたい

「英語力を伸ばしたい」と言っても、どのくらいの英語力を目標とするのか個人によって違うと思います。例えば、「仕事でも十分使えるレベルの英語力」をイメージしているのであれば、4年生大学への正規留学が最適です。「海外で生活すれば使える英語力を身につける事ができる!」と思っている人が良くいますが、実際にはそれほど簡単か事ではありません。詳細は別の記事で説明します。

② 学歴を付けたい

この場合は、学位が必要になる訳なので、自動的に4年生大学への正規留学、あるいは大学院留学になります。時々「①英語力を伸ばしたい」「②学歴を付けたい」混同している人がいますが、実際には異なる目的です。ただし、「②学歴を付けたい」目的で留学すると、結果的に「①英語力を伸ばしたい」の目的が達成できることになる場合がほとんどです。

③ 海外生活を経験したい

単に「海外生活を経験したい」と言う場合は、旅行とか長期滞在でも良いとは思うのですが、留学の目的として「海外生活を経験したい」を上げる場合、現地の人と関わり、住民に近い形で生活することで、その国、都市で生活をする事で色々と吸収したい、と言う事だと思います。「語学留学」「ホームステイ」「ワーキングホリデー」などが候補になります。

④ 自分の将来の方向性を考えたい

色々な方法が考えられます。時間と予算に余裕があれば、世界中を旅行することも候補になると思います。要するに、「日本国内で教育を受け、仕事をして、生活する」とかなり価値観や考え方が一つの方向性に限定されてしまいます。他の国で生活し、他の国の人と関わることで、新たな価値観や考え方を吸収する事ができます。「語学留学」「ホームステイ」「ワーキングホリデー」などが候補になりますが、所謂ビジネス的な観点で将来の方向性を考えたいと言う事であれば、「正規留学」「大学院留学」が良いと思います。要するに関わる人達の意識がどこに向いているのかによって、影響の受け方が変わってくるからです。

⑤ 気分転換

「語学留学」「ホームステイ」「ワーキングホリデー」などが候補になります。ある意味、あまり必死になってあまり努力をしなくても何とかなるケースが多いからです。

2)留学の種類

留学の目的の部分でも既に挙げましたが、代表的な留学の種類を簡単に紹介します。

  • 正規留学
  • 高校生留学
  • 語学留学
  • ホームステイ
  • ワーキングホリデー

先ほどの繰り返しになりますが、留学の種類に優劣はありません。それぞれの目的に合わせて、また予算やスケジュールに合わせて選べば良い事です。得られる結果は、個人の取り組み方で大きく変わります

① 正規留学

海外の大学で4年間学び卒業するパターンです。入学時に授業を受けるために十分な英語力が求められます。また高校の成績も重視されます。正規留学の場合、日常的な生活で英語が必要になるだけでなく、日々の授業やレポート、テストなどで英語力が鍛えられます。特に読解力が必要となり、英語力向上に必要不可欠な「インプット」が同時進行で得られます。最近は日本の大学で交換留学や単位交換で1年間程度の学部留学が推奨されているので利用する方法もあります。

② 高校生留学

高校3年間を海外で過ごすタイプです。主にアメリカの高校が中心です。日本の中学を出ていきなり高校に入るのはかなりハードルが高く、また高校生の場合、年齢的にも難しい時期なので、事前の準備が大切になります。英語力に関しても、10代なので日常会話的な英語力は比較的身に付きやすいのですが、どうしても子供の会話になってしまうので、帰国後に努力しないと留学経験が生きて来ないケースもあります。あくまでも「仕事で使う英語力」と言う観点で考えた場合の話なので、「人生経験」としては非常に有意義な時間になると思います。

③ 語学留学

海外の語学スクールに通う留学です。期間も3ヶ月、6ヶ月など、フレキシブルに設定可能です。留学先も英米のような所謂英語圏の国だけでなく、非英語圏で予算を抑える事が可能になります。ただし、「海外の語学スクール」での授業は、簡単に言ってしまうと「日本の専門学校」や「英会話学校」と大きく異なる事はありません。当然ながら一緒に授業を受ける留学生が日本人だけじゃないので、クラスの印象は変わってきます。ホームステイする場合もあるので、海外の文化を比較的簡単に味わえると言うメリットがあります。

④ ホームステイ

最近はホームステイ単独で行く事は多くないようです。語学留学期間中にホームステイしたり、ワーキングホリデーの最初に語学学校に通いながらホームステイしたりというケースが多いようです。所謂「海外での実生活」が味わえるメリットがあります。ただし、ホストファミリーの状況によって、その体験が大きく変わってしまうことが多いようです。英語力はともかく、ある程度自分の考えや意志を相手にしっかりと伝えられるようになってからの方が有意義に過ごせると思います。

⑤ ワーキングホリデー

海外でアルバイトをしながら生活できるパターンです。「海外生活を味わう」と言う面では比較的ハードルが低いと思います。ただし、「海外で生活すれば使える英語力を身につける事ができる!」と言う発想で言ってしまうと結果はついて来ないと思います。あくまでも「海外生活を味わう」と言う観点で考えてみてください。実際に海外生活が「楽しい」「自分に合っている」と感じられたら、語学留学や正規留学を視野に入れると良いでしょう。

2. 留学のすすめ!

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この記事のトピックです。

最初に書いたように、自分自身留学の経験はありません日本国内で英語を勉強し、英語を使って仕事をして来ました。自分の分野で仕事をする上では、特に問題なく英語で仕事ができます

単純に「英語力を身につける」と言う観点で考えたら、留学をしなくても、仕事で使う程度の英語力は身につけられます。

しかしながら、今振り返ってみると、やはり「後悔」の気持ちの方が大きいのが本音です。自分が10代、20代の頃は今のように、「留学」が当たり前の事ではなく、非常に特別な事でした。まだ1ドル300円以上の時代です。簡単に留学できるような時代ではありませんでした。

ただし、20代半ばくらいから30代に掛けて、日本の景気が良かった時代、留学に行こうと思えば行けたはずです。費用がなくても、銀行で学費ローンを組めば良かっただけですから、一歩踏み出す事が出来なかったのだと思います。

20代、30代、あるいは中高年になってからでも、「海外で勉強したい」「海外で生活してみたい」と思ったら、是非一歩踏み出してください。絶対に得られるものの方が多いと思います。

例え、「英語力が身に付かなかった」「思ったよりずっと大変だった」と感じたとしても、何よりも得難い時間と体験を出来ると思います。

数千人以上の留学経験者と一緒に仕事をして、「なぜ彼らがこれほどまでに英語や海外に惹きつけられるのだろう?」と思い続けて来ました。

きっとその答えを見つけることができると思います。

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