英会話レッスンでは、学習者が「自分の言葉」として英語を使えるようになることが重要です。前回の記事では、基本的なダイアログ練習の方法を紹介しましたが、今回はその続編として、より自由度の高い「フリープラクティス」に焦点を当てます。
フリープラクティスでは、単にテキストを暗記して再現するのではなく、生徒が自分の考えを英語で表現できるようになることを目的とします。本記事では、フリープラクティスの効果的な進め方と、実践的な指導方法を詳しく解説します。
1.フリープラクティスとは?
フリープラクティス(Freer Practice)とは、学習者がテキストの会話を超えて、より自由に英語を話せるようになる練習方法です。具体的には、以下のようなステップを含みます。
- テキストのフレーズを基に、異なる表現を試す
- 質問や返答を自分で考えて会話を広げる
- 異なる状況設定でロールプレイを行う
2. フリープラクティスの重要性
多くの学習者は、ダイアログを暗記しても実際の会話では言葉が出てこないという課題に直面します。フリープラクティスを取り入れることで、以下のような効果が期待できます。
- 即興力の向上:その場で適切な表現を選び、話せるようになる
- 実践的な会話力の習得:リアルなコミュニケーションの中で使える英語を身につける
- 語彙力・表現力の強化:繰り返し練習することで、自然に単語やフレーズを増やせる
この練習を通じて、学習者は暗記したフレーズを超え、自発的に英語を話す力を養います。
3. フリープラクティスの具体的な進め方
1. 選択肢を用意して自由度を少しずつ増やす
最初の段階では、完全に自由に話すのではなく、選択肢を用意して生徒に少しずつ考えさせる方法が効果的です。
例:
Ricky: What did you do ______________?
Becky: I _____________________________.
選択肢A(時間) | 選択肢B(行動) |
---|---|
last night | watch TV |
last weekend | go shopping |
this morning | work out |
このように、生徒は選択肢の中から適切な語句を選んで会話を完成させます。
2. 選択肢をなくして自由に発話させる
次のステップでは、選択肢をなくし、生徒が自分で考えて発話するようにします。
Ricky: What did you do yesterday?
Becky: I _____________________________.
この段階では、語彙や表現をある程度学習していることが重要です。事前に必要な単語やフレーズを練習しておくと、スムーズに発話できます。
3. 会話を展開させる(質問・コメントを追加)
単純な問答ではなく、会話を発展させることで、より自然なやり取りを促します。
Ricky: What did you do yesterday?
Becky: I went shopping.
Ricky: Oh, where did you go?
Becky: I went to Shibuya.
Ricky: Nice! What did you buy?.
このように、受け答えだけでなく、質問を加えることで実践的な会話ができるようになります。
4. 状況設定を変える
さらにレベルを上げるために、会話の状況設定を変えて練習します。
例:
- 職場の同僚同士: 「昨日何をした?」
- 親子の会話: 「週末の過ごし方」
- 上司と部下: 「プロジェクトの進捗について」
- 刑事と容疑者: 「昨夜の行動についての尋問」
4. 効果的な指導のポイント
フリープラクティスを効果的に行うためには、次の点に注意してください。
- 易しい→難しいの流れを意識する
- 生徒のレベルに合わせた語彙を使用する
- 適度なフィードバックを行う
- ペアワークやグループワークを活用する
5. まとめと実践へのアドバイス
フリープラクティスは、学習者が自発的に英語を話せるようになるための重要なステップです。その効果を最大限に活かすために、
- 徐々に自由度を増やす練習をする
- 会話を広げるための質問や状況設定を工夫する
- 生徒のレベルに合わせた適切なサポートを提供する
あなたの英会話レッスンでは、どのようにフリープラクティスを活用していますか?ぜひ、コメントであなたの指導方法を共有してください!ようにダイアログを活用していますか?ぜひ、コメントであなたの指導方法を共有してください!
この記事は初心者向けに簡略化しています。Dialogueの教え方に関して詳しく学びたい方はこちら↓